6月25日にわくワークショップ「ネズミの遊園地を作ろう」を行いました!
サボっていたら遅くなってしまいました。ごめんなさい・・・。
タイトルだけ見るとミッ○ーマウスやドナル○ダックが出てきそうですが、主役はホンモノのネズミです!
ネズミの生態を考えて、遊具を作るワークショップです。
まずは、ネズミのことを知らなければ、遊具は作れません。どうやったら皆様にネズミのこと伝えることができるだろうか・・・、そうだ!実際に見てもらえばいいじゃん!ということで、実演することとなりました!
<巨大ネズミがスタンバイ>
今回は「のぼる」「バランスをとる」「穴を掘る」「隠れる」「かじる」の五つに絞ってお話をしました。
<のぼる> <かくれる>
<あなほり> <かじる>
熱演の甲斐あって、真剣に聞いてくれました!
さあネズミのことがわかったところで、いよいよ工作です!
材料はトイレットペーパーの芯や牛乳パックなど家で使わなくなったものと動物園で用意したものです。
とにかく自由!創造力に任せて思うがままに作っていきます!
<工作風景>
<品揃え豊富な材料置き場> <難しい作業は職員がお手伝い>
恐ろしいほどの集中力で、時間を忘れて夢中になっていました。
これまでのワークショップと比べて、特にお父さんが積極的に参加していたのが印象的でした。
<パパかっこい~>
作品ができたらインタビュータイム!どんな作品を作ったのか発表してもらいました。
<名づけて「レスキューねずみ」> <熱心に作っていたのでお父さんにもインタビュー>
最後はみんなで遊具を設置し、ネズミが使う様子を観察をしました!
予想以上に大作が多く、ぎゅうぎゅうになりましたが、これはこれでよし!
<こんなに退屈そうな空間がとても賑やかになりました!>
<遊んでる~> <大人も子供も夢中です>
今回のワークショップでは、楽しく工作をするだけでなく、ネズミの生態を考えながらということに重点を起きました。
そのために、ネズミの得意技シートや作品カードを用意しました。
<得意技シート> <作品カード>
まさに動物園のモットーでもある「楽しく入って学んで出る!」を体験できるワークショップとなりました。
実は裏テーマとしてエンリッチメント(動物が幸せに暮らすための工夫)を考えるということもありました。当初は生態を伝えることとニ本柱でいこうとも考えていたのですが、時間的にも年齢的にも難しいと判断し今回はほとんど触れないようにしていました。
ところがどっこい!いざワークショップを行ってみると、「ネズミのために」を無意識のうちに実践してくれて、彼らにとって優しい遊具が次々と出来上がりました。作業風景を見ていても、「ネズミが落ち着けるように隠れ家を作ろう」とか「ツルツルしていて上れないからロープを巻こう」とか、ネズミのためを思って工作をしている姿に感動しました。
飼育員は、担当動物が心身ともに少しでも健康であるために色々と工夫をしています。それを「エンリッチメント」という言葉できちっと説明しようと頑張っていますが、わざわざ言葉にしなくても伝わっているじゃないかと気づかされました。目からウロコ。
今回のワークショップは全国的に見てもかなり珍しいイベントだと思います。参加していただいた方からも好評でしたし、一回ではなくぜひまた別の機会に行いたいと思っています。お楽しみに!
作成した遊園地はどうぶつ資料館にて展示してありますのでぜひご覧下さい!
そして、参加していただいた皆様ありがとうございました!
<ネズミはいませんよ!> <記念撮影はいちーず>
※今回登場したネズミは、バックヤードでヘビや猛禽類のエサ用として飼育しているハツカネズミです。かわいそうという意見もあるかと思いますが、動物を健康に管理していく上で大切な栄養素です。命によって命が繋がっているということを、どうかご理解いただければと思います。今回のネズミたちは今後は繁殖用として飼育していきます。