最高気温0度、最低気温-6度
1月24日大寒波襲来。
たまーにしか雪が降らない日立市でも久しぶりに積もるくらい降りました。
翌日かなり冷え込み、その気温はなんと最高気温0度、最低気温-6度!!
園路の凍結が凄まじく、その日1日休園となりました。
今回のブログは休園となった動物園の様子を写真に撮りましたので、少しご紹介します。
一面真っ白。凍り付く動物園。
ゾウ舎横、リスザルの島へつづく坂道です。
坂道×凍結は本当に危ない。
園内移動するにもかなり注意を払います。
完全に凍り付いたリスザルの池。
この池はリスザルが脱走しないため(リスザルは泳げません)のものでもあるので、掃除のため部屋を開ける前に割らなければなりません。
もちろんあまりにも寒すぎるので、掃除が終わったらリスザルは1日お部屋の中でした。
その他にもチンパンジーの森やおべんとう広場など一面雪に覆われていました。
そんな中動物たちは?
動物園で暮らす動物たちは本来日本には生息していない種が多くいます。
そのため暖かい地域に生息する動物たちにとって日本の冬は寒すぎるため、低気温の日は外には出ず、お部屋で過ごすこともあります。
この日も超低気温かつ休園であったため多くの動物たちがお部屋で過ごしていました。
<寝室で過ごすゾウ>
<シャッターを閉めて防寒しているシマウマ舎>
動物たちはとても長い時間をかけて生息地に適した身体へと進化してきました。
日本で飼育されているからといって日本の冬に適応できるというわけではありません。
冬の動物園ではその時の気温や風、日差しの有無など総合的に判断して飼育管理を行っております。
そのため動物種によっては見えにくい、見れないもの出てくると思いますがご理解いただけますと幸いです。
この時期にしか見られないものもある!!
ですが一方寒さに強い動物もいます。
当園で代表的なのは我らが同郷ニホンザル。
ニホンザルは青森県下北半島から鹿児島県屋久島まで生息している日本の固有種です。
ちなみに茨城県には生息しておらず、群れから離れた「ハナレザル」が確認されるのみとなっております。
巷では茨城県はニホンザルにとっても魅力がないのかと言われているとか言われていないとか。
<雪に覆われニホンザルのひろばにそびえ立つタワー>
<そんななかカメラ目線をくれるニホンザル・愛称キンシコウ>
<雪の中を闊歩>
<こちらではミニさる団子>
皆様はニホンザルが人間をのぞくサルのなかで最も北に生息しているということをご存知でしたでしょうか。
青森県下北半島より北には霊長類は生息しておらず、下北半島のニホンザルは「北限のサル」と呼ばれ世界で最も北に生息しています。
そのため外国の方にとって雪のなかにサルがいるというのは大変珍しく、「snow monkey」と親しまれています。
寒い日に行く場所としてあまり動物園は候補にあがらないかもしれません。
加えて行ったとしても種によってはお部屋に入ってしまっているかもしれません。
ですが寒いからこそ見られるものもありますので、時間ができたときにちょっと動物園に足を延ばしてみてはいかがでしょうか?
<ちなみにレッサーパンダも寒さに強い動物です!>
ニホンザルと異なり、暑さに強く寒さに弱い飼育員・そめや