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動物の味方!?飼育員大内の動物園の見方!!第6話

2009年9月28日

つの ツノ 角を見よう!!

 かみね動物園で、角が生えているものは、ヤクシカ、ホンシュウジカ、クロサイ、キリン、ヤギの5種類です。一口に角といっても、いろいろな形状をしています。

 今回は、それぞれのツノのお話をいたします。

シカ

 オスだけに角があります。
 角は毎年生えかわり、今の時期(秋から春)が立派になっています。この角は、4月には落ちてしまいます(落角)。
 落ちた日から、次の新しい角が9月頃まで伸び続けます。この角は袋角(ふくろづの)と呼ばれ、皮膚が盛り上がる感じで、枝分かれをしながら伸びていきます。表面は、うぶ毛が生えていて、中には血管も通っています。(触ると温かい)
 完全に伸びきると、表面の皮膚が破れて、骨化した角が現れます。

 生まれた年は角はなく、1年目で枝分かれのない1本角、2年目で1回枝分かれの先端2つ、3から4年目で大人の角になります。(ホンシュウジカで3回の枝分かれで4つの先端、ヤクシカで2回の枝分かれで3つの先端になり、それ以上増えません)

 角の完成と共に繁殖期になりますので、オスたちはたいへん気が荒くなってきます。
強いオスがより多くのメスを獲得できるため、オスたちはまさに今が「旬」。元気一杯です。
 この抗争?に巻き込まれないように、動物園ではこの時期に角切りを行います。
 角を切られてしまうと、一気に「シュン」としてしまいます。

ホンシュウの袋角
ホンシュウ1年目(袋角)
ヤクの2年目の角
ヤク 2年目
ヤクの大人の角
ヤク おとな

クロサイ

 オスもメスも角があります。
 角は生えかわることがなく、一生伸び続けます。角はみなさんの毛や爪と同じ成分で、中には骨はありません。この角が漢方薬になるということで、乱獲されてしまいました。

 角の本数は、インドサイ、ジャワサイが1本、クロサイ、シロサイ、スマトラサイが2本になります。
 生まれた時はまだ伸びていませんが、3か月過ぎあたりから徐々に先端(口に近い方)から伸びはじめます。

 野生では1メートルくらいになるそうですが、動物園では柵などに擦りつけて、こまめに手入れ?をしているので、あまり伸びてはいません。

生後半年のサニーの角
生後半年の「サニー」
ゴシゴシ手入れ中の角
ゴシゴシ手入れ中!

 話が長くなるので、つづきはまた次回。

ゾウのおっぱい
ゾウのおっぱいは前足の付け根にあります。
ゾウの上唇の写真
では、上唇はどんな形?
ヤクシカのヤッくん
ヤクシカ「ヤッくん」
クロサイのマキ
クロサイ「マキ」
キリンのシゲル
キリン「シゲル」
シバヤギ
シバヤギ「・・・」
シバヤギの群れ

2009年9月28日

動物の味方!?飼育員大内の動物園の見方!!第5話

2009年9月21日

ふれあい広場のパズルが新しくなりました。

製作者とニューパズルの写真1
製作者の高原くんとニューパズル。
製作者とニューパズルの写真2
挑戦者求む。

突然ですが問題です。

平成元年に制定された、日立市の市の鳥はなんでしょう?

  1. アノア
  2. ボノボ
  3. カジカ
  4. トマト
  5. ウミウ

 日立市の北方にある十王町には、ウミウの捕獲場所があります。断崖絶壁におとりのウを置いて、やってきたウミウをカギ棒を使って捕らえる、伝統的な猟です。捕まったウ達は、「鵜飼い」で有名な岐阜県の長良川などに送られます。

 ウミウの捕獲時期は4月から6月、10月から12月の年2回、行なわれるそうです。
それ以外の時期は、捕獲場所を見学することもできるそうなので、高い所が平気な方は、ぜひ、どうぞ。

