5月29日(日)、茨城、栃木、群馬、福島の4県にある動物園・水族館が手を組んだ「FIGHT10(ファイトテン)」の企画で「第1回みんなの那珂川プロジェクト」が開催されました(企画・準備:なかがわ水遊園)。
これは那珂川流域の豊かで美しい自然環境を将来にわたって守り続けていく取り組みで、具体的には河川や川が流れ込む海岸部での清掃活動です。会場は山会場、川会場、海会場の3つに分かれ、かみね動物園からは私を含め4名の職員が参加し、海会場であるアクアワールド大洗水族館に隣接する河口部でゴミ拾いを実施しました。海会場はほかに大洗水族館やなかがわ水遊園などから17名の参加、山会場(那須サファリパーク)と川会場(なかがわ水遊園)を含めると総勢約40名の活動で、動物園水族館のほかに栃木県と茨城県の職員や地域おこし協力隊、ボランティア団体なども参加しました。時間は午後1時に一斉にスタートし、約1時間にわたっての活動です。
この日は晴天に恵まれ絶好の活動日和だったのですが、気温もぐんぐん上昇し、真夏日を記録するなかでの活動となり、汗をぬぐいながらも大量のゴミを拾うことができました。ゴミはビンや缶などのほか、ペットボトルやビニールなどのプラスチック製品、発泡スチロール、紙製品、飲食物の残りなど実に様々で廃棄タイヤなどもありました。そうそうタヌキの死骸もありました。私たちは休日は海や川に行きリフレッシュしてきますが、何気なく飲んだり食べたりしたものがもしかすると環境破壊に手を貸してしまうのかもしれません。海や川、そしてその周辺には多くの生き物が暮らしています。そうした生物にとってもゴミは迷惑なだけでなく最終的には飲み水となる私たちの生活をも脅かすことになりかねません。また、活動を終え職場に戻ると自分の靴に釣り針が引っかかってるのを見つけました。海会場には多くの釣り人がいました。私の足ならまだしも、鳥や魚たちにとっては恐怖の釣り針となってしまいます。「自分の行動から出るものはすべて持ち帰る」という意識を持ってもらいたいものです。たらたらと滴る汗をぬぐいながらそんなことを考えてしまいました。
SDG’sが叫ばれる近年、持続的な環境維持活動をこれからも進めていかなくてはならないでしょう。次は若い人に、ね。
(企画や準備をして頂いたなかがわ水遊園様、大洗水族館様ありがとうございました)
※添付のなかがわ水遊園さん発出の報道発表用資料を添付しました。
(園長 生江信孝)