かみね動物園では毎年お盆の時期に、開園時間を21時まで延長する夜の動物園を行なっています。夜の動物園では日中は寝てばかりいるライオンやビーバーが普段より活発に動いていたり、サルの仲間は木の上で寝ていたりと、普段とは違った動物たちの姿をみることができます。
そんな夜の動物たちのくらしをもっと知って頂こうと、今回はかなり大がかり?なものを2つつくったので、作成秘話を交えながら紹介したいと思います。
まず第一弾は
巨大あんどん!
今回の主役である夜行性の動物が繊細かつダイナミック&ワイルドに描かれています。夜行性の動物ときいてピンとこない方もこれさえ見ればOK!せっかくの夜の動物園なので、夜のみどころとしてみるべき動物をここで紹介しました。みなさんの脳裏とスマホにしっかりと焼きついたのではないでしょうか。
もちろんこれは動物園スタッフの手作りです。1枚の大きな障子紙にみんなで力をあわせて書きました!こんな大きな紙に筆で書くのは初めてだったので、ドキドキしながら書きました。スタッフの個性がそのまま文字や絵になっていてとてもいいものができたと思います!
第二弾は今回の主役!かみねぶたです!
みなさん「ねぶた」って知っていますか?そうあの青森の有名なお祭り「ねぶた祭り」で登場する大きな山車のことです。今回の夜の動物園では、かみね動物園のキャラクター「かみねっちょ」がねぶたとなって登場しました!笑
今回の夜の動物園では「かみねぶた練り歩きガイドツアー」と称し、園内の色んな場所で動物の夜の暮らしにスポットを当てたガイドツアーを行いました!かみねぶたを引いて、途中雑談なんかを交えながらゆっくりと園内をまわっていると、いつのまにか多くの来園者を引き連れており、大名行列みたいでした。ガイドツアーのマスコットとしてかみねぶた、大活躍しました!
もちろんこれも職員手作りです!
(真剣なまなざし、かみねぶた職人誕生です)
骨組み組んで~障子貼って~墨入れて~ロウ塗って~色乗せて~
かみね動物園にはなんでも作っちゃう職人みたいな飼育員がたくさんいます!今年はついにかみね動物園ねぶた職人が誕生しました!青森のねぶたは毎年新しいものを作るみたいなので、来年もきっと新しいかみねぶたが生まれることでしょう!(本当か分かりませんが笑)
なぜ今回かみねぶたをつくったのかというと・・・以前(3年前かな)僕ら飼育員達がプライベートで見に行った青森ねぶた祭りに感化されたからです(笑)。
(突如現れたまぐろねぶたとゾウ担当) (かみねぶたもいつかはこの大きさに)
気迫溢れる山車と跳人に圧倒され、僕らも夢中で掛け声をかけていたのは良き思い出です。この年は青森ねぶた、弘前ねぷた、五所川原の立佞武多を見に行きました!そんなねぶた祭りを見たからには、かみね動物園でもやっぺよ!とノリと勢いで今回のかみねぶたが誕生したわけです。なんだ悪ふざけかよと思わないでください(笑)。動物園を楽しくするためのアイディアは色んな所に転がっているのです。
さてそんなわけで今年の夜の動物園はいかがでしたか?これからも動物園がもっと楽しくなるように、いろんなことにチャレンジしていくと思いますが、どうかお付き合いしていただけると嬉しいです。来年の夜の動物園はどんな山車が出陣するかな・・・??
(次はハネトで跳ねたい 日野)