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平成28年6月13日(月曜日)

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スズコの怪我

平成28年6月13日(月曜日)

 すでにお知らせしているようにアジアゾウのスズコが鼻先を負傷してしまいました。

http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/003/p052674.html

 朝、飼育員が来て発見したのですが、鼻先が10センチぐらい裂けてしまいました。夜間の出来事で、何が起きたかはよくわからないのですが、飼育員たちと話し合った結果、スズコがミネコの口へ鼻を持っていき、そこでミネコに噛まれたのじゃないか、というものでした。この2頭はもともと相性は良かったのですが、3年前、突然闘争が始まりました。その時スズコは、尻尾の先をミネコに