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staff blogスタッフブログ (飼育員ブログ)

プチ自由研究

2021年8月27日

ふと思い立って…

以前の職場で担当していた動物は毎日飲水量を確認していましたが、こっちに来てからはまったく気にしていませんでした。
先日、当園で飼育しているシマウマ、キララは1日にいったいどのくらいの量を飲んでいるのか気になりました。

世間はちょうど夏休み(観察期間中は夏休みでした…)。知り合いの子供たちも夏休みの宿題や制作を頑張っていたようなので、わたしも個人的な夏の自由研究として観察することにしました。

仮説をたてる! 

まずは仮説をたてました。

1.某浄水器メーカーによると、健康な成人は最低限、体重1キログラムにつき約35mlの水分が必要だそう。以前の確認では250kgほどある草食動物は1日に10L以上飲んでいたので、それを参考にすると300kg以上あるキララは最低10.5L、少し多く見て11Lぐらい必要である。

2.皆さんも暑い日には水分をよく取りますね。シマウマもそうではないか?天気によって飲水量は変化する。

確認すること

ふわっとしていますが、以上の仮説を証明するために確認したのは3点(休みの都合上、出勤日に確認できるものにしました。)

1.天気

2.昨日の夕方からの飲水量 

3.午前中の飲水量

4.午後の飲水量
どれくらい水を飲んだのか

 結果、考察

8月11日

13日

17日

18日

19日

20日

24日

29日

天気

曇り時々晴

昨日~朝

7

7

10

4

4

4

8

11

AM

7

7

7

7

9

9

7

3

PM

4

6

0

3

6

4

5

10

合計飲水量

18

20

17

14

19

17

20

24


この少ないデータで何が言える!?とおっしゃられる方がいるのは重々承知です。
データはあればあるだけ正確な結果に近付けますが、今回は見逃してください。

さて、この少ないデータを表にして分かることは、1日の平均飲水量は18.5L。1の仮説とは少し離れた数字が出ました。
天気によって変わる、という仮説は証明できませんでした。雨の日でも飲む日は飲む。これを見る限り、天気によって飲水量が変わるとは言えない。

というわけで、今回の結果。

キララの8月における1日の平均飲水量は約18.5L。天気による飲水量の変化はない。
今後調べていけば、季節による変化、天気による変化があるかもしれないし、天気よりも気温との関連や運動量による違いもあるかもしれません。

気づいたこと。 

さて、観察中に気づいたことがいくつか。

1回ゴクンとする時にどれくらい飲んでいるのかな~と思って観察していましたが、作業をしながらだとなかなか難しい…。
1度だけ確認出来た際には大体8ゴクゴクで約2L。ということは1ゴクリで250ml。(あくまで目視なので正確ではありません。)

人で大体平均20mlらしいので、約12倍。人と比べてもしょうがないかもしれないですが、すごいですね。

シマウマが水を飲んでいる

また、朝のエサを食べ始めてから約1時間後ぐらいに2~3L飲んでいるのが確認できました。飲むときはいつも鼻先で水面を撫でるようにして確認?してから飲み始めます。

1日の平均飲水回数は2~3回(AM1~2回、PM1回)。

普段のキララを見ていると、朝のうちに何かに驚いたりすると午前中は落ち着きがなくなり水を飲まないことも。
だからか、午後になって落ち着くとすごい勢いで水を飲み干す時も。

よくよく観察していると、不思議だな、面白いなと思うことがたくさんあります。
時間があれば、涼しくなったころにまたこの自由研究を再開してみようと思います。

ところ

2021年8月27日

代番者から見るキリン、クルミの成長

2021年8月27日

担当者、代番者という言葉を飼育員はよく使います。

各々の飼育員に担当の動物がいて、お休みの日は組んでいる相方、「代番者」に自分の担当動物をお願いします。
当然、相方がお休みの日は、自分が相方の担当動物をみるわけです。

私の場合はシマウマ、ポニー、ホロホロチョウが担当で、
代番者がお休みの時はキリン、レッサーパンダも一緒にみます。

さて、8月も終わりに近付き、わたしもかみね動物園歴満2年になろうとしています。
そのタイミングで代番者が換わることになり、代番動物も変わるので、
なかなかお伝えできていないキリン、クルミの成長を、代番動物が変わる前に一緒に振り返れたらな、と思います。


代番者からみるキリン、クルミ

9月30日。
その日は代番の日で、担当者はお休みでした。

朝から落ち着かない母親キリナ。
いつもと様子が違うな~と思いながらも、外に出られないのもストレスかなと思い、扉を開けて展示場に出てもらいました。

その間に掃除を済ませ、展示場を見ると、やっぱりいつもと違う。開園中だし、外で出産されてもなぁ…と思い、戻ってきてもらう時間ではないけれど部屋の扉を開けてみたところ、すんなり戻ってきました。

その後、正午前には前肢が出てきていて、そのまま問題なく生まれてきてくれました。
キリナはこれで第3子目の出産。慣れた手つき?足つき?でクルミを起きるように促していて、安心しました。

産まれた日のクルミ

起立できるようになってすぐの写真。頭の位置がキリナの肩ぐらいの大きさです。

母親に舐められるクルミ
まだ角が立っていません。

葉に興味深々
10日ほど経つと、角もしっかり立って、葉っぱに興味を示し始めました。

深く接する機会は1週間に2~3日だけ。
キリン舎に入るたびに大きくなったなぁと感じてもいいはずですが、見降ろされる角度が変わったかな…と感じる程度。
今でこそ、いつの間にそんなに大きくなった?と思うぐらい大きくなりましたが、なかなか成長を感じるのは難しいですね。

親と一緒に並んで撮った写真をみると成長の具合がよく分かります。

10月14日キリナと
2020年10月14日(生後14日)

7月20日キリナと
2021年7月20日(約10か月)

寝室で葉を食べるクルミ
2020年10月24日(生後24日)

6月葉を食べるクルミ
2021年6月29日(約9か月)

桐生が岡動物園に行ったルリカと違い、なんにでも興味津々、おてんば娘といった印象。
朝も朝ご飯より制服やわたしの手指が気になる。日中、エサを補充しに行けば、制服をひっぱり、鍵を引っ張り、無線機を引っ張り…。こちらも取られないように必死です。なんでも口に入れたいお年頃?
キリンの周りに行くと必ずといっていいほど近づいてきてちょっかいを出してきます。
最近はマスクやポニーテールに興味があるようです。
そんなクルミですが、顔周りや首、足回りを触っても動じないので、今後、採血トレーニングや健康診断をする際には協力してくれそうです。期待大!

先日、久しぶりに、上のテラスに枝をくくってみました。
テラスに吊るされた葉を食べるキリン
大人たちは余裕で食べられる高さですが、クルミはまだまだ。人間からすると大きいけれど、キリンからするとやっぱり小さいんだなと改めて感じました。
背の高さが違う


閉園が長引き、クルミの成長を生で見ていただくことが出来ないのがとても歯がゆいのですが、ぜひ開園した際には少しだけ大人になったクルミに会いに来てください。最近は顔つきも大人っぽくなりましたよ!

9月30日、1歳の誕生日が無事に迎えられますように、
そして願わくは誕生日には開園していて、誕生日の喜びを来園してくれた方々と共有できますように。

代番の動物は変わりますが、皆さんと一緒にクルミの成長を見ていけたらなと思います!

クルミのドアップ

ところ

2021年8月27日