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staff blogスタッフブログ (飼育員ブログ)

フェンスをカリカリ…

2012年11月29日

展示場前の様子

こちらとある動物の展示場前。
時間は15時。
何かがフェンスの向こうをカリカリしています。

フェンスと黒い影の写真

ちょっと怖い。

ケンケンの写真1

この子はアメリカビーバーのケンケンです。
ビーバーは夜行性のため、昼間は穴の中で寝ていますが
現在は15時頃起きて活動します。

ケンケンの写真2

餌をねだるケンケン。
この写真からかの有名な映画「シャイニン〇」を思いだした方は…いるかなあ。

ケンケンの写真3

パン大好き。
欲しがるあまりブレブレです。

泳ぐケンケンの写真

映画「ナ〇ニア王国」にも出てきたビーバー。
15時頃起きてフェンスをカリカリしたり泳いだりしています。
活発に動くビーバーを見にぜひお立ち寄りください。

リンゴを食べるケンケンの写真

リンゴうま~。
まってまーす。

(飼育員 かわそえ)

2012年11月29日

サニーその後

2012年11月28日

報告が遅くなり申し訳ありません。
平成24年11月14日にかみね動物園から旅立ったクロサイのサニーは無事11月16日のお昼頃鹿児島市平川動物公園へ到着しました。

サニーの写真1
サニーの写真2

向こうでの様子です。到着してすぐは慣れない場所や見慣れない風景に少し落ち着かない様子見せたようですが、大きなトラブルもなく無事到着した報告を受けてとてもホッとしました。

シノとサニーの写真

現在は展示場へ出るための練習中です。
お部屋の中では前からいるシロサイのシノさんに仲良くしてもらっているようです。

サニーが展示場へ出て慣れた頃に私も鹿児島へ遊びに行こうかなあ。

(飼育員 かわそえ)

2012年11月28日

シシノコ日記Vol.6

2012年11月28日

ツイッターなどで少し話題になっているようですが、
シシノコ達の名前は某アイドルグループから名付けました。
誰が誰だか分からないという方のためにこちらの写真…。

シシノコたちの写真

分かりますか!?

オーちゃん、ニノ、ショウコ、ジュンの写真

です。
ショウコは目がぱっちりで4姉妹の中で一番?美ライオン。
オーちゃんはたれ目が特徴。
ニノは4姉妹の中で頭の色が一番濃くて、ジュンは色白。

担当者もなかなか識別が難しいのでただいま他の特徴を探しています。

さて、よく言われるのは「A葉君はいないの?」
A葉「マサキ」君を担ってるのはこちらの方。

マサミさんの写真

クロサイ担当「マサミ」さん。
飼育歴38年の大ベテラン。
今年入った新人ライオン担当がペアを組ませて頂いてます。
笑顔が素敵な先輩飼育員です。

ショウコの写真

かみねのアイドル「アラシシ」
どうぞよろしくお願いします。

(飼育員 かわそえ)

2012年11月28日

落ち葉ガサガサ

2012年11月28日

マンドリル展示場に秋から落ち葉をたくさん敷いてみました。

こんな感じです

落ち葉

この落ち葉の間にドングリやペレットを隠してみました!

どんぐり
隠すドングリやペレット

この写真の中に、ドングリやペレットが隠れているのが分かりますか?

落ち葉2

見つけるのが大変なことが分かりますよね??

ケンシロウは落ち葉をガサガサ、ガサガサ、ガサガサかき分けて探してくれます!

必死です。

ケンシロウ1

必死!

ケンシロウ2

必死!!

ケンシロウ3

必死!!!

ケンシロウ4

必死!!!!

ケンシロウ5

必死!!!!!

ケンシロウ6

一生懸命です!

マンドリル展示場でケンシロウが落ち葉をガサガサかき分けてるのを見かけた際は、「ドングリ見つかった?」と声をかけてみて下さい。

ケンシロウ7

落ち葉を見つめるケンシロウ

(サルの楽園担当 大栗)

2012年11月28日

元気でねサニー

2012年11月17日

平成24年11月14日、クロサイのサニーが鹿児島市平川動物公園へ旅立ちました。
その時の様子をお知らせします。

箱に入るさにーの写真

これはサイのような大型動物を運ぶ専用に作られた箱です。
1カ月ほど前からサニーはこの箱に入る練習をしていました。
練習無しで本番を迎えると入ってくれない可能性があるためです。
毎日箱の中で餌を食べさせていたのでこの日もいつも通り入ってくれました。

葉っぱを食べるさにーの写真

箱の中で落ち着くサニー。
葉っぱをもしゃもしゃ食べています。

サニーと飼育員の写真

車が到着する前の一コマ。
サニーに一番長く関わってきた飼育員二人が箱の扉を閉めます。
どことなく寂しそう?

