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staff blogスタッフブログ (飼育員ブログ)

コツメカワウソ「アンズ」のイキイキ計画その2

2013年2月28日

コツメカワウソの「アンズ」は平成21年6月6日に生まれました。両親と兄妹の5人家族で暮らしていましたが、寿命や病気で他の家族は亡くなってしまいました。群れで生活する動物なので、社会性を維持するためにも今は飼育員が遊び相手です。しかし、一日中相手をすることはできないので、どうしても退屈してしまい昼寝ばかりしています。

兄妹たちの写真
3兄妹(右下が若かりし頃のアンズ)
あんずの写真
現在のアンズ

基本的には肉食動物なのでお腹が満たされていれば体力温存のため寝ていることが多いです。…しかし、運動不足になる上に皆様からも「見えない、いない」ときには「かわいそう」とまで言われてしまい、このままではいかん。何とかしなくては。との思いから「イキイキ計画」と題して様々な試みを始めました。
アンズもイキイキ、見ている皆様もイキイキ、それを見て私たちもイキイキ、そんなイキイキ計画です。

その2 「泳ぐ魚を捕まえろ!~イキイキ棒の開発~」

動物にとってエサの時間はなによりイキイキとする時間です。
野生のカワウソは魚をはじめ、エビやカニなどの甲殻類、カエルなどの両生類、貝類など水辺の生き物を捕まえて食べています。

ざりがにの写真
ザリガニ
かえるの写真
カエル

動物園ではアジとワカサギを1日3回与えています。
本来なら生きているものを与えたいのですが、エサ代(生きてる魚はすごーくお値段が高い)と防疫上(生きてる魚には寄生虫などがいる可能性も)の理由から冷凍されたものを解凍して与えています。

アジとワカサギの写真
上:アジ 下:ワカサギ

これまではバケツに入ったエサをバシャっとあげていましたが、もちろん魚は死んでいるので動きません。

エサが入ったバケツの写真

カワウソは捕食動物で「獲物を追いかけたい、捕まえたい」という狩猟本能があります。
そこで考えました。死んだ魚は生き返らないし、…あっ。
泳がせてしまえば良くない!?という発想から「イキイキ棒」が完成しました。

ぼうの写真
イキイキ棒

材料は七夕で使った竹のみ。
竹の先を割いて魚を挟めるようにしました。

棒に魚をはさむ

では、実際の反応を写真で見て下さい。

棒に興味を示すカワウソの写真

棒に対する抵抗はほとんどなく、魚しか眼中にないといった感じです。

じらす様子

ちょっと焦らして健康チェックと同時に皆様にカワウソの体についてお話します。

エサを追っておよぐ様子
いざ水の中へ。
エサをげっとする様子
魚をゲット。

夢中で追いかける姿は実にイキイキとしています。大成功。

まれに「意地悪していてかわいそう」と言われますが…、エサがなかなか取れないことがかわいそうなのか、簡単にエサが手に入って退屈してしまうことがかわいそうなのか、運動不足で太ってしまうことがかわいそうなのか、…皆様も一緒に考えてみて下さい。

私たちを含め動物はあらゆる刺激の中で生活しており、ストレスも刺激の一つです。
もちろん過度なストレスは良くありませんが、ストレスが無い事も良くありません。

エサを食べる様子

野生動物は空腹の中、死に物狂いで捕まえたエサを食べているからこそたくましいのだと思います。
人間だって一生懸命働いた後のビールは美味しいですよね!?(ちょっと違うかな)

その3に続く…

たまにカワウソ担当 中本

2013年2月28日

コツメカワウソ「アンズ」のイキイキ計画。

2013年2月17日

コツメカワウソの「アンズ」は平成21年6月6日に生まれました。両親と兄妹の5人家族で暮らしていましたが、寿命や病気で他の家族は亡くなってしまいました。群れで生活する動物なので、社会性を維持するためにも今は飼育員が遊び相手です。しかし、一日中相手をすることはできないので、どうしても退屈してしまい昼寝ばかりしています。

