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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

森を目指して

2013年5月30日

平成25年5月25日、チンパンジーの森植樹祭が無事終了しました。

植樹祭の様子1

平成20年に始めたこの植樹祭も平成25年で第5回。毎年少しずつですが「森」を目指して市民の方々と頑張っています。
ちなみに、平成24年この取り組みがNPO法人市民ZOOネットワークの「エンリッチメント大賞」を受賞しました。

当日はお天気にも恵まれ、まさに植樹日よりな一日。

植樹祭の様子2

まずは園長からと…

担当者からチンパンジーについてのお話しの様子

担当者からチンパンジーについてのお話し。担当者を凝視しやる気まんまん?で聞いてくれました。

さーついに植樹開始。

植樹の様子1

大きな木を持ってきてくれた方もたくさんいらっしゃいました。

植樹の様子2

身長と同じくらい大きなスコップで頑張ってくれる子供たち。

植樹の様子3

あともうちょっと。最後まで頑張って土をかぶせてくれました。

植樹の様子4

たくさんの木が参加者の方々の努力で無事植えられました。

展示場内の写真

植樹がひと段落すると普段は入れない展示場内でチンパンジー気分を味わう姿が。

消防ホースにメッセージを書く様子1

こちらでは落書き??

消防ホースにメッセージを書く様子2

いえいえ今回は消防ホース(ロープの代わりに使用してます)に記念にメッセージを書いてもらいました。

メッセージ入り消防ホースの写真

嬉しいメッセージありがとう。

展示場に消防ホースを取り付ける様子

メッセージつき消防ホースも早速取り付け。

消防ホースの写真

メッセージ読めますか?

植樹も消防ホースの設置も無事に終了したところで、展示場内におやつを準備。ついにチンパンジー達が登場。

ゴヒチとユウの写真

興奮気味のゴヒチ(手前)とユウ(奥)

マツコの写真

嬉しそうに植樹された木に手を伸ばすマツコ

ナナの写真

ナナは興味津々

ゴウの写真

ゴウは小さな体を活かして早速木に登っていました

ヨウの写真

ヨウも満足気な表情

リョウマの写真

大人の真似をして葉っぱをくわえるリョウマ

チンパンジー達は全員大満足。参加して頂いたみなさま本当にありがとうございました。

この取り組みは来年も再来年もずっと行っていくつもりですので、興味のある方はぜひ参加してみてください。

最後に…

水庭農園さんの写真

こちらは今回の植樹指導をして頂いた水庭農園の方々。
また、動物園の隣にある遊園地を運営する公益財団法人日立市公園協会からも木を寄付して頂きました。
たくさんの方々のご協力本当にありがとうございました。

(チンパンジー担当 大栗)

2013年5月30日

母、がんバルミー!

2013年5月24日

5月12日は母の日でした。

皆さんはお母さんにプレゼントを送ったり家事を手伝ったりしましたか?
私は実家の母に大きくて甘いイチゴを送りました。
カーネーションよりイチゴ。花より団子。

かみね動物園にも動物の「母」がたくさんいます。
その内の一頭、バルミーは秋田県にある大森山動物園からやって来たメスライオン。
平成25年で6歳。昨年8月に4頭の子供たちが産まれました。
現在子育ての忙しい時期からようやく解放されてホッと?しているところです。

ばる(メスライオンの写真)

こんな顔をしているのでよく「こわい」と言われますが実はとっても優しいお母さんなんですよ。

赤ちゃんをなめている写真

これは昨年4姉妹が産まれた直後に撮った写真です。
バルミーは産まれた子供たちを1頭1頭丁寧に舐めてきれいにしてあげていました。

初授乳

初めての授乳。
動物の子どもが産まれて一番最初に飲むお乳は「初乳」と言って免疫力をつけるための重要な栄養がたくさん入っています。

にくをたべている写真

およそ3ヶ月くらいで離乳しますが、その間バルミーは一所懸命お乳を与えていました。
また、子供たちが肉に興味を示し始めた頃、バルミーは歯が生えて間もない子供たちのために肉を自分で噛んで柔らかくしたものを与えていました。
いわゆる離乳食です。

ばるあっぷの写真

ライオンの子育てを間近で観察するのは初めての経験でしたが、私が想像する以上に献身的な子育てをしてきたバルミー。
これからもかみねのライオン達の母として子供たちを見守ってくれることでしょう。

あまえんぼうきぼうの写真

ちなみに一番甘えん坊な子どもは2歳になったきぼうです。
母の隣には彼がいる事が多いです。

ばる一家の写真

子供たちはみんなお母さんが大好き。
これからもよろしくね、バルミー!