クレーンの写真

いよいよ園外へ運び出します。
大きなクレーン車とトラックがやってきました。

箱が吊り上げられる様子1

サニーの入った箱が吊り上げられます。
さすがにおおらかで温厚な性格のサニーもこの時はびっくりしたようです。
中で動くので箱がゆらゆら…
飼育員たちは少しハラハラ…

箱が吊り上げられる様子2

でも無事にトラックへ積み込むことができました。
作業の様子を見ていたお客さんも私たちも一安心。

トラックで運ぶ様子

道中食べる葉っぱをたくさん積んでいざ鹿児島へ向けて出発。

茨城から神戸までトラック、そこからフェリーに乗り換えて九州に着いたらまたトラック。
2日間の長い旅です。

さにーの写真

愛嬌があって、いつも元気いっぱいなサニーは
かみね動物園の人気者でした。
きっと鹿児島でも皆さんに愛される事と思います。

サニー本当にありがとう。あなたのおかげでサイが大好きになりました。
鹿児島にも会いに行くからねー。

(飼育員 かわそえ)

2012年11月17日

ゾウの秘密が暴かれたPART2

2012年11月14日

ゾウの秘密を暴いてみよう。ということでみなさんと一緒にゾウの行動調査を行いました。

集計を行ったので、その結果をお知らせします。

調査方法

ゾウの展示場前に観察シートを置いて皆様に「いつ」「誰が」「どこで」「何をした」かを記入してもらいました。

調査期間

平成24年9月10日から9月30日

調査の様子

前回のPart1に引き続き結果と解説をします。

「水浴び」
水浴びもゾウにとって日課の一つです。
11から15時の間に多く見られ、9月の残暑が厳しかったので体を冷やすためだと思われます。
野生では水浴びを行い、その後泥のパックをします。
動物園でも、水浴び後は必ず砂浴びをしてドロドロになっています。

水浴びするゾウの写真1
水浴びするゾウの写真2
入浴後の様子
入浴後

「穴掘り」
野生でも穴を掘って、木の根やイモなどを探すことがあります。
牙の大きなオスは牙で掘りますが、メスは前脚で掘ります。
砂場の底から防水シートが出てくるので楽しいみたいです。(やめてほしい…)
防水シートは困るので、サツマイモなど埋めてみようと思います。
また、底の砂ほど冷たいので、暑い時は掘った砂を体にかけています。

穴掘りするゾウの写真

「じゃれあう」
一日中見られました。
2頭はとても仲良しで、鼻を絡めたりお互いの匂いを嗅いだりしています。

じゃれあう様子

「鳴く」
午後に多く見られました。
ゾウは興奮するとよく鳴きます。
プールに入ったとき、土砂降のとき、ビックリしたときなどその場面は様々です。
「キュッキュッ」「パオーン」「グルグル」「ウォー」など鳴き声にも色々あります。
鳴いた後はお互いの臭いをかいで、気持ちを落ち着けます。

鳴くゾウの様子

「ドアを叩く」
スズコの得意技です。
職員が掃除などで部屋の中にいるのがわかると、扉を叩いてエサを催促します。
他にも扉の隙間に息を吹きこんでアピールしたりもします。

スズコの写真1
息を吹き込む様子

「鼻を高く上げる」
スズコがよくやっています。
木の枝等を与えると高々と持ち上げてウロウロします。
鼻を上げるのは、気分が高揚しているときなどに見られます。

スズコの写真2

「歩き回る」
スズコに多くみられます。
ゾウにも性格があり、スズコはよく歩きますがミネコはあまり動きません。
足の裏を見ると、その違いがよくわかります。
スズコはよく歩くので足の裏が砂やコンクリートで擦れて滑らかなのに対して、ミネコはギザギザの溝があります。
溝は車のタイヤのように滑りにくくなる半面、汚れや石が詰まってケガや病気のきっかけになることもあります。
日本のゾウ飼育においてはどちらの足裏が良いか長い間議論されています。

