×
閉じる

staff blogスタッフブログ (飼育員ブログ)

ごあいさつ

2012年12月29日

みなさま。

ゴヒチの写真
(ゴヒチ)

平成24年も。

ユウの写真
(ユウ)

大変。

ジュンコの写真
(ジュンコ)

お世話に。

マツコの写真
(マツコ)

なりました。

ヨウの写真
(ヨウ)

平成25年も。

ゴウの写真
(ゴウ)

よろしく。

リョウマの写真
(リョウマ)

お願いします。

みんなの写真

良いお年を。

(しいくいん 大栗)

2012年12月29日

シシノコ日記Vol.7

2012年12月25日

ライオン一家の写真

冬のある日、日向でお休みするライオン一家。

バルミーの写真

バルミーの特徴は頭に何本もある深いしわ。
このしわがバルミーを少し「こわもて」にしている気がします。

きぼうの写真

これは息子であるきぼうの頭にも見られます。
お父さんのウィルに似てればイケメンだったんだけど。
顔もバルミーそっくりなのでそっくり親子です。

シシノコたちの写真

そして平成24年生まれの妹達もすでに頭にしわが。
大人になったらちょっと怖い顔になるのかもしれません…。

でも、お母さんの愛情をたっぷり受けて育ってきたので
彼女たちが大人になって赤ちゃんを産んだときはバルミーのように
立派に子育てする姿を見せてくれるのでしょう。

オーちゃんの写真

もう貫禄ある顔つき!?

おまけ

オスライオンの絵

こちらはN飼育員画伯が何も見ずに戯れで描いたもの。
オメガの様な鼻が魅力のこのキャラクターどうやらオスライオンの様です。
絵心をどこかに忘れてきてしまったのかもしれない珠玉の作品。

(飼育員 かわそえ)

2012年12月25日

ツルの一声

2012年12月20日

この時期、動物園に響き渡る大きな声

タンチョウの写真1

タンチョウです。

彼らはオスとメスのつがいが絆を確かめ合うために鳴き合う事があります。

しかしかみね動物園で飼育しているタンチョウは両方ともオス。
一羽が鳴き出すともう一羽が鳴き出します。
縄張りを主張し合ってるのかもしれないし
どちらの声が大きいか競っているのかもしれません。

タンチョウの写真2

彼らの恋の季節は1月から始まります。
羽はより白く、頭はより赤くなりとても綺麗です。
ただし気も荒くなってくるので部屋に入って掃除する担当者はヒヤヒヤですが…。

動物園のほぼ中心で愛を叫んでいる…わけではありませんが
パッション感じる大きな声をぜひ聴きに来てください。

(飼育員 かわそえ)

2012年12月20日

丸太

2012年12月15日

最近、展示場に色々なものを投入しているマンドリルの「ケンシロウ」です。

ケンシロウの写真1
ごきげんよう。

今回は大きな丸太をいれてみました。

展示場の様子

かなりの重さがあり、5人がかりで何とか投入。

そして、ケンシロウの反応はというと…

ケンシロウの写真2

まずは丸太に驚き下に降りてこず…

ケンシロウの写真3

やっと降りてきても視線を合わせません…

丸太を観察するケンシロウの写真1

少しなれてきたのか、距離をとって観察。

丸太を観察するケンシロウの写真2

もっと近づいて観察。

洞をのぞくケンシロウの写真

洞をのぞいて何かを確認。
(洞の中にはペレットが隠されています。)

洞に手を伸ばすケンシロウの写真

ペレットに気付き手を伸ばしてみます。

ケンシロウの写真4

慣れてきたのか何度も手を伸ばします。

この後は丸太に登ってみたり、齧ってみたりと喜んでいる様子が見られるようになり一安心。

樹皮で遊ぶケンシロウの写真

樹皮を剥がしたりと色々楽しんでいます。

ケンシロウの写真5
満足。

(サルの楽園担当 大栗)

2012年12月15日

齧歯類は歯が命!

2012年12月12日

カピバラのメス「ハナ」の歯が折れました!!
朝カピバラ好きの常連さんに「ハナがご飯食べづらそうですよ」なんて言われて、寝室を掃除していると白い物体が2個落ちていました。
これか!と思い、確認してみると見事に上の前歯がポッキリ!

前歯
ビフォー
前歯
アフター プション
歯の表
歯の裏
歯の横

排水口に落ちていたことから、中に落ちたリンゴを食べようとして蓋に挟まってしまったものと思われます。
再発防止で蓋は撤去しましたが、それにしても食い意地はり過ぎですね。
3センチほど折れていますが、本人は餌が食べにくいこと以外は問題なさそうなので様子を見ています。

歯の話題がでてきたので、ネズミのお話をしようと思います。
ネズミは分類上「齧歯類(げっしるい)齧歯目(げっしもく)」と呼ばれます。(例えば人間は霊長類(目)、ゾウは長鼻類(目)になります)

突然ですがここで問題です!下の写真の中で齧歯類(ネズミの仲間)はどれでしょう?

