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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

新キリン舎建設中 その10

2013年9月29日

キリン舎の建設工事 第10週目です。
新キリン舎は来春完成の予定で、工事の進捗状況をブログでお伝えしています。
みなさん新しいキリン舎にご期待下さい。

今週の工事

  • 土間下捨てコンクリート打設。
  • 断熱材敷設。
  • 土間配筋。ほか。

先週、砕石を敷いた基礎に捨てコンクリートを打設し、土間を作る下処理を行います。
続いて、断熱材を敷設し、配管を通し、土間の配筋を行いました。

断熱材の写真
分かりにくいですが、鉄筋の下は断熱材が一面にわたり敷き詰められています。
配管の写真
いろいろな配管が鉄筋の間を通っています。
きりんの写真
工事は順調かなぁー。

来週の工事

土間コンクリート打設ほか。

キリンクイズ 基礎編2(回答)

前回のブログでお伝えした問題はこちら。

「前回のクイズで、キリンは偶蹄目(ぐうていもく)に属し、蹄(ひづめ)の数が偶数であるとお伝えしました。
この偶蹄目の動物には蹄の数以外にも特徴があります。その一つが、独特な消化方法ですが、ウシをはじめとする偶蹄目の動物は、いったん飲み込んだ食物を口に戻してかみ砕いてから、また胃に戻して消化吸収します。さて、この消化吸収の方法を何と呼ぶでしょうか?」

答えは反芻(はんすう)といいます。 

偶蹄目の動物は4つの胃(複胃:ふくい)を持っています。第一胃には大量の微生物が共生しており、ここで繊維を発酵、分解しています。続く第二胃でさらに消化され、第三胃では水分が吸収されます。第四胃で胃液と混ざり完全に分解されます。

実は、植物を主食とする草食獣であっても、植物の細胞壁を分解する酵素をもっていません。そのため、歯で細かくすりつぶして細胞壁を破壊するとともに、微生物の力を借りて分解吸収しています。これを繰り返すのが反芻です。

反芻動物の第一胃では微生物による分解が盛んに行われ、メタンガスが大量に発生します。ウシがよくげっぷをするのはこのメタンガスを排出するためです。(キリンもげっぷをするそうです。)

エネルギーと栄養素を植物から取り出さなければならない草食獣ならではの消化吸収の方法です。

次回ブログでは、草食獣の消化吸収について、もう少し詳しく解説を予定しています。

2013年9月29日

新キリン舎建設中 その9

2013年9月23日

キリン舎の建設工事 第9週目です。
新キリン舎は来春完成の予定で、工事の進捗状況をブログでお伝えしています。
みなさん新しいキリン舎にご期待下さい。

今週の工事

  • 埋戻し
  • 砕石敷き
  • 配管埋設

基礎も無事完成しました。電気の線を通す管や給排水の管を先に配管し、掘った周りの部分を埋め戻していきます。

埋戻しの様子
基礎の周りを埋めていきます。

基礎の内側には砕石を敷きます。その後、捨てコンクリートを打設し、断熱材を敷き、仕上げのコンクリートを打っていきます。

砕石の写真
床が仕上がるのは最後になります。

また、グラウンド側には犬走りを設置するため、そちらにも砕石を敷きました。

犬走りの写真
写真右側がグラウンド側です。

基礎の完成です。

基礎完成の写真
無事完成です。

来週の工事

  • 土間下捨てコンクリート打設。
  • 断熱材敷設。
  • 土間配筋。ほか。

キリンクイズ 基礎編2

前回のクイズで、キリンは偶蹄目(ぐうていもく)に属し、蹄(ひづめ)の数が偶数であるとお伝えしました。
この偶蹄目の動物には蹄の数以外にも特徴があります。その一つが、独特な消化方法ですが、ウシをはじめとする偶蹄目の動物は、いったん飲み込んだ食物を口に戻してかみ砕いてから、また胃に戻して消化吸収します。さて、この消化吸収の方法を何と呼ぶでしょうか?

しげるの写真
この長い首をじっと見ていると、食べた物が下に降りたり、上に上がっていくところを見ることができます。

答えと解説は、次回のブログでお伝えします。

2013年9月23日

新キリン舎建設中 その8

2013年9月16日

キリン舎の建設工事 第8週目です。
新キリン舎は来春完成の予定で、工事の進捗状況をブログでお伝えしています。
みなさん新しいキリン舎にご期待下さい。

今週の工事

  • 基礎型枠建込
  • 基礎コンクリート打設
  • 通路足場解体
  • 脱型

基礎の型枠建込も完了し、コンクリートの打設が始まりました。
組んだ型枠の中にコンクリートを入れていきます。

打設の様子1

コンクリートミキサー車13台分のコンクリートを入れました。

打設の様子2

コンクリートを送る車両はコンクリートポンプ車というそうです。
また、クレーン部分はブーム(あまりアームとは言わない)と呼ぶそうです。

コンクリートの打設は予定どおり11日(水曜日)で終了。通路足場も同日中に撤去してしまいました。
ブログを書いている16日現在ではコンクリートも固まり、型枠の撤去も完了しています。