スズコの足の写真
スズコの足
ミネコの足の写真
ミネコの足

「人間観察」
ゾウは賢い動物なので、人間を誰かまで見分けることができます。
特に担当者を見つけると、エサをねだったり、イタズラをしたりします。
皆様も毎日来て挨拶すれば覚えてくれるかも。

鼻水をかけるスズコの写真
鼻水をかけるスズコ

「ダンス」「揺れる」
一日中みられ、多くの時間行っています。
これは「常同行動」と呼ばれ、動物が退屈しているとみられる行動です。
特にゾウやクマなど一日中エサを探している動物に多くみられます。
これを減らすことが課題です。

スズコの写真3
揺れるスズコ

Part3もお楽しみに。

ゾウ担当 中本

2012年11月14日

シシノコ日記Vol.5

2012年11月14日

シシノコの写真

シシノコ達が産まれてから約3カ月が経ちました。
現在は元気いっぱい展示場で遊んでいます。

じゃれあう様子

じゃれあう姿を見て「可愛いー。」と絶叫するお客様続出。
ふふふ可愛いでしょ…とその後ろを怪しい笑みを浮かべて通る飼育員は私。

丸太をかじる様子

でも時にはこんな怖い顔で木端と格闘する姿も見せてくれます。
丸太に飛びつくしぐさも見られます。
「狩り」の練習でしょうか?

きぼうとシシノコの写真

そんなシシノコにきぼう(お兄ちゃん)がちょっかいを出すと…

バルミ―がおこる様子

バルミー母さんに怒られます。
す、すんません。

ライオンファミリーの写真

にぎやかになったかみね動物園のライオンファミリーにぜひ会いに来てくださーい。

(飼育員 かわそえ)

2012年11月14日

ゾウの秘密が暴かれた。PART1

2012年11月8日

ゾウの秘密を暴いてみよう。ということでみなさんと一緒にゾウの行動調査を行いました。

集計を行ったので、その結果をお知らせします。

調査方法

ゾウの展示場前に観察シートを置いて皆様に「いつ」「誰が」「どこで」「何をした」かを記入してもらいました。

調査期間

平成24年9月10日から9月30日

調査の様子

結果

まず、ゾウが日中どんなことをしていたのかと言いますと…。

採食(ごはん)、飲水(水を飲む)、ウンチ、おしっこ、砂浴び、穴掘り、水浴び、じゃれあう、鳴く、ドアを叩く、鼻を高く上げる、歩き回る、人間観察、ぼけーっとしている、ダンス、揺れる、などたくさんの行動が観察されました。

簡単に解説しますと、

「採食」
10から11時、正午から13時、13から14時に多くみられました。
朝食と昼食の時間です。

採食の様子

「飲水」
10から11時、13から14時に多くみられました。
これはエサの時間と重複しているので、ごはんを食べながらお水を飲むためだと考えられます。

飲水の様子

「ウンチ」「おしっこ」
場所、時間は問わず一日中見られました。
たくさん食べて、たくさん飲んで、たくさん出します。

うんちの写真

「砂浴び」
一日中見られました。
ゾウの砂浴びには防虫、保湿、放熱、気持ちを落ち着けるなどの効果があります。
ゾウ舎改修で砂場ができてからは、一日の多くの時間を砂浴びに使うようになりました。

砂浴びの様子

Part2、Part3もお楽しみに。

ゾウ担当 中本

2012年11月8日

チンパンジーの「リョウマ」君

2012年11月7日

平成24年4月27日に「ゴヒチ」と「マツコ」の間に生まれた「リョウマ」君

リョウマの写真1
現在のリョウマ
ゴヒチの写真
(父親のゴヒチ)

平成24年で推定34歳になるマツコにとっては初めての妊娠、出産。
なんと初産としては国内最高齢でした。

マツコの写真
(母親のマツコ)

マツコはかみね動物園に来て3年、一度も交尾をせず担当者としても赤ちゃんを生む可能性は低いのかな…と考えていたため、妊娠が発覚した時はとても嬉しく感動しました。

妊娠検査キットの写真
妊娠確認が取れた時。人用の妊娠検査キットで判定できます

しかし、喜びとは裏腹にマツコは人に育てられ、他のチンパンジーが子育てをしている姿を見たことがなかったため、赤ちゃんを生んだとしても育児をしてくれるのか…という心配がありました…

