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令和元年10月24日(木曜日)

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サシバエと勉強会

令和元年10月24日(木曜日)

  おや、不審者が・・・!最近、園内あちこちに捕虫網をもってウロウロしてる輩を見かけた人がいるのではないでしょうか。秋風も吹きすさび、めっきり涼しくなったこの時期に昆虫採集でもないのですが、実はこれ、立派な調査研究の一環なのです。

サシバエ1
《何してる・・・?》

 動物たち、特に牛や馬など蹄のあるグループを飼っているとサシバエというハエが多く発生します。このハエが厄介なのは血を吸う特性があること。カやアブはメスだけが血を吸うのですが、このサシバエはオスもメスも血を吸い、自身の栄養源としているのです。当園でも特にひどいのがクロサイで、体長1センチにも満たない細かいハエがワラワラとクロサイのお腹あたりに群がるさまは、見てるだけでもおぞましい光景です。時々お客さんやメールなんかでも指摘されるのですが、もちろん当園としても手をこまねいてるわけではありません。2015年度に茨城大学との共同研究で「クロサイにおけるサシバエの侵襲被害の解明と防除対策」というテーマで得られた成果をもとに、忌避剤の噴霧や発生源とみられる箇所の草刈りなどを行っているのですが、どうしても一時的な対応になっていました。そこで再度茨城大学と共同研究体制を組み、対象をクロサイだけではなく、園全体でどのような飛翔行動をするのかを調査しながらその吸血特性を解明しようとプロジェクトを立ち上げました。敵をやっつけるには敵を知ろう、という訳です。冒頭の不審者・・・いや彼は、調査に供するためにそのサシバエを捕獲していたのでした。この生きたハエ以外にも園内数十か所にハエとりトラップを仕掛けて、園内の出没箇所の探索なども行っています。ハエを捕獲した後のプロセスについては、調査研究中のことなのでここでは省きますが、是非とも有効な対策の一助になればと期待しているところです。

サシバエ2
《サシバエ・トラップ=食事中の方ごめんなさい》

 そんな調査研究の中間報告を、昨日(10/23)、第13回茨城大学動物園合同勉強会の場で小針研究室の松田さんが披露してくれました。きのうの勉強会は、6月に京都で行われた国際環境エンリッチメント会議の報告会でもあり、松田さんのほか当園からも2名の飼育員がポスター発表をしており、そちらも勉強会の中で報告されました。

勉強会1 勉強会2
《国際環境エンリッチメント会議全般を話す小針先生(左)と松田さん》

 西川飼育員はポニーやシマウマなどへのエンリッチメントの取り組みを、井上飼育員はフラミンゴの繁殖行動に関する発表をし、いずれも当園職員や学生さんから突っ込んだ質疑が行われ、予定時間をちょっとオーバーするほどの濃い勉強会となりました。また、皆さん、初の国際会議という事で、やはり英語の壁に悪戦苦闘した様子なども窺えましたが、これからの動物や動物園を取り巻く国際情勢などを考えると、ますます海外との情報共有などが必要となってくるのだろうな、と考えさせられた勉強会でした。あ、国際会議の様子やその時発表したポスターが、動物資料館に掲示されてますので、興味のある方はご覧下さい。

勉強会3 勉強会4
《ポニー西川(左)とフラミンゴ井上》

国際会議
《国際会議ポスター発表》

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