基礎完成の写真
無事完成しました。

来週の工事

  • 埋戻し。砕石敷き。
  • 土間下埋設配管 ほか

キリンクイズ 基礎編(回答)

前回のブログでお伝えした問題はこちら
「ウマ、ウシ、サイなど(ひづめ)のある動物を有蹄類(ゆうているい)といいます。また、有蹄類(ゆうているい)奇蹄目(きていもく)(ひづめ)の数が奇数)と偶蹄目(ぐうていもく)(ひづめ)の数が偶数)に分かれています。奇蹄目(きていもく)にはウマやサイなど、偶蹄目(ぐうていもく)にはウシやカバなどがいます。キリンも(ひづめ)があるのでどちらかに属していますが、キリンは奇蹄目(きていもく)偶蹄目(ぐうていもく)のどちらに属しているでしょうか?」

答えは偶蹄目(ぐうていもく)です。

きりんの写真

写真は当園のシゲルとキリナが珍しく座っていたところを撮ったものです。寝る時もほとんど立っているのでよほどリラックスしていたのでしょう。
さて、(ひづめ)ですが、ごらんのとおり2つに分かれています。奇蹄目(きていもく)偶蹄目(ぐうていもく)とは(ひづめ)の数で分類されているように感じますが、その数よりもどの指で体重を支えているのかがポイントなんだそうで、(ひづめ)以外のことも考慮され分類されているそうです。
また、この(ひづめ)は第3指と第4指で、「走る」能力を高めるよう進化したものです。

生物の分類は形態的な特徴をもとに行われてきましたが、現在はDNAによる遺伝情報などが解明されてきたこともあり、分類が変わってきています。奇蹄目(きていもく)はそのままですが、偶蹄目(ぐうていもく)鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)とされることが主流になっているようです。その言葉どおり、奇蹄目(きていもく)偶蹄目(ぐうていもく)より(くじら)偶蹄目(ぐうていもく)の方が近縁にあたるそうです。乱暴な言い方をすると、ウマとウシよりウシとクジラの方がよく似てるということになります。

2013年9月16日

嗚呼、アフリカよ(その2)

2013年9月14日

大変長らくお待たせしました…。

(その2)って何?(その1)は?という方はこちらをご覧ください。
嗚呼、アフリカよ(その1)

近日中に(その2)公開予定と書いていましたが、いつの間にか9月も中旬。
じぇじぇじぇ!?9月!?と驚いていたところ先輩からアフリカブログの続き書かないの?
と言われたのでじぇじぇ。すぐ書きます。とキーボードを叩いている次第でございます。

さて前回はアフリカにおけるクロサイの密猟にクローズアップしました。
サイの角は東南アジアのお金持ちの人達に「難病に効く薬だ」と信じられていて、高値で取引されます。
角をえぐり取られた多くのサイは命を落としてしまいます。
昨年は約500頭のサイが殺されました。このペースで密猟されると数年後には絶滅してしまうかも…。

けれど密猟は止まりません。
その背景にはこんな事が考えられます。

アパルトヘイトについての絵の写真1

クロサイが主に生息する南アフリカ共和国は、長年「アパルトヘイト」という人種差別の政策がはびこってきました。
例えば同じ時間働いても白人はたくさんお金をもらえるのに黒人はほんの少ししかもらえない
白人の子供は学校に行って勉強できるのに黒人の子供はできない、など日本に住む私達からすると考えられないような内容です。

アパルトヘイトについての絵の写真2

その後、政府が人種差別の法律を無くす事に取り組み、大規模な法の改正が行われ、平成6年アパルトヘイトは無くなりました。
けれど100年以上続いた人種差別の風習は住宅や仕事、子供たちの教育など色々なところに深く根付きなかなか全て解決とはいかないのです。
人々の意識のなかにいまだに人種差別は残っており、仕事が大成功してお金持ちな人とまともな仕事に就けず生きるのに精いっぱいな人の差は広がるばかり。

サイの密猟についての絵の写真1

ここでサイの密猟も関わってくるのではないかと私は考えています。
仕事に就いてお金を得ることができない人々は自分や家族を養う事も十分にできません。
サイの角は高値で売れ、一度売れば十分なお金を得ることができ生活もしばらくはできるはずです。

サイの密猟についての絵の写真2

人種差別による貧困はあくまで密猟の原因の一つとして挙げました。
アフリカ大陸には他にも内戦や紛争が絶えない国、乾燥地域が多く作物がうまく育たない国など、人々が生きるのに困難なことがたくさんあります。
これらの要因が複雑に絡み合って野生動物の密猟にも繋がっているのではないでしょうか。
密猟者に密猟をやめさせよう。と叫ぶのは簡単ですが、誰もが安心して平和に暮らせる場所を作らなければ難しいのです。

めとろ(サイ)の写真

TICAD(アフリカ開発会議)をきっかけに少しアフリカの事を知りましたが、まだまだ知らないことばかり。
この問題を解決するために具体的に私にできる事。それはこの事実を少しでも来園者の皆様に知ってもらえるよう伝えていく事です。
ブログを読んだ方が自分たちにできる事は一体何なのか少しでも考えていただけたら幸いです。
また、私はこう思う、などの意見あればぜひ教えて下さいませ。
では、長文失礼しました。

