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令和5年9月9日(土曜日)

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ボリビアリスザルのゲンキ

令和5年9月9日(土曜日)

最年少のボリビアリスザルといえば

リスザルの島には、現在8頭のリスザルたちが暮らしています。
それぞれ見た目にも性格にも個性があり、観察しているとその個性が垣間見えます。

8頭のうちの最年少、ゲンキ。

ボリビアリスザルのゲンキ
ゲンキは今年の5月で4歳になりました。「わんぱく」「やんちゃ」という言葉がとってもお似合いのオスのボリビアリスザルです。実はこのゲンキ、産まれてすぐに母親を亡くしたため、人工保育(飼育員が母親代わりにミルクなどをあげて育てる)で育ちました。先輩職員のおかげで、名前の通りすくすくと元気に成長し、リスザルの群れの一員として合流することが出来ました。

かみねのウォークスルーといえば…

かみね動物園のリスザルの展示方法はウォークスルーといって、リスザルたちが棲んでいるエリアに人がお邪魔するといった展示方法です。動物との距離が近いので、間近で見ることができるのがこの展示方法のメリットです。

ウォークスルー展示

(どこにリスザルいるかな~)

リスザルたちは、触れようものならキィー!と怒りますが、島に入ってくる人は危害を加えるものではないことが分かっているようで、基本的には自由気ままに過ごしています。(美味しいものや興味のあるものはサッと盗んでいくのでカバンなどにしっかり入れてから入ってね。)

のんびり休憩するリスザルたち

ゲンキにウォークスルー展示が合わない!?

来園者の皆様にたくさんのお願いをして成り立っているこのウォークスルー展示ですが、ゲンキを放つとなると事情が変わってきます。

人は遊んでくれる、かまってくれる、そんなふうに思っているようで、距離を取ろうとしても、体に飛び乗ってきたり、足の上に乗ってきたり…。お気に入りの職員が来ると声を出して喜び大興奮。見た事ない物や興味が湧いたものはとりあえず奪って自分の手の中、口の中に。

もちろん各々性格に個体差はありますし、まだまだ子供という年齢もあり、必ずしも人工保育で育ったからというわけではないですが、他のリスザルよりも異常に人慣れしている部分があります。

かみね動物園ではリスザルをペットとして飼育しているわけではなく、野生動物として扱っています。職員もリスザルとの距離を大切にし、不必要に触ったりはしません。ですので、来園者の皆様にも「観察」という形でリスザルを見ていただいています。

しかしゲンキに限ってはその適度な距離を取らず、来園者の皆様に近づき、ひどい時は噛んでしまったり、物を盗んでしばらく返してくれなかったりすることがありました。

最近のゲンキ事情

というわけで、来園者の多い日中はお部屋の中でお留守番をしてもらっていましたが、

部屋の中でお留守番中のゲンキ

(部屋の中でお留守番中のゲンキ。ひとりでも部屋の中を走り回っています。)

4歳になり、以前よりも落ち着きが出てきたので、最近は時間を見つけてはゲンキを外に出して島を通行可能にし、他のリスザルと同じように人を気にせず過ごせるような練習をしています。

ウォークスルー展示になれる練習中柑橘系の花をつまむゲンキ

(外は刺激がいっぱい!最近はよく虫捕りをしています。)

この練習は万が一のことを考え、基本的には担当者のわたしがいるときのみ実施していますが、今のところそこそこ良い感じ。これが他の職員でも同じであれば上出来ですが、諸々の事情でまだ踏み切れません。

目指せ!今年の冬は部屋を開放して暖かい部屋と外の行き来できる展示ができるように!(昨年まではゲンキを部屋にとどめておかなければいけなかったために、他のリスザルたちは寒い中頑張ってもらう場面もあったので…)

そしてどの職員に対しても同じ態度で接する事が出来るように!

消防ホースの上で休むゲンキ

(走り回りすぎて小休憩するゲンキ)

全てはゲンキ次第。やんちゃなゲンキがどうやったら話を聞いてくれるのか、模索しながらの練習が続きます。
お外に出ている時に遭遇したら、頑張ってるなーと静かに見守っていただけると幸いです。

(気分はやんちゃな子を持つ悩める母 ところ)

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