平成25年3月16日はライオンの「きぼう」の2歳の誕生日。
お誕生日会を行いました。
10日に行ったバシャンの誕生日同様、たくさんのお客様が集まってきてくれました。
プレゼントはこちら。子牛の骨付き肉。
本日のメインは子牛の骨付き肉でございます。フランス料理か。
こんな肉にかぶりつくのが私の夢ですね。
生だからさすがにやらなかったですけど。
骨付き肉はプレゼントらしく箱に入れてみました。
大きな肉一本とぶつ切りにしたものを6個用意しました。
ここできぼうの生い立ちを紹介。
きぼうは平成23年年3月16日産まれ。
東日本大震災の5日後であり、停電と断水が続く休園した動物園でひっそりと産まれました。
母親バルミーが4頭の赤ちゃんを産みましたが、1頭は残念ながら死亡。
残りの3頭は授乳も確認してバルミーが献身的に育てていました。
今後どうなるか分からない不安な状況で、被災したお客様を少しでも癒す事ができたら、生き物の温もりを伝える事ができたら、という職員の想いからライオンの赤ちゃんを抱っこするイベントを開催しました。
イベントは大成功。赤ちゃんも大活躍してくれました。
一緒に産まれた「ゆめ」と「はる」2頭のメスは福島県にある東北サファリパークで今も元気に暮らしています。
あれから2年。きぼうは2歳。
たてがみも生えてきて立派な若オスです。
さあ、バースデーソングを歌って…
きぼうの登場。
母バルミーと妹達も一緒です。
箱の中に肉が入ってるんだよね。
知ってるよ。
一番大きな骨付き肉を手に入れたのは4姉妹で一番のくいしんぼうニノでした。
兄の誕生日なのに空気を読まずに独り占め。
きぼうは別の箱に入っている骨付き肉にありつけました。
骨ごとバリバリ…。おいしそうです。
「兄ちゃん、私もほしいなー」「だめー」
ゲットした肉は妹が欲しそうにしていても渡しません。
無事に2歳の誕生日を迎えたきぼう。
これからもっとたてがみがフサフサで黒くなって立派なオスになっていくのでしょう。
ウィル父さんのように家族に優しいライオンになってね。
彼の成長が今後とても楽しみです。
(飼育員 かわそえ)