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平成28年12月5日(月曜日)

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エンリッチメント大賞表彰式に出席してきました

平成28年12月5日(月曜日)

 いきなり観光地のお土産のようなタイトルで始まりましたが、先にお知らせした通り、当園が大牟田市動物園とともにエンリッチメント大賞2016を受賞し、その表彰式や受賞者講演に出席してきました。日時は12月3日(土)13時30分からで、場所は東京大学弥生講堂のホールです。当園では2012年にも受賞しており今回で2度目の出席ですが、今年は紅葉が特にきれいで、東大構内の銀杏が息をのむほど美しく、午後の陽射しの中で黄金色に輝いていました(あ、その分匂いもかぐわしく)。

受賞式1
≪表彰式≫

 今回の受賞理由は「総合的な取り組みと市民参加によるサポート体制の構築」というもので、何やらハイグレードな感じです。というのも、こちらから応募したものはコツメカワウソやカバに対する具体的なエンリッチメント策で、担当の中本飼育員と井上飼育員が「こんなので出していいですか」と聞いてきたので、「ま、大賞狙いでなくてもこんな取り組みしてるってことをアナウンスする意味でいいんじゃない?」的動機で出したものですから、その2倍返し、3倍返しの受賞理由にちょっと園全体がざわざわした感じになっちゃいました。受賞者講演もどうするか悩んだのですが、まずはきっかけとなった応募のそれぞれの取り組みを紹介し、そのうえで全体的なまとめを私がやればいいかということで3人が登壇することに。あとで思えば、この「とってつけ感」満載の作戦が裏目に出て、時間的制約の中で十分な発表ができなかったのが悔やまれました。

受賞式2
≪セレモニーが終わりちょっとリラックス≫

 そこへいくと全体的な取組を一人でまとめた大牟田さんの発表は、とても分かりやすく、また内容的にもエンリッチメント委員会の存在やデータとして蓄積するなど、システム化されたエンリッチメントという点で大いに見習うべきものがあると感じました。

大牟田 かみね
≪受賞講演 左:大牟田市動物園の伴さん、右:当園の井上飼育員≫

 環境エンリッチメント(正式にはこう言います)は、動物福祉の観点から動物たちが生き生きとして暮らしやすい豊かな環境を創ることを目的に行う具体的取り組みのことで、欧米では主流になっている考え方をNPO「市民ZOOネットワーク」さんや作家・川端裕人さんなどが広く一般の方に向けて発信してきました。

ポスター 
≪会場風景:ポスター発表≫

 当園が2012年に頂いたのは「チンパンジーの森の植樹祭と群れづくり」で、市民とともに取り組む姿勢やそれにより2例の繁殖を含む群れづくりが順調に進んだことなどが評価されたものです。この受賞をきっかけに園内のあちこちでエンリッチメントを意識した動物たちの環境向上策が続けられてきました。フィーダー(餌箱)の設置や、給餌の工夫、遊具の導入や、環境改善など細かいものまで含めると約70程度の具体策があげられるようになりました。そういった意味では、1次審査を通った段階で主催者の市民ZOOネットワークさんが現地調査に来た時、「総合的」と判断されたのかもしれません。

オークション
≪会場風景:サイレントオークション≫

 また、エンリッチメントは動物本来の行動が発現するだけでなく、それを見ているお客さんも楽しく学べる、という点ではまさに一挙両得なツールでもあると言えます。動物が喜び、お客さんが喜ぶ、それを企画した飼育員もそれを見て喜び更なるエンリッチメント策を考える、一石二鳥どころか三鳥にも四鳥にもなるんですね。また現在、当園では動物の治療にも役立てるハズバンダリートレーニングなども取り組み始めています。すでにトラ・ライオンなどの採血には成功しており、チンパンジーもその前段ぐらいにまでは来ているところです。そうした取り組みも先行する大牟田さんと歩調をあわせながらデータの共有なども図っていければと思っています。審査員も務めた川端裕人さんの基調講演にもありましたが、エンリッチメントの新たな地平を切り開いていく意味でも更に知見を広めながらまい進していきたいと思います(ただ当園の性格上、肩の力を抜いて・・・ですけどネ)。

※市民ZOOネットワークの皆様、審査員の皆様、他薦を頂いた皆様、その他当園を支援下さっているすべての皆様、ありがとうございました。

楯
≪記念の盾≫

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