兄妹たちの写真
3兄妹(右下が若かりし頃のアンズ)
あんずの写真1
現在のアンズ

基本的には肉食動物なのでお腹が満たされていれば体力温存のため寝ていることが多いです。…しかし、運動不足になる上に皆様からも「見えない、いない」ときには「かわいそう」とまで言われてしまい、このままではいかん。何とかしなくては。との思いから「イキイキ計画」と題して様々な試みを始めました。
アンズもイキイキ、見ている皆様もイキイキ、それを見て私たちもイキイキ、そんなイキイキ計画です。

あんずの写真2
おはようございます

その1 「群での生活を取り戻せ!~婿探し奮闘中~」

アンズがイキイキする方法は、何といってもお婿さんをもらって家族を作ることです。しかし、なかなかお相手が見つかりません。あんずが面食いだからとか、私たちがサボっているから見つからないわけではなく、きちんとした理由があります。

アンズ誕生時の写真

コツメカワウソは絶滅が危惧されている動物で、現地から安易に導入することはできません。そこで、全国の動物園が協力して血統を管理し、血が濃くならないように計画的に繁殖を行っています。
アンズは国内でもメジャーな血統で、言わば全国にたーくさん親戚がいる状態です。皆様から「アンズにお婿さんを」とよくよく言われますが、他の園館でお嫁さん探しをしているオスがいても血統が合わず、動かせないのが現状です。

家系図

当園では、他にもフンボルトペンギンが同じような状況にあります。

フンボルトペンギンの写真
フンボルトペンギン

様々な動物が人間によって絶滅の危機に追い込まれています。動物園も野生からの導入に頼るのではなく、国内で繁殖させて数を維持、増加させていかなくてはなりません。
目先の利益ではなく、動物たちの将来を考えてのことなので皆様にもご理解頂けたらと思います。

余談ですが、中国近辺(正確には分かっていませんが…)にシカの仲間で「シフゾウ」という動物がいました。
姿が不思議な動物で、角はシカ、頭はウマ、蹄はウシ、体はロバ、に似ているがそのどれでもない動物ということから漢字で「四不像 」と書きます。
このシフゾウ、人間の乱獲などで一度絶滅してしまいました。
もうだめだ…と思ったらヨーロッパで飼われているではありませんか。
動物園を中心にそれらを繁殖させて、野生に返して復活したという歴史を持っています。

しふぞうの写真
こんな動物です。

そんな可能性もあるので動物園で繁殖させて動物種を維持していくことは大切ですが、野生への導入は最終手段であり、野生動物を絶滅させないようにすることが何よりも大切だということは忘れてはなりません。

カワウソ家族の写真

あまり関係のない話になってしまいましたが、そういうわけでアンズのお婿さんは必死に探していますのでちょっと待ってて下さい。(私も見たいんです。)
お婿さんをもらう以外でアンズがイキイキする方法を考えましたので、数回に分けてご紹介していきます。お楽しみに。

たまにカワウソ担当 中本

2013年2月17日

おめでとうゴウ

2013年2月16日

平成25年2月7日で2才をむかえたチンパンジーの「ゴウ」

ゴウの写真1

お母さんの「ヨウ」が上手く育児ができず、最初は飼育員が代わりにゴウを育てていました。

それでもゆっくりと親子関係を取り戻してもらう取り組みを続け、1歳ちょっとでゴウは飼育員の手を完全に離れ、ヨウやお父さんの「ゴヒチ」、お兄さんの「ユウ」や「マツコ」と一緒に暮らせるようになりました。

チンパンジーたちの写真1

今では群れの中心にいつでもゴウがおり、大人たちと楽しそうに遊ぶ姿が見られます。

チンパンジーたちの写真2

そんなゴウのお祝いとして、平成25年2月10日にお誕生日会をおこないました。

今回はゴウが産まれてからのお話を紙芝居にしてみました。

紙芝居の様子

飼育員がお話しを考え、絵を描いたお手製の紙芝居。

紙芝居の写真

どんな反応をしてくれるのかとても不安でしたが、最後まで楽しそう(?)に聞いてもらい一安心。
心の広い皆さま本当にありがとうございました。
その後はチンパンジーの屋内展示室に入ってもらい、ゴウへのケーキをみんなで作成。

ケーキ作成の様子

フルーツをたっぷりのせて完成です。

ケーキの写真

どんな反応をしてくれるか楽しみにゴウの登場を待ちます。

ここで大変申し訳ありませんが、ケーキを食べている写真はほぼ撮れませんでした…

ちなみに見ていた方々からは、「ああ、お母さんが食べちゃった。」

「あっ、ゴウちゃんやっとイチゴが食べられた。」

ケーキを食べるゴウの写真

「お母さんケーキ抱え込んじゃったよ!独り占めしようとしてる。」

といった反応…

うーん、ヨウが必死になって食べてしまいゴウはちょっとしか食べられなかったようです…
それでもゴウは口にヨーグルトをつけて満足気だったので良かった。

ヨウとゴウの写真

日々成長を続けるゴウをこれからもよろしくお願いいたします。

ゴウの写真2
ゴウの写真3

(チンパンジー担当 大栗)

2013年2月16日

人生にスパイスを…

2013年2月4日

アキラの写真

こちらベンガルトラのアキラ。
なにやら展示場内をふんふん嗅ぎまわっています。

唇を引き上げるアキラの写真1

ん??

唇を引き上げるアキラの写真2

どうしたのアキラ。
あっかんべー?

これは「フレーメン反応」と言って匂いに反応して唇を引き上げる生理現象です。
ウシやウマ、ネコなどの動物によく見られます。

鼻の穴の少し上の方には匂いを感じ取ることができる
ヤコブソン器官とよばれる器官があります。
それを空気にさらしてより多くの匂い物質を取り込むために
このような顔になると言われています。

アキラは前日展示場に出ていたメスの尿から匂いフェロモンを
感じとってこんな顔になったのでしょう。

スパイスの写真

そんな匂いに敏感なトラの展示場にちょっといたずらを…。
さんしょの粉とゆず胡椒をあちこちに振りまいてみました。

匂いを嗅ぐアキラの写真

フンフンフンフン嗅いでます。
フレーメン反応は見られませんでしたが普段嗅ぎなれない匂いが
新鮮だったのかいつまでも嗅いでました。

いつも同じ展示場に文字通り「刺激的なスパイス」を加えられたようです。
つぎはどんな匂いをつけてみようかな。

アキラ唇を引き上げるアキラの写真3

(飼育員 かわそえ)

2013年2月4日

豆まきとチンパンジー

2013年2月3日

本日2月3日は節分。みなさんは豆まきしましたか?

動物園では平成25年2月2日、3日と節分のイベントとして動物たちへ豆まきを行いました。

ここではチンパンジー達への豆まきの様子をご紹介。

ちなみに今回はゆでた大豆を用意。

大豆の写真

来園者の方々には
「チンパンジー達にも福がおとずれますように」
という願いをこめて「ふくはーうちー」と言って一緒にあげてもらいました。

来園者の様子

たくさんの来園者が待つなか

ヨウとゴウの写真

いつもと違う雰囲気を感じ取ったのか、そわそわしだすチンパンジー達
(写真はヨウとゴウ)

準備が整ったらみんなで「せーのー、ふくはーうちー。」

豆まきの様子1
豆まきの様子2

下で待ち構えるチンパンジー達。

ゴヒチの写真
ゴヒチも…
ユウの写真
ユウも…
ヨウとゴウの写真
ヨウとゴウも…
ナナの写真
新しく仲間入りした
ナナも…
チンパンジーたちの写真

みんな一生懸命拾って食べていました。
(拾うのに必死なため下を向いている写真ばかりですがお許し下さい。)

これでチンパンジー舎の鬼は出ていき、福がおとずれるはず(?)

参加して頂いたみなさま、ご協力ありがとうございました。

そして、ゴウも大人に負けじと頑張っていましたよ。

豆まきの様子3
「これこれ。」
豆まきの様子4
「よっ。っと」
豆まきの様子5

平成26年の節分も楽しみにしています。

(チンパンジー担当 大栗)

2013年2月3日