トンネルの写真
海へとつづくトンネルを抜けると…
太平洋の写真
眼下には太平洋が

 ところで、このウミウたち、日中のほとんどは日光浴に時間を費やし、あまり動きがありません。

 しかし、1日のうち確実に活発に動き回る時が2回あります。

 1回目は、朝の掃除の時。
 プールの水は交換のため全部抜かれ、担当者も小屋の中へ。ウミウたちは「やばい」と思い、必死に逃げまどいます。決してこちらに近づいてくることはありません。

 2回目は午後のエサの時。
 遠くにバケツを持った担当者の姿を見るや否や、「パシャ、パシャ、パシャ」という足音を立てながら、小屋の中を行ったり来たり。「はやく、はやくぅ」と言わんばかりの表情で、いかにもうれしそうに見えます。

 扉を開け、エサのサバを投げ入れます。強い者から順に「鵜のみ」ならぬ「丸のみ」。
このシーンをみなさんにも見てもらいたいのですが、飲み込むスピードはまさに「秒殺」。

 1羽につき、サバ2から3匹与えますので、見られそうな時間を計算すると…。

 サバ2匹×ウ4羽×飲み込む時間 1秒=8秒

 お食事タイムは、たったの10秒弱。
 よほどタイミングが良くなければ、ご覧いただくことは…。

くちばしは刃物??

 ウミウのくちばしにはさまれると、「スパッ」っと切れてしまいます。
このため、みなさんの指が入らないように、小屋の周りには細かい網がはってあり、多少見づらくなっています。ご了承下さい。

ここを見よう

 ウミウは何と言っても魅力的な目の色をしています。
コバルトブルーに輝くその澄んだ瞳には、まるで、故郷の海の色がにじんでいるかの様です。

ウミウ(4羽)

分類 ペリカン目ウ科
分布 日本沿岸から東南アジアの日本海
エサ 丸のみできる魚類
動物園ではサバ

後足の写真
スズコの後足は40センチでした。
ゾウの写真
では、ゾウのおっぱいはどこ?
ウミウの写真1
日光浴中。
ウミウの写真2
お食事中。
鳥屋から見える風景
鳥屋(とや)からの眺め
アノアは哺乳類
ボノボは哺乳類
カジカは魚類
トマトは野菜
ウミウは鳥類 でした。
ウミウの写真3

2009年9月21日

動物の味方!?飼育員大内の動物園の見方!!第4話

2009年9月14日

夏も終わり、いよいよ秋。

 動物園で、夏の行事といえば、小学生を対象にした飼育体験「サマースクール」、「夜の動物園」、「ザリガニ釣り体験」などがありますが、中でも「ザリガニ釣り」は、大好評でした。(動物園にもかかわらず…)
 釣りをしているみなさんの後ろで、エサのするめをつけながら、会話を聞いていると…。
 子供たち 「うおぉぉ~、これ、やっていいの?ただ?やったぁ」。
 お父さん、お母さん 「昔はよくやったよ、その辺にいたもんね」。
 じいちゃん 「昔は、カエルをムギューって…」
 アメリカ産にも関わらず、これほど「老若男女」に好かれている生き物は、いるのだろうか。
 何度も戻ってくる子供たち。子供そっちのけで夢中になるお父さん。あきれるお母さん。
 次回もはずせない行事になりそうです。ありがとう、アメリカザリガニ。また来年。 

ヤクシカのヤッくんの写真
秋といえば、ヤクシカ「ヤッくん」の角が完成しました。

 まもなく、大型連休がやってきます。ここで動物園の行事を紹介します。

  • 平成21年9月19日から27日
    秋の昆虫展(キリン舎前広場)
  • 平成21年9月20日から22日 
    動物クイズラリー(9時から 先着800名のお子様)
    園内ガイ(11時と14時、先着30名) 
  • 平成21年9月23日ゴリラの日
    ゴリラのスポットガイド(11時と14時)
    ゴリラクイズ(先着200名様)