(飼育員 かわそえ)

2013年5月24日

ヤマアラシの〇〇はこんな場所にありました

2013年5月18日

突然ですが、アフリカタテガミヤマアラシのおっぱいがどこにあるかご存知ですか?
恥ずかしながら私は担当なのについ先日まで知りませんでした。
ちなみに、当園ではこれまでヤマアラシの繁殖はなく、もちろん授乳シーンも目撃した事がありません。

やまあらしの写真1
こう見えても女の子です

メスの「セサミ」は13歳という高齢のため、4本ある前歯のうち下の1本しか生えてきません。
ヤマアラシはネズミの仲間「齧歯類(げっしるい)」なので、前歯が一生伸び続けます。
通常であれば上下の歯をすり合わせて自分で長さを調整しますが、セサミはそれができないため放っておくと歯で口を傷つけてしまう「過長歯」という病気になってしまいます。
そのため、動物園では伸びすぎる前に定期的に歯を切るようにしています。

やまあらしの歯の写真
放っておくとこんなに伸びてしまいます

麻酔をかけた後、ノコギリを使って歯を切っていきます。

歯を切る様子
ちゃんと生きているのでご安心を。

ある日、いつものように獣医さんに麻酔をかけて歯を切ってもらっている最中、ふと「全身針だらけのヤマアラシのおっぱいはどこにあるんだろう」という疑問がわき、お腹のあたりを探してみました。
しかし、針をかきわけかきわけ探してみてもいっこうに見つかりません。
治療もすっかり終わってしまい、この日は断念。

やまあらしのお腹の写真

別の治療の日、いつものように麻酔をかけてヤマアラシの体勢をかえようと手を置いたその時…。
針のない地帯があることに気づきました。

やまあらしのおっぱいの写真

これは。と思い、かき分けてみるとついに発見。
「えー、こんな場所にあるの」と全員が驚いたその衝撃のおっぱいがこちらの写真です。

やまあらしの写真2
やまあらしの写真3

体の真横。
いくらお腹を探しても出てこないわけです。

腹這いになったやまあらしの写真

ヤマアラシは移動するとき以外は寝る時もエサを食べる時もほとんど腹這いです。
そう考えると授乳も腹這いで行うので、真横におっぱいがあると飲みやすいということがわかります。

動物ってやっぱり面白い。

カピバラエティハウス担当 中本

2013年5月18日

コツメカワウソ「アンズ」から、ありがとうございました

2013年5月14日

平成25年4月12日、突然の急性呼吸器不全で亡くなったコツメカワウソの「アンズ」、平成25年4月30日まで献花台を設置しました。

アンズの写真
アンズ

「アンズ」を外部機関で詳しく調べた結果、心臓も少し悪かったようです。急な出来事で、同居の「ジュン」もびっくりしたでしょう。

ジュンの写真1
ジュン

「ジュン」も「アンズ」がいなくなってから食欲が落ちたため、大事をとって動物病院で様子を見ていましたが、今ではすっかり回復、うるさいくらい元気に暮らしています。

献花台にはたくさんのお花や写真、メッセージが寄せられました。

献花台の写真
献花台にたくさんの花束
メッセージ
写真やメッセージの数々

「アンズ」がみんなに愛されていたことが伝わりました。

これからも「アンズ」がいたことを忘れずに、また「ジュン」にもたくさん会いに来てください。

ちなみに、アンズのために開発した《イキイキグッズ》は「ジュン」に継承されましたのでそちらの方もぜひ。

ジュンの写真2

2013年5月14日