みなさま。

平成24年も。

大変。

お世話に。

なりました。

平成25年も。

よろしく。

お願いします。

良いお年を。
(しいくいん 大栗)
みなさま。
平成24年も。
大変。
お世話に。
なりました。
平成25年も。
よろしく。
お願いします。
良いお年を。
(しいくいん 大栗)
冬のある日、日向でお休みするライオン一家。
バルミーの特徴は頭に何本もある深いしわ。
このしわがバルミーを少し「こわもて」にしている気がします。
これは息子であるきぼうの頭にも見られます。
お父さんのウィルに似てればイケメンだったんだけど。
顔もバルミーそっくりなのでそっくり親子です。
そして平成24年生まれの妹達もすでに頭にしわが。
大人になったらちょっと怖い顔になるのかもしれません…。
でも、お母さんの愛情をたっぷり受けて育ってきたので
彼女たちが大人になって赤ちゃんを産んだときはバルミーのように
立派に子育てする姿を見せてくれるのでしょう。
もう貫禄ある顔つき!?
こちらはN飼育員画伯が何も見ずに戯れで描いたもの。
オメガの様な鼻が魅力のこのキャラクターどうやらオスライオンの様です。
絵心をどこかに忘れてきてしまったのかもしれない珠玉の作品。
(飼育員 かわそえ)
この時期、動物園に響き渡る大きな声
タンチョウです。
彼らはオスとメスのつがいが絆を確かめ合うために鳴き合う事があります。
しかしかみね動物園で飼育しているタンチョウは両方ともオス。
一羽が鳴き出すともう一羽が鳴き出します。
縄張りを主張し合ってるのかもしれないし
どちらの声が大きいか競っているのかもしれません。
彼らの恋の季節は1月から始まります。
羽はより白く、頭はより赤くなりとても綺麗です。
ただし気も荒くなってくるので部屋に入って掃除する担当者はヒヤヒヤですが…。
動物園のほぼ中心で愛を叫んでいる…わけではありませんが
パッション感じる大きな声をぜひ聴きに来てください。
(飼育員 かわそえ)
最近、展示場に色々なものを投入しているマンドリルの「ケンシロウ」です。
今回は大きな丸太をいれてみました。
かなりの重さがあり、5人がかりで何とか投入。
そして、ケンシロウの反応はというと…
まずは丸太に驚き下に降りてこず…
やっと降りてきても視線を合わせません…
少しなれてきたのか、距離をとって観察。
もっと近づいて観察。
洞をのぞいて何かを確認。
(洞の中にはペレットが隠されています。)
ペレットに気付き手を伸ばしてみます。
慣れてきたのか何度も手を伸ばします。
この後は丸太に登ってみたり、齧ってみたりと喜んでいる様子が見られるようになり一安心。
樹皮を剥がしたりと色々楽しんでいます。
(サルの楽園担当 大栗)
カピバラのメス「ハナ」の歯が折れました!!
朝カピバラ好きの常連さんに「ハナがご飯食べづらそうですよ」なんて言われて、寝室を掃除していると白い物体が2個落ちていました。
これか!と思い、確認してみると見事に上の前歯がポッキリ!
排水口に落ちていたことから、中に落ちたリンゴを食べようとして蓋に挟まってしまったものと思われます。
再発防止で蓋は撤去しましたが、それにしても食い意地はり過ぎですね。
3センチほど折れていますが、本人は餌が食べにくいこと以外は問題なさそうなので様子を見ています。
歯の話題がでてきたので、ネズミのお話をしようと思います。
ネズミは分類上「齧歯類(げっしるい)や齧歯目(げっしもく)」と呼ばれます。(例えば人間は霊長類(目)、ゾウは長鼻類(目)になります)
突然ですがここで問題です!下の写真の中で齧歯類(ネズミの仲間)はどれでしょう?
正解は・・・、全部です!!!
齧歯類を分かりやすく言うと、「齧る(かじる)ための歯を持つ仲間」となります。
ネズミの前歯は上下1対で4本生えており、常生歯(じょうせいし)と呼ばれ一生伸び続けます。
要するに、一生伸び続ける鋭い前歯を4本持つ動物がネズミになります。
それなので、ハナの歯もすぐに生えてくるのでご安心ください!
齧歯類はこの前歯の先端部分を「のみ」のように使って堅い物を齧ります。
たまに口をもごもごしているのは歯の先端を擦り合わせて尖らせているためです。
ウサギも常生歯を持っていますが、上の前歯の後ろに小さな前歯が隠れているので6本の前歯を持つ動物となり、分類上はウサギ類や重歯類と呼ばれます。
カピバラは齧歯類の中で最大種です。簡単に言うとネズミの仲間で一番大きい動物です。
しかし、カピバラやヤマアラシ、マーラはおよそネズミとは言えない見た目ですがなぜ同じ仲間なんでしょうか。
それは骨や歯の特徴をもとに動物の分類がされているからです。
見た目でも良いのではと思われますが・・・では、マンモスがゾウの仲間であることや、恐竜が爬虫類であるということはどうやってわかるのでしょうか。
そう!化石なんです!!
現存している動物は見た目で分かりますが、絶滅している動物や死んでしまった動物を分類する場合、骨や歯が重要な手掛かりとなります。
そのため、現在の分類では骨や歯が基になっているというわけです。
しかし、最近では科学の進歩によってDNAで動物を分類できるようになっており、今までの常識が大きく変わる日が来るかもしれません。
とは言っても、動物の分類は人間が線引きしたものなのでこれが正解ということはありませんし、実際に学者によって意見が分かれる種もいます。