不安と期待が入り混じるなか時は流れ、予定日より一週間早い出産。

無事に生んでくれたこと、そして、何より驚くことにマツコは赤ちゃんをしっかり抱いてくれていました。

リョウマとマツコの写真1
顔は見えませんがリョウマを抱くマツコ

マツコよく頑張ったね。

と感動したのもつかの間…赤ちゃんがとても小さく見えました…

平成23年に生まれたゴウと比べると明らかに小さく、また授乳も確認が出来ません…

最初はしっかり抱いていたマツコも徐々にどうして良いのか分からなくなり、落ち着きがなくなりました。

そこで一度赤ちゃんを取り上げてみると体重950グラム…

リョウマの写真2
(生まれた日)

ゴウは体重1820グラムうだったので、その約半分ほどしかなく極度の未熟児でした…

そのため赤ちゃんの体力を考え、人工哺育という判断を下すことになりました…

リョウマの写真3
人工哺育となりミルクを飲んでいます

小さな体ではありましたが、どこかに異常があるわけではなかったこと、大きく体調を崩さなかったことで赤ちゃんは心配していたよりはるかに順調に大きくなってくれました。

名前は歴史上の人物のように強く、たくましく育ってほしいという願いと、平成24年が龍年であること、更にマツコから一文字をとり「リョウマ」と名付けました。

リョウマの写真4
(生まれて数日後)

少しずつですが成長を続けるリョウマには、ゴウと同じく群れに帰すことを考え、すぐに格子越しで大人のチンパンジー達と触れ合うことも始めました。

マツコとリョウマの写真
(マツコとリョウマ)

特にマツコは育児を拒否したわけではなかったため、格子越しに優しくリョウマと触れあってくれました。

リョウマの写真5
(生後1カ月ほど)
リョウマの写真6
(生後2か月ほど)
リョウマの写真7
(生後4カ月ほど)
リョウマの写真8
(生後5カ月ほど)

生後半年を過ぎ、元気に成長するリョウマ。現在では体重も4500グラムを越えました。生まれた時の約5倍です。

リョウマとマツコの写真3
マツコと手を出し合い遊ぶリョウマ

そして体も大きくなり、体調も安定しているため11月からはリョウマの公開を始めました。

「お知らせ」でお伝えしましたが、土曜日、日曜日、祝日の13時30分から14時の30分間屋内展示室にて公開しております。

毎日元気に成長を続けるリョウマにぜひ会いに来て下さい。

リョウマの写真9
リョウマの写真10
待ってますよー。

(チンパンジー担当 大栗)

2012年11月7日

サニーのお別れ会

2012年11月5日

逆さのジャックランタンの写真

逆さパンプキン

先月はかみね動物園のハロウィンフェスティバルでした。
可愛い仮装をしている子どもたちは見ていてとても楽しかったです。
私もトラ担当なので、トラ柄へそ出しファッションで語尾に「~だっちゃ!」と付けて
過ごそうかと思いましたが肌寒いのでやめました。

さて、平成24年10月28日はあいにくの雨でしたがクロサイのサニーのお別れ会を開催しました。
サニーは11月に鹿児島の動物園へおひっこしします。

お客さんの様子

あいにくの雨でしたがサニーを送り出すためにお客様が集まって来てくれました。

園長の写真

3年間を共にしたサニーへ園長からはなむけの言葉をいただき…

担当者の写真

クロサイ担当者からサニーについてお話ししてもらいました。
サニーはとってもおだやかで懐っこい可愛らしいサイです。
飼育員からもお客様からも愛されています。

寄ってくるサニーの写真

話し中に寄ってくるサニー

紙芝居の様子

そして、野生のクロサイの今について紙芝居を行いました。
野生のクロサイは現在角を狙った密猟により毎年たくさん死んでいます。
その数は年々増えており、このままでは絶滅してしまうかもしれません。
少しでも多くの人にこの現状を知ってもらいたくて今回お話しさせてもらいました。
紙芝居はサイ展示場前に貼るのでお時間あればぜひ見てみて下さい。

葉っぱのプレゼントをあげている写真

最後はお客様からサニーへ葉っぱのプレゼント。
美味しそうにたくさん食べてくれました。良かった。

サニーは来月鹿児島へ旅立ちます。
メッセージはまだ展示場前で募集しているので、旅立つサニーへ一筆頂ければ幸いです。

(飼育員 かわそえ)

2012年11月5日