(飼育員 かわそえ)

(補足)サイの密猟に関してはWWFジャパンが公式見解を発表していますので併せてご覧ください。それによると近年の密猟は統率のとれた組織力のもと最新のテクノロジーを駆使した犯罪ネットワークにより行われており、アジアでの違法な需要の高まりと歩調を合わせ闇社会のビジネスとして横行しているようです。
重要と供給の両者を断ち切る必要がありますね。

(園長)

2013年9月14日

新キリン舎建設中 その7

2013年9月8日

キリン舎の建設工事 第7週目です。
新キリン舎は来春完成の予定で、工事の進捗状況をブログでお伝えしています。
みなさん新しいキリン舎にご期待下さい。

今週の工事

基礎型枠建込

基礎の型枠工事が始まりました。
基礎となるコンクリートを流すため、組んだ鉄筋の周りに型枠を作ります。

型枠の写真
まだこれからって感じです。
型枠の写真

型枠の建込みは10日(火曜日)までに終了し、11日(水曜日)にはコンクリートを入れる予定です。
11日(水曜日)は工事車両の出入りが多くなります。ご来園のお客様にはご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、ご了承願います。

来週の工事

  • 基礎型枠建込。
  • 基礎コンクリート打設 ほか

工事のネタもあまり書くことがないので、ちょっと問題を。

キリンクイズ 基礎編

ウマ、ウシ、サイなど蹄のある動物を有蹄類といいます。また、有蹄類は奇蹄類(蹄の数が奇数)と偶蹄類(蹄の数が偶数)に分かれています。奇蹄類にはウマやサイなど、偶蹄類にはウシやカバなどがいます。キリンも蹄があるのでどちらかに属していますが、キリンは奇蹄類・偶蹄類のどちらに属しているでしょうか?

答えは次回のブログでお伝えします。

2013年9月8日

満腹です

2013年9月1日

かみね動物園では毎月第一日曜日はライオンサンデー、第二日曜日はサイサンデー、第三日曜日はゾウサンデー、第四日曜日はおサルサンデーを行っています。

このブログでは8月の第四日曜日に行われたおサルサンデーについてご報告いたします。

主役はこちらの「ボリビアリスザル」

リスザルの写真1
ボルト君

8頭が「リスザルの島」と呼ばれる展示場で暮らしており、島内を自由に歩き回っています。

リスザルの島の様子

普段はリスザルに触ったり、エサをあげることは禁止となっています。

しかし、今回のおサルサンデーでは人数限定でリスザル達に直接おやつをあげてもらう事に挑戦しました。
どんな反応をするのか、近づいてきてくれるのか、はたまた噛んだりしないか…と、色々不安はありましたが、練習の様子から大好きなミルワームをあげれば大丈夫だろうと判断。

以前ブログでもお伝えしましたが、こちらがミルワーム

ミルワームの写真

ちょっとグロテスクな姿のミルワームを直接手に乗せられない、ちょっと怖い、という方には軍手をつけてもらい、いざ本番。

ミルワームをあげている様子1

リスザル達はいつもと違う状況に戸惑う事もなく、ミルワームを求め積極的に参加者のもとへ。

ミルワームをあげている様子1

子供たちだけでなく、大人の方も楽しそうな様子に一安心。

ミルワームをあげている様子2

手に溢れんばかりのミルワーム

ミルワームをあげている様子3

「あれ?もうないの?」

ミルワームをあげている様子4

みんなで寄ってたかって争奪戦。

普段はあまり食べられないミルワームを午前と午後の2回お腹いっぱい食べて幸せそうなリスザル達。
参加して頂いたみなさま有難うございました。

リスザルの写真2

「満腹です。」

最後にしつこい様ですがもう一度。このイベントは特別なもので普段はリスザル達にエサをあげることは禁止となっておりますのでご了承ください。

(サルの楽園担当 大栗)

2013年9月1日

新キリン舎建設中 その6

2013年9月1日

キリン舎の建設工事 第6週目です。
新キリン舎は来春完成の予定で、工事の進捗状況をブログでお伝えしています。
みなさん新しいキリン舎にご期待下さい。

今週の工事

基礎配筋

少し遅れてしまった基礎の配筋工事ですが、無事始めることができました。
配筋工事とは、設計図に従って基礎となるコンクリートの中の鉄筋を配置することをいいます。
この作業が終わると、枠を作ってそこにコンクリートを流し込んで基礎の完成となります。

配筋の写真
暑い中お疲れさまです。

鉄筋は数が多ければ頑丈な基礎ができるわけではなく、鉄筋の間隔や太さ、位置などが細かく規定されているそうです。

配筋の写真2
すごい量の鉄筋です。規則正しく並んだ鉄筋を見ていると職人さんのすごさを感じます。

来週の工事

  • 基礎型枠建込。
  • 基礎コンクリート打設

2013年9月1日