だいぶ間が空いてしまいましたが、今回ご紹介するのは、「イキイキめし」です。
なんだそれはという感じですが、要するにエサの改善です。
これまではアジとワカサギの2種類を与えていましたが、そこにザリガニとペレットが加わり倍の4種類になりました。
その3では「ザリガニ」についてご紹介します。
かみね動物園では夏のイベントとして「ザリガニ釣り」を開催しています。
使用するザリガニは職員が近所の用水路などで捕まえてきます。
そこで使用した大量のザリガニをカワウソの餌として利用してみました。
ザリガニの魅力は低カロリーと低コストです。
エサごとのカロリーを見ていくと100グラムあたり、
となります。
ワカサギも低カロリーなのですが、お値段が高いのでたくさんあげることができません。
その点ザリガニは職員が捕まえたものなのでタダです。
食べている様子がこちらです。
殻もハサミもばりばり食べてしまいます。
ただし、ザリガニには寄生虫がいる可能性があり、生きたままあげてしまうとカワウソが病気になってしまうことがあります。
そのため、必ず冷凍して寄生虫を退治してから与えています。
カワウソは野生下でもエビやカニなどの甲殻類を好んで食べています。
最初は少し警戒するかと思いましたが、予想に反して2頭ともすぐに食べていました。
最近は岩場の隙間に手を入れてザリガニがいないか一生懸命探す姿も見ることができます。
本能的に岩場に生物がいることを知っているのかもしれません。
アメリカザリガニは本来日本には生息していない外来生物で、日本の生態系に悪影響を与えています。
ザリガニを飼料として有効活用できれば、環境保護にもほんの少し貢献できるかもしれません。
次回は「ペレット」をご紹介しますのでお楽しみに。
たまにカワウソ担当 中本