 を予定しています。
 現在、昆虫展に向けて、担当職員が小屋を作ったり、昆虫を追いかけたりと頑張っています。お楽しみに。
 園内ガイドは、普段、見ることのできない動物舎の裏側や給餌体験など、飼育員とともに回るコースで、時間は約1時間。階段や裏道、けもの道を通りますので足元注意でついてきて下さい。飼育員の悠長な茨城弁をぜひ、ご堪能?あれ。
 ゴリラの日は、平成23年、国際ゴリラ年ということにちなみ開催する、新企画です。
 ゴリラ担当の、武藤さん、山内君によるスポットガイドは、必見です。
 平成21年10月25日も開催予定なので、聞き逃してしまったら次回に。

 また5月の連休同様に、動物園から北へ約2、5キロメートルにある公設市場を臨時駐車場に借りそこからシャトルバスの運行もありますので、ぜひご利用下さい。(平成219月20日から22日)

 皆様のお越しをスタッフ一同、お待ちしています。

スズコの前足の写真
スズコの前足は36センチでした。
後ろ足の写真
 では、後ろ足は?
第34回動物園サマースクールの様子
第34回動物園サマースクール
釣りの様子
釣ったぞー。
チンパンジー舎のテラスからの眺めの写真
チンパンジー舎のテラスからの眺め
園長とファーブル君たちの写真
園長(左)とファーブル君たち
ゴリラの写真

2009年9月14日

動物の味方!?飼育員大内の動物園の見方!!第3話

2009年9月7日

ゾウはいづこ?

「あれ~? ゾウいないんだぁ」
ゾウが姿を消してから、はや三ヶ月。どこへ行ってしまったのでしょう。

 実は…、同じところにいます。

 平成20年の11月より、正門付近のリニューアル工事が始まり、あわせて、平成21年の6月から、ゾウの運動場を拡張する工事が始まりました。お客様にはたいへんご迷惑をおかけしています。工事範囲が広いため、「安全第一」の観点から、ゾウの展示を中止しています。
 おそらく、当園では展示している動物を長期間、お客様に見せないというのは、初のことだと思います。
 普通、改修工事などを行なう場合は、仮の運動場を造るとか、動物を移動する方法がありますが、ゾウはご覧のとおりの巨漢なので、いづれの方法も困難なため、今回のような「大わざ」を選択したのです。

 工事中は、ゾウを運動場に出せない期間や、見慣れない工事車両、工事音、その他もろもろの事情により、ゾウたちはかなりのストレスを感じているとともに、この怒りを飼育員たちに向けてしまい、予想もつかない事故が起きてしまうのもこの時期。ゾウたちの気分を和らげると同時に、いつも以上の気づかいでゾウと接しなければなりません。
 また、工期を気にしながらも、ゾウの訓練中は工事を中断しなければならない業者さん。
難しい工事になりますが、無事に完成することを祈らざるを得ません。

 がんばれゾウさん。がんばれ飼育員さん。がんばれ業者さん。

 「ゾウは見れないんですか~」とよく聞かれますが、運動場全体を高い壁で覆っていますので、普通には見ることができません。

 「どっかないかな~」と思って、ゾウの運動場から空を見上げると、遊園地の観覧車が4から5個、目に入りました。実際に乗り込むと、かすかにゾウたちを見ることができました。

 「何とか乗って見れないかな~」と思って、遊園地さんに相談したところ…、「いいよ」と快諾(太っ腹)。

そこで、平成21年9月7日から10月6日(予定)まで
遊園地で乗物券を購入の時、「ゾウが見たい。」と口頭で言った、先着30組様に、観覧車の乗車サービス(1回)をいたします。ぜひ、ゾウたちを見つけてください。
(レジャーランドの観覧車ではありません)

ただし、ゾウたちの居場所によっては見えない(見えない確率のほうが高い)こともあるので、その時は文句を言わず、「1回余計に乗れてよかったね」ぐらいの仏心でお願いします。

 ゾウは私の担当でもあるので、徐々にゾウについての「小ネタ」を披露したいと思います。

「スズコ」の左前足です。何センチでしょう?

スズコの左前足の写真
遠くに見える観覧車の写真
遠くに観覧車が。
観覧車からの景色1
乗ってみるといい景色。
観覧車からの景色2
目を凝らすと
正門付近の写真
いつの間にやら高い壁がとれてここからも(正門付近)
ゾウの写真

2009年9月7日