3月16日は、きぼう君10歳の誕生日!ということで少し前の14日に誕生会を行いました。
10年前の大きな震災の5日後に生まれたきぼう。元気にすくすくと育って立派な大人になりました。
≪今回の主役!きぼう≫
今年の誕生日プレゼントはこちら!
≪イノシシのお肉≫
イノシシのお肉です。
実はこのイノシシのお肉、普段我々が食べているような牛肉や豚肉、鶏肉とは違う『屠体』という獣害で駆除された野生動物を処理したお肉なんです。そしてこのようなお肉を動物園の動物たちに与える取り組みを『屠体給餌』と言います。「屠体給餌について詳しく知りたい!」と思われた方は、以前アップした『屠体給餌(とたいきゅうじ)って何?』というスタッフブログをご覧ください。
今回は誕生会ということで、イノシシをプレゼント箱にいれてみました!
≪プレゼント箱?≫
といっても冷凍肉の段ボールを再利用しただけなんですけど......(笑)
段ボールに入れることで採食時間、つまり動物にとって楽しい時間を延ばすことが出来ます。さらに食べた後には、嚙み千切ったり引っかいたりと楽しいおもちゃになります。基本的に段ボールは食べませんが、万が一お腹に入ってしまっても紙でできている物なので細かくなったり溶けたりして糞と一緒に排泄されるのでご安心を。
≪プレゼント箱を開けるきぼう≫
さっそくプレゼントを開け始めました!あんまり器用ではないので豪快に破り割いています。(笑)
≪プレゼントを食べるきぼう≫
中身を取りだして美味しそうに食べています。
≪食べ終わったきぼう≫
早くも食べ終わってしまったようです。「他にはないのかな??」とあたりをキョロキョロしています。
今回はお肉を5つに分けて設置したので、この後も楽しそうに、そして何より美味しそうに食べていました。
こんな美味しいお肉を一人占めはずるい!!ということで一緒に暮らしている雌ライオンたちやご近所さんのトラ、ヒグマたちにもおすそ分けしました。
≪イノシシを食べるヒグマ≫
10歳と聞くとまだまだ若いと思うかもしれませんが、野生下での寿命は10年ちょっと、飼育下では20年程度。きぼう君は人生もといライオン生の折り返し地点に差し掛かってきています。子供のようにおもちゃで遊んだり、妹たちと仲良くじゃれ合う様子はなかなか見られませんが、これからも元気なきぼうの姿をみなさんに見ていただけるよう、彼と一緒に頑張っていきます。
≪日向ぼっこしているきぼう≫