3月4日と11日の2日間、かみね動物園わくワークショップを開催しました!
ネズミの遊園地を作ろうと題して、身近な材料を使ってハツカネズミの遊具をつくるワークショップです!
好評につき再開催となりました。前回からパワーアップした素敵なイベントをご覧ください。
まずは、肩慣らしとしてこれなんだろなクイズ~。かみね動物園にいるネズミの仲間やお隣の遊園地にある遊具を答えてもらいながら緊張をほぐします。子供向けの簡単な問題ですが、大人の方でも、これネズミの仲間なの?てかこれなんだと答えに詰まるような場面もありました。
<これなんだ?大人も沈黙のマーラ。> <日立に来て初めて出会ったビックリハウス>
実はかみね動物園はネズミの仲間とサルの仲間がたくさんいる動物園なんですよ。ビックリハウスは本当にビックリするのでレジャーランドにお越しの際は一度お試しあれ!
クイズを通してみんな遊園地で好きな乗り物が違うように、同じネズミの仲間でも住んでる環境によって好きな場所や得意な行動が違うことに気づきました。
<4日は写真を使って> <11日はプロジェクターで近代化>
さて、早速工作を開始したいところですが、ハツカネズミがどんな生き物なのか知らないと遊具は作れません。そこで、本物のネズミに登場して実演してもらいました。
<高い所に上ります> <穴掘ります>
<狭いところに隠れます> <大きい前歯でかじります>
劇団四季もびっくりの名演技で、会場は大盛り上がりでした!熱演の甲斐あって、おさらいでネズミについて質問すると一斉に手が上がりました。
<ネズミはどんなことが得意なんだっけ?>
さあ、ネズミのことが分かったところでいよいよ工作です。自宅から持ってきた材料と動物園で用意した材料を駆使して遊具を作ります。ルールはハツカネズミのことを考えて彼らのための遊具を作る!あとは自由!何を使っても、どう作っても良し!
ネズミのことを忘れないためにも、得意技シートと工作カードを使って進めていきました。
<材料集め> <真剣です>
<お父さん大活躍> <お母さんも大活躍>
<スタッフもお手伝い> <工作カード>
工作はたっぷり40分間時間を取りましたが、それでもみなさんギリギリいっぱいまで作成していました。
<できあがりー>
作品が完成したところで、いよいよハツカネズミの登場です。
なにもない台の上で所在無くウロウロしていたネズミ達ですが、遊具が置かれると思い思いに使ってくれました!ネズミの動きを見ながら途中で遊具を改良したり、工作カードにシールを貼りました。
<なんにもないところ> <遊具がいっぱい>
<動き回るネズミ達> <のぼる>
<つかってるかなー?> <大人も子どもも夢中です>
最後にまとめのお話をしました。11日はビデオを使ってネズミの生中継も行いました。思いのほか実況生中継が大好評で、たのしく遊具やネズミの観察ができました。
<ネズミ目線で実況生中継> <かみね動物園が表彰されたよ>
最初は自分達が楽しい遊具をイメージしていた方も多く見られましたが、ワークショップを行うに連れてどうしたら動物にとって楽しいかを意識するようになっていきました。そう!これが大切なんです。飼育員は獣舎や展示場を管理する際に、そこにいる動物にとってどうしたら良い環境になるかを考えています。動物たちはそれぞれ生息している環境に合わせた習性があり、それを上手く引き出してあげられるかが飼育員の腕の見せ所です。時にはエサを隠すなどして、わざと食べづらくすることもあります。たまに「意地悪してかわいそう」という声を聞きますが、動物たちにとっては追いかけたり、探したりする方が自然なのです。ただし、本当に動物が幸せなのかは本人達に聞いたわけではないのでわかりませんが、少なくとも体を動かすことで運動不足解消になりますし、なかなか食べられないので大好きなエサの時間が長くなることで変化の少ない日常に刺激が生まれます。見せる側としてもできるだけその動物本来の行動をお見せしたいという気持ちがあります。
動物の暮らしを豊かにする取り組みを「環境エンリッチメント」と言いますが、少しでもこのワークショップを通して感じてもらえていればと思います。終わった後に自分の家で飼ってるハムスターに同じように作ってあげると言ってくれた参加者の方がいたのは嬉しかったです。
「楽しく入って学んで出られる動物園」のイベントに今後もご参加お待ちしてまーす!!
<ハイ、チーズ> <作品は資料館にて展示しています>
自分が楽しすぎて11日の集合写真を撮るのを忘れてしまった 中本