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平成27年8月8日(土曜日)

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動物園で紙を作ろう!

平成27年8月8日(土曜日)

ぞうのうんち

これ、なにかわかりますか?

ヒントは、大きな動物の茶色い落し物です…

そう!ゾウのうんちです!
 

一粒の重さは約1kg。一日に、50~100キログラム程のうんちをします。

このうんち、よ~く見ると…なんかぼさぼさしているものが見えるのわかりますか?

この正体は、草です。

ゾウは、ウシやシカ、ウマなどと同じ草食動物です。

ここからちょっと難しい話になりますが…



「草を食べる」のは同じでも、草の栄養を自分の体に吸収するしくみ(消化)は、動物によって少しずつ違っています。


ウシやシカ、キリンなどは、発達した胃(複数あり、大きい)を持っています。

草を食べたら、胃で発酵させて、吐きもどし、歯ですりつぶして、また飲みこむ…これを反芻(はんすう)といいます。

※ねっちゃねっちゃやっているあの姿です!

キリン反芻キリン反芻

反芻を繰り返すおかげで、草がうんちになるときには、もう細かくなっていて、もとの形がほとんどなくなっています。



一方、ゾウやサイでは、胃ではなく、盲腸が発達していて、そこで草を発酵させることで栄養を吸収しています。

反芻しない分、草はすりつぶされないので、もとの草に近い形でうんちにでてくるんですね~

同じ草を食べる動物でも、消化のしくみの違いで、こんなにもうんちの形が変わってくるんです!

いろんなうんち



あれ?タイトルなんでしたっけ?紙を作る?

ずっとうんちの話をしてきましたが…みなさんは、うんちから紙を作れること、知っていましたか?!

でも、キリンやシカのようなぽろぽろうんちじゃダメ。

草が残っていることが、紙を作る上で大事なんです!そう!だから、「ゾウさんのうんちから紙作り体験」というイベントができるんです!
 

さて、ここでやっと紙の作り方をご紹介します。
まず、適切な量(欲張りすぎると、後で大変なことに…)のうんちをとって、洗います。

うんち集め うんち洗う

良く乾かしたあと、煮込んで熱で消毒。

うんち乾燥

すっかりきれいになったうんちと細かくした紙やパルプを、ミキサーでまぜまぜします。

それを型に流し込み、水気を取って乾かしたら…

型に流し込む

味のある紙ができあがります!

完成

型の形を変えてみると、さらに楽しい!かわいい!

かみね動物園では、ゾウ、ウサギ、カバ、ハートなどの種類を用意しています。

 完成

みんな一生懸命、楽しく作ってくれました。

大人の方も大興奮!

集合写真

ゾウのうんちひとつに込められる情報量の多さ、可能性に、しみじみ動物のすごさやおもしろさを感じます。


ゾウのうんちは、なかなか手に入らないので、

ぜひ、かみね動物園で、「ゾウさんのうんちで紙作り体験」してみましょう!


次回は8月19日。

長靴とゴム手袋、においに負けない屈強な心(すぐに慣れます!)を持って、遊びに来て下さい!



※事前応募制です。詳しくは、かみね動物園HPのイベント情報をご覧ください。

http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/002/p044976.html

(獣医師 あきば)

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産業経済部かみね公園管理事務所
代表電話番号
0294-22-5586
ファクス番号
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