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P107947

令和4年7月26日(火曜日)

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誕生!新猛獣舎「がおーこく」

令和4年7月26日(火曜日)

 1年8か月の工期を経てついにオープンした新猛獣舎。アフリカ、ユーラシア(アジア)、アメリカの3大陸にすむライオン、トラ、ジャガーといった大型ネコ科動物3種を揃えた新施設はその名も「がおーこく」。捕食者の頂点に立つ猛獣たちの咆哮するさまと王国をイメージした名称は、飼育員のアイデアから生まれ、7月23日のオープン記念式典の除幕式ではじめてその名が披露されました。10億円を超す建設費は2007年から始まったリニューアルの中でも最大規模のものに。うち1億円以上をクラウドファンディングで賄うことができました。ご寄付を賜りました皆様に改めてお礼申し上げます。式典はほかにも小川市長のスピーチやテープカットなどが執り行われ、式典終了後は一般のお客さんが続々と「がおーこく」へ入っていきました。

全景
《がおーこく全景》

看板披露
《がおーこく看板お披露目》

 トラとライオンは最初の猛獣舎が完成した昭和34年に市民からの寄贈を受けて飼育展示がスタートしました。最初の獣舎はケージ式のものでしたが、昭和44年に北園が拡張するとそこに2代目となる獣舎が建設されました。この獣舎はピット式と言われるもので、掘割形式で上から見ることができるためそれまでのケージ式と違い檻が邪魔にならずに見やすくはなりましたが、掘り込んであるため夏は風通しが悪く、冬はすぐ日陰になるなど動物の暮らす環境としてはあまり好ましいものではありませんでした。また、既に50年以上経過しているため老朽化も著しく満足な広さも確保されていませんでした。このため、動物福祉の観点からも早急なリニューアルが望まれていたところです。

最初の獣舎
《初代獣舎》

2代目獣舎
《2代目獣舎》

 3代目となる新しい獣舎は寝室やバックヤード、展示場などの総面積が約1,500平方メートル。旧獣舎が約300平方メートルなので、約5倍の面積に広がりました。新たにジャガーが増えたので単純な比較はできないかもしれませんが、動物たちが動き回れる広さは確保できているかと思います。また、広さだけではなく動物それぞれの生息環境をできるだけ再現しようと心掛けました。ライオンはアフリカのサバンナ、トラはアジアの森、ジャガーは中南米のジャングルをそれぞれイメージしました。生息環境を再現することで野生においては数を減らしている動物たちの現状を知ってもらえるきっかけになればと考えています。また、これまでのコンクリート床から土のグランドとすることで動物にとっても過ごしやすい環境になっています。トラやジャガーの展示場には水場を好む習性にあわせ、池に見立てたプールも用意しました。お客様からは見えませんがサブパドックや予備室なども備えてあるので繁殖時や健康管理面など使い勝手を優先した施設となっています。ただし、サバンナや森というにはあまりに草木が育ってない状況ですのでその辺はあしからず。

ライオン
《迫力のライオン展示場》

トラ展示場
《トラ展示場》

ジャガー
《ジャガー展示場》

こちらもジャガー
《こちらもジャガー》

 このように動物たちの暮らしの質向上に多少なりとも貢献できている施設となっているかと思います。またお客様にとっても、これまでのように上から覗く構造ではなく、基本は動物と同じ高さで観覧することができ、その迫力に圧倒されるかと思います(一部展望デッキもあります)。トラとライオンをつなぐ観覧は洞窟のような構造としワクワク感を醸し出すような仕掛けも。また、ジャガーは2か所の展示場を設け、上空を行き来する姿を観察することもできます。さらにこれまではなかった屋内観覧室も設け、個体の状況や天候などに左右されない観覧も可能となっています。

洞窟から
《洞窟からライオンが》

ジャガー上空通路
《ジャガー展示場間の上空通路》

 オープンしてからまだ4日しか経っていませんが、連日多くのお客様に足を運んで頂いています。ただ、動物たちにとって新しい環境に慣れるにはある程度の時間は必要です。少しずつ慣れてきている感はありますが、場合によってはお目当ての個体などが寝室から出てない場合もあるかも知れません。その際は動物たちが環境に慣れるまでのひとつのステップだと思って頂き、どうぞご容赦頂けますようお願いいたします。

撮影場所も
《お子様撮影ポイント完備!》

(園長 生江信孝)

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