つの ツノ 角を見よう!!
かみね動物園で、角が生えているものは、ヤクシカ、ホンシュウジカ、クロサイ、キリン、ヤギの5種類です。一口に角といっても、いろいろな形状をしています。
今回は、それぞれのツノのお話をいたします。
シカ
オスだけに角があります。
角は毎年生えかわり、今の時期(秋から春)が立派になっています。この角は、4月には落ちてしまいます(落角)。
落ちた日から、次の新しい角が9月頃まで伸び続けます。この角は袋角(ふくろづの)と呼ばれ、皮膚が盛り上がる感じで、枝分かれをしながら伸びていきます。表面は、うぶ毛が生えていて、中には血管も通っています。(触ると温かい)
完全に伸びきると、表面の皮膚が破れて、骨化した角が現れます。
生まれた年は角はなく、1年目で枝分かれのない1本角、2年目で1回枝分かれの先端2つ、3から4年目で大人の角になります。(ホンシュウジカで3回の枝分かれで4つの先端、ヤクシカで2回の枝分かれで3つの先端になり、それ以上増えません)
角の完成と共に繁殖期になりますので、オスたちはたいへん気が荒くなってきます。
強いオスがより多くのメスを獲得できるため、オスたちはまさに今が「旬」。元気一杯です。
この抗争?に巻き込まれないように、動物園ではこの時期に角切りを行います。
角を切られてしまうと、一気に「シュン」としてしまいます。

ホンシュウ1年目(袋角)

ヤク 2年目

ヤク おとな
クロサイ
オスもメスも角があります。
角は生えかわることがなく、一生伸び続けます。角はみなさんの毛や爪と同じ成分で、中には骨はありません。この角が漢方薬になるということで、乱獲されてしまいました。
角の本数は、インドサイ、ジャワサイが1本、クロサイ、シロサイ、スマトラサイが2本になります。
生まれた時はまだ伸びていませんが、3か月過ぎあたりから徐々に先端(口に近い方)から伸びはじめます。
野生では1メートルくらいになるそうですが、動物園では柵などに擦りつけて、こまめに手入れ?をしているので、あまり伸びてはいません。

生後半年の「サニー」

ゴシゴシ手入れ中!
話が長くなるので、つづきはまた次回。

ゾウのおっぱいは前足の付け根にあります。

では、上唇はどんな形?

ヤクシカ「ヤッくん」

クロサイ「マキ」

キリン「シゲル」

シバヤギ「・・・」