プレーリードッグの写真
プレーリードッグ
マーラの写真
マーラ
ヤマアラシの写真
ヤマアラシ
モルモットの写真
モルモット
カピバラの写真
カピバラ
リスの写真
リス
ビーバーの写真
ビーバー
ハツカネズミの写真
ハツカネズミ

正解は・・・、全部です!!!
齧歯類を分かりやすく言うと、「齧る(かじる)ための歯を持つ仲間」となります。
ネズミの前歯は上下1対で4本生えており、常生歯(じょうせいし)と呼ばれ一生伸び続けます。
要するに、生伸び続ける鋭い前歯4本持つ動物がネズミになります。
それなので、ハナの歯もすぐに生えてくるのでご安心ください!

齧歯類はこの前歯の先端部分を「のみ」のように使って堅い物を齧ります。
たまに口をもごもごしているのは歯の先端を擦り合わせて尖らせているためです。

歯の横

ウサギも常生歯を持っていますが、上の前歯の後ろに小さな前歯が隠れているので6本の前歯を持つ動物となり、分類上はウサギ類や重歯類と呼ばれます。

ウサギの写真
ウサギ

カピバラは齧歯類の中で最大種です。簡単に言うとネズミの仲間で一番大きい動物です。
しかし、カピバラやヤマアラシ、マーラはおよそネズミとは言えない見た目ですがなぜ同じ仲間なんでしょうか。

カピバラの写真

それはの特徴をもとに動物の分類がされているからです。
見た目でも良いのではと思われますが・・・では、マンモスがゾウの仲間であることや、恐竜が爬虫類であるということはどうやってわかるのでしょうか。
そう!化石なんです!!

先代「みね子」の写真
先代のアジアゾウ「みね子」

現存している動物は見た目で分かりますが、絶滅している動物や死んでしまった動物を分類する場合、骨や歯が重要な手掛かりとなります。
そのため、現在の分類では骨や歯が基になっているというわけです。
しかし、最近では科学の進歩によってDNAで動物を分類できるようになっており、今までの常識が大きく変わる日が来るかもしれません。
とは言っても、動物の分類は人間が線引きしたものなのでこれが正解ということはありませんし、実際に学者によって意見が分かれる種もいます。

骨の写真
骨がお出迎え

話がだーいぶ脱線してしまいましたが、結論としては「齧歯類は歯が命」ということで終わりたいと思います!!(かつて似たようなCMがあったような・・・。)
エサやりの時間にはぜひカピバラの歯に注目してみてください!!
また、動物園の動物を仲間ごとにわけていくと面白いかもしれません!
動物資料館に動物たちの骨もありますのでそちらの方もぜひ見に来てください!

カピ!バラエティハウス担当 中本

2012年12月12日

朝の騒音

2012年12月9日

朝、サルの楽園からは

「ゴンッ。ゴンッ。」という騒音が…

どこからするのかというと…

展示場の様子

こちらの「ブラッザグエノン」の展示場から。

この展示場にペレットを隠すための竹筒がぶら下げられており、

竹筒の写真

これをブラッザグエノンが壁に叩きつける事で発せられています。

ぶら下げられた竹筒が安定しないからのようですが、なかなか激しく叩きつけています。

竹筒を持つブラッザグエノンの写真
持って…
竹筒を叩くブラッザグエノンの写真1
叩いて…
竹筒を叩くブラッザグエノンの写真2
「ゴンッ。」
ブラッザグエノンの写真1
こんな格好で必死です。
ブラッザグエノンの写真2

反対から見ると真剣な目つき。

かみね動物園には2頭のブラッザグエノンが暮らしています。
21歳の「お父さん」と11歳の「むすめさん」といいます。(名前ですよ。)

この竹筒を叩きつけ、騒音を発しているのは「お父さん」です。

ちなみに「むすめさん」はというと…

ペレットを指で取り出そうとするブラッザグエノンの写真1

竹筒を持って指で取り出そうとします。

ペレットを指で取り出そうとするブラッザグエノンの写真2

こちらの方が騒音も出ないし、賢い感じがするなー、と担当者は勝手に感じています。

「お父さん朝からうるさいのよねー。」

ブラッザグエノンの写真3

と言っているかの様なむすめさん。

皆様も必死な「お父さん」と冷静な「むすめさん」に会いに来て下さい。

(サルの楽園担当 大栗)

2012年12月9日

寒い日のお楽しみ??

2012年12月8日

12月にはいり寒さが増していきますが皆さまは風邪など引いていませんか?

