予告編から時間が経ってしまいましたが、「ゴウの成長記録ブログ」を今回からお送りしたいと思います。
平成23年2月7日に産まれたチンパンジーの赤ちゃん「ゴウ」。成長を追う前に、まずはゴウが産まれる前のお話しをしたいと思います。
ゴウの父親は「ゴヒチ」
母親は「ヨウ」と言います。
ヨウはかみね動物園に来る前に3回の出産を経験していました。
しかし、その全てで上手く育児が出来ず、赤ちゃんは人が代わりに育てる人工哺育となっていました…
そのため今回の妊娠が発覚したあとも嬉しい半面、今までと同じように育児が出来ないのではないか?という不安がよぎりました。
そこで担当者たちは話し合い、ヨウに「育児トレーニング」を試みることにしました。
今回行った「育児トレーニング」は、ぬいぐるみを赤ちゃんに見立て、どうやって接したら良いのかを理解してもらい、最終的にぬいぐるみを抱いてもらう、ということが目標でした。
まずは担当者がお手本を見せ、ヨウにぬいぐるみを優しく抱くように、触るように促しました。しかし怖いからなのか何なのか、こちらの思惑とは全く異なり、ぬいぐるみをぽかぽか叩いたり、嫌がるそぶりばかりが見られました…
トレーニングを重ねると、だんだんぬいぐるみを優しく触ることが出来るようになっていきました。しかし、それもどちらかといえばご褒美のフルーツやジュースがほしいからやっている、という感じが強く、育児の練習にちゃんとなっているのかな?という感じがしました。
最初に比べかなり優しく触ることができるようになりました。しかし、最後まで目標としていた「ぬいぐるみを抱く」ということはしませんでした。お腹に何かが触れるのがとても嫌。という感じでした…
こうしたトレーニングを重ね、ついにヨウは出産の日を迎えるのでした。
(チンパンジー担当 大栗)