先日、カバ舎に入ろうとしたらドアに黒い点がくっついている事に気がつきました。
ん?
なんだ、アリか。
でもちょっとアリとは違うような。
はい、これアリにそっくりのクモ。
その名も「アリグモ」の一種です。
よーく見ると足が8本。「昆虫」であるアリは足は6本しかないのでこの仔は間違う事なきクモですね。
一番前の足を忙しなく動かしています。
実はアリの触覚に似せた動きをしているんです。
頭を上げてカメラを威嚇。
誰もが疑問に思う事。
「なぜアリにそっくりなの?」
じつはまだはっきりとした事はわかっていません。
アリの巣に紛れてアリを食すためだとか、天敵から見つかりにくいためだとかもろもろ唱えられていますがこれだ!というのはまだありません。
個人的には、アリに化けても得するような事無い気がするんですが。
こればかりはアリグモに聞いてみなきゃ、といったところです。
そんなのアリ?
こんな風に何気なく見ているものもじっくり観察すると思わぬ事が発見できたりします。
動物園の動物もぜひじっと見てみて下さい。
飼育員も知らない大発見ができるかも?
(飼育員 かわそえ)