チンパンジー達は変わらず元気に過ごしています。

ゴウの写真1

子供は風の子。元気に遊ぶゴウ。

そんなチンパンジー展示場の水飲み場に、ある日氷が張っていました。

展示場の様子

チンパンジー展示場の水飲み場

ゴウの写真2
ゴウの写真3

ゴウはちょっと触ってみたりと興味津々です。

氷を取り出すヨウの写真

ヨウはさっそく食べようと豪快に氷を取り出します。

ヨウの写真1

お味はいかが?

氷を食べようとするヨウの写真

張っている氷を全て食べようとするヨウ。

氷を食べるヨウの写真

おいしいですか??

そんなヨウの様子をずっと見つめるゴウは…

氷が気になるゴウの写真

気になって仕方ない様子。

ゴウとヨウの写真1

「お母さんそれおいしいの?」と聞いているようですね。

移動するヨウとゴウの写真

氷を食べ続けて寒くなったのか日向へ移動、ゴウも後を追います。

ゴウとヨウの写真2

「お母さんちょっとちょーだい。」

ゴウとヨウの写真3

「ちょーだい。」

氷をもらうゴウの写真

「もらった。やったー。」

氷を食べるゴウの写真1

「冷たい。でも、あんまり味がしないなー。」

氷を食べるゴウの写真2

「うん。満足。」

ちなみにこの日一緒に展示場に出ていたゴヒチやユウは氷に全く興味を示しませんでした…

寒い日のチンパンジー達は日向ぼっこをしていることが多いですが、こういった楽しみもあるので会いに来て下さいね。

(チンパンジー担当 大栗)

2012年12月8日

ゾウの秘密が暴かれたPART3

2012年12月6日

ゾウの秘密を暴いてみよう。ということでみなさんと一緒にゾウの行動調査を行いました。

集計を行ったので、その結果をお知らせします。

調査方法

ゾウの展示場前に観察シートを置いて皆様に「いつ」「誰が」「どこで」「何をした」かを記入してもらいました。

調査期間

平成24年9月10日から9月30日

調査の様子

前回から少々時間が空いてしまいましたが、Part3では簡単なまとめをしていきます。

まとめ

水浴びを見るなら暑い日の午後、または雨の降り始めを狙え。

水浴びは午後の暑い時間に多く見られました。
水浴び中はじゃれあったり、鳴いたり、うんちをしたりと様々な行動が見られます。水浴び後の砂浴びも必見です。

水浴びするゾウの写真

また、雨が降ってくるとかなりの確率でプールに入っていました。
体が少しだけ濡れることが気持ち悪いのか、気温や時間に関係なく2頭ともプールに入ります。
小雨が降ってきたらゾウの行動に注目すると面白いかもしれません。
(入口で傘も貸し出してます。)

常同行動を改善しろ!

今回の調査で「体を揺らす」「ダンスをしている」など表現は様々ですが常同行動がかなり見られました。
退屈な時に体をゆする「常同行動」をいかに減らすかがこれからのゾウ飼育の課題です。
これまでに色々と挑戦しましたが、まだまだ模索中です。

消防ホースで遊ぶ様子

上の写真は、消防ホースをいれた時の様子です。鼻で引っ張る、踏みつける、くわえる、体に叩きつけるなど豪快に遊んでくれました。
…が、恐るべきパワー、見事15分で引きちぎってしまいました。
食べようとしたので慌てて回収し、楽しい遊び時間は終了しました。

ブイで遊ぶ様子

次の写真は特大ブイ(海にプカプカ浮いてる)をぶら下げた時の写真です。
これまた引っ張る、叩く、乗る、くわえる、蹴る、回すなど、こちらも豪快に遊んでくれました。
今度は壊されなかったと意気揚々回収しに行くと…、取り付けた金具が取れない!?
恐るべきパワーによって、金具のピンが曲がっていました。
取り付けるたびに金具を壊されてはたまらないので、こちらも改善の余地ありです。

めげずにまたチャレンジしますのでご期待下さい。
ゾウの機嫌や体調等を見てから行いますので、目撃できたあなたは幸運です。

今回の調査ではゾウの行動のほんの一部がわかりましたが、季節を変えたり、より多くのデータを集めることでまた違った結果になると思います。
プールは寒いので、今ではほとんど利用していませんし…。

ゾウの行動を調査すると同時に、皆様に動物を「観察」するきっかけにしてもらいたいと思いこのような企画を行いました。
動物たちの行動は不思議がいっぱいです。飼育に携わってる私たちでも毎日が驚きの連続です。
動物園はレクリエーションの場であると同時に、生きた動物を観察できる貴重な場所でもあります。
動物を観察してたくさんの驚きや不思議を発見してみて下さい。

スズコの写真
衝撃的なスズコの行動

今後も季節を変えたり、動物種を変えたりして動物たちの生態を解き明かしていこうと思います。

調査にご協力いただいた多くのみなさまありがとうございました。

ゾウ担当 中本

2012年12月6日