平成24年の4月にカピバラと愉快な仲間たちが過ごす「カピ!バラエティハウス」がオープンしました。
今回はホンドタヌキを紹介します。

まずは、ホンドタヌキについてご説明します。
日本に住むタヌキは本州、四国、九州に生息するホンドタヌキ、北海道に生息するエゾタヌキに分けることができます。
肉食動物(食肉目)の中で、イヌに近い仲間に分類され、ずんぐりむっくりとした体形で動きはあまり早くありません。
雑食性で肉から魚、果物まで何でも食べるため、農作物を荒らしたりゴミを漁ったりと厄介者扱いされてしまうことがあります。
夜行性で、昼間は木の洞やアナグマなど他の動物が使わなくなった穴、人家の軒下などで寝ており、動物園でも寝ていることが多いです。

仲良くお昼寝
タヌキは「ため糞」をする動物です。
ため糞とは特定の場所に糞をすることで、何頭ものタヌキが同じ場所に糞をすることでその匂いでコミュニケーションをとっています。
ため糞はタヌキにとってはお手紙みたいなものなのかもしれません。
動物園では展示場のど真ん中にため糞ポイントがあり、部屋の中で糞をすることはほとんどありません。

ホンドタヌキ展示場
日立市にも数多く生息しており、皆様の反応を見ても珍しい動物というよりは馴染みのある動物といった感じです。
タヌキは他の動物に比べて交通事故が多いことでも有名です。

これにははきちんとした理由があります。
「タヌキ寝入り」という言葉があるように、タヌキは本能的にビックリすると固まってしまったり仮死状態になってしまいます。
ネコやその他の動物は車を避けることができますが、タヌキは動きたくても動けず…というわけなんです。

運転時はくれぐれもご注意を。
かみね動物園にはオスの「ムギ」とメスの「コメ」の夫婦が暮らしています。

写真の手前が「ムギ」です。体色が黒っぽいのが特徴です。
性格は神経質で昼寝をしている時でも辺りを警戒しています。
勇敢な一面もあり、飼育員がコメに近づくと唸り声をあげて威嚇し、時には飛びかかってくることもあります。
写真奥が「コメ」です。体色が白っぽいのが特徴です。
…黒い麦と白い米、なんです。
性格はおっとりしていて、とにかくマイペースです。
ムギが警戒しているのにお構いなしでグーグー寝ています。
ところが、餌の時間になると飛び起きて好物を独り占めしています。
それを見守るムギ、彼は本当に優しいのかそれとも尻に敷かれているだけなのか…。
それは皆様が会いに来て確認してみてください。
お待ちしております。
カピ!バラエティハウスも担当 中本

眠いけど警戒中