話がだーいぶ脱線してしまいましたが、結論としては「齧歯類は歯が命」ということで終わりたいと思います!!(かつて似たようなCMがあったような・・・。)
エサやりの時間にはぜひカピバラの歯に注目してみてください!!
また、動物園の動物を仲間ごとにわけていくと面白いかもしれません!
動物資料館に動物たちの骨もありますのでそちらの方もぜひ見に来てください!
カピ!バラエティハウス担当 中本
朝、サルの楽園からは
「ゴンッ。ゴンッ。」という騒音が…
どこからするのかというと…
こちらの「ブラッザグエノン」の展示場から。
この展示場にペレットを隠すための竹筒がぶら下げられており、
これをブラッザグエノンが壁に叩きつける事で発せられています。
ぶら下げられた竹筒が安定しないからのようですが、なかなか激しく叩きつけています。
反対から見ると真剣な目つき。
かみね動物園には2頭のブラッザグエノンが暮らしています。
21歳の「お父さん」と11歳の「むすめさん」といいます。(名前ですよ。)
この竹筒を叩きつけ、騒音を発しているのは「お父さん」です。
ちなみに「むすめさん」はというと…
竹筒を持って指で取り出そうとします。
こちらの方が騒音も出ないし、賢い感じがするなー、と担当者は勝手に感じています。
「お父さん朝からうるさいのよねー。」
と言っているかの様なむすめさん。
皆様も必死な「お父さん」と冷静な「むすめさん」に会いに来て下さい。
(サルの楽園担当 大栗)
12月にはいり寒さが増していきますが皆さまは風邪など引いていませんか?
チンパンジー達は変わらず元気に過ごしています。
子供は風の子。元気に遊ぶゴウ。
そんなチンパンジー展示場の水飲み場に、ある日氷が張っていました。
チンパンジー展示場の水飲み場
ゴウはちょっと触ってみたりと興味津々です。
ヨウはさっそく食べようと豪快に氷を取り出します。
お味はいかが?
張っている氷を全て食べようとするヨウ。
おいしいですか??
そんなヨウの様子をずっと見つめるゴウは…
気になって仕方ない様子。
「お母さんそれおいしいの?」と聞いているようですね。
氷を食べ続けて寒くなったのか日向へ移動、ゴウも後を追います。
「お母さんちょっとちょーだい。」
「ちょーだい。」
「もらった。やったー。」
「冷たい。でも、あんまり味がしないなー。」
「うん。満足。」
ちなみにこの日一緒に展示場に出ていたゴヒチやユウは氷に全く興味を示しませんでした…
寒い日のチンパンジー達は日向ぼっこをしていることが多いですが、こういった楽しみもあるので会いに来て下さいね。
(チンパンジー担当 大栗)
ゾウの秘密を暴いてみよう。ということでみなさんと一緒にゾウの行動調査を行いました。
集計を行ったので、その結果をお知らせします。
ゾウの展示場前に観察シートを置いて皆様に「いつ」「誰が」「どこで」「何をした」かを記入してもらいました。
平成24年9月10日から9月30日
前回から少々時間が空いてしまいましたが、Part3では簡単なまとめをしていきます。
水浴びは午後の暑い時間に多く見られました。
水浴び中はじゃれあったり、鳴いたり、うんちをしたりと様々な行動が見られます。水浴び後の砂浴びも必見です。
また、雨が降ってくるとかなりの確率でプールに入っていました。
体が少しだけ濡れることが気持ち悪いのか、気温や時間に関係なく2頭ともプールに入ります。
小雨が降ってきたらゾウの行動に注目すると面白いかもしれません。
(入口で傘も貸し出してます。)
今回の調査で「体を揺らす」「ダンスをしている」など表現は様々ですが常同行動がかなり見られました。
退屈な時に体をゆする「常同行動」をいかに減らすかがこれからのゾウ飼育の課題です。
これまでに色々と挑戦しましたが、まだまだ模索中です。
上の写真は、消防ホースをいれた時の様子です。鼻で引っ張る、踏みつける、くわえる、体に叩きつけるなど豪快に遊んでくれました。
…が、恐るべきパワー、見事15分で引きちぎってしまいました。
食べようとしたので慌てて回収し、楽しい遊び時間は終了しました。
次の写真は特大ブイ(海にプカプカ浮いてる)をぶら下げた時の写真です。
これまた引っ張る、叩く、乗る、くわえる、蹴る、回すなど、こちらも豪快に遊んでくれました。
今度は壊されなかったと意気揚々回収しに行くと…、取り付けた金具が取れない!?
恐るべきパワーによって、金具のピンが曲がっていました。
取り付けるたびに金具を壊されてはたまらないので、こちらも改善の余地ありです。
めげずにまたチャレンジしますのでご期待下さい。
ゾウの機嫌や体調等を見てから行いますので、目撃できたあなたは幸運です。
今回の調査ではゾウの行動のほんの一部がわかりましたが、季節を変えたり、より多くのデータを集めることでまた違った結果になると思います。
プールは寒いので、今ではほとんど利用していませんし…。
ゾウの行動を調査すると同時に、皆様に動物を「観察」するきっかけにしてもらいたいと思いこのような企画を行いました。
動物たちの行動は不思議がいっぱいです。飼育に携わってる私たちでも毎日が驚きの連続です。
動物園はレクリエーションの場であると同時に、生きた動物を観察できる貴重な場所でもあります。
動物を観察してたくさんの驚きや不思議を発見してみて下さい。
今後も季節を変えたり、動物種を変えたりして動物たちの生態を解き明かしていこうと思います。
調査にご協力いただいた多くのみなさまありがとうございました。
ゾウ担当 中本