×
閉じる

ページID
P019288

平成25年5月18日(土曜日)

ページID
P019288

ヤマアラシの〇〇はこんな場所にありました

平成25年5月18日(土曜日)

突然ですが、アフリカタテガミヤマアラシのおっぱいがどこにあるかご存知ですか?
恥ずかしながら私は担当なのについ先日まで知りませんでした。
ちなみに、当園ではこれまでヤマアラシの繁殖はなく、もちろん授乳シーンも目撃した事がありません。

やまあらしの写真1
こう見えても女の子です

メスの「セサミ」は13歳という高齢のため、4本ある前歯のうち下の1本しか生えてきません。
ヤマアラシはネズミの仲間「齧歯類(げっしるい)」なので、前歯が一生伸び続けます。
通常であれば上下の歯をすり合わせて自分で長さを調整しますが、セサミはそれができないため放っておくと歯で口を傷つけてしまう「過長歯」という病気になってしまいます。
そのため、動物園では伸びすぎる前に定期的に歯を切るようにしています。

やまあらしの歯の写真
放っておくとこんなに伸びてしまいます

麻酔をかけた後、ノコギリを使って歯を切っていきます。

歯を切る様子
ちゃんと生きているのでご安心を。

ある日、いつものように獣医さんに麻酔をかけて歯を切ってもらっている最中、ふと「全身針だらけのヤマアラシのおっぱいはどこにあるんだろう」という疑問がわき、お腹のあたりを探してみました。
しかし、針をかきわけかきわけ探してみてもいっこうに見つかりません。
治療もすっかり終わってしまい、この日は断念。

やまあらしのお腹の写真

別の治療の日、いつものように麻酔をかけてヤマアラシの体勢をかえようと手を置いたその時…。
針のない地帯があることに気づきました。

やまあらしのおっぱいの写真

これは。と思い、かき分けてみるとついに発見。
「えー、こんな場所にあるの」と全員が驚いたその衝撃のおっぱいがこちらの写真です。

やまあらしの写真2
やまあらしの写真3

体の真横。
いくらお腹を探しても出てこないわけです。

腹這いになったやまあらしの写真

ヤマアラシは移動するとき以外は寝る時もエサを食べる時もほとんど腹這いです。
そう考えると授乳も腹這いで行うので、真横におっぱいがあると飲みやすいということがわかります。

動物ってやっぱり面白い。

カピバラエティハウス担当 中本

このページについてご意見をお聞かせください

この記事はいかがでしたか?

この記事についてのお問い合わせ

お問い合わせ先
産業経済部かみね公園管理事務所
代表電話番号
0294-22-5586
ファクス番号
0294-22-5596
メール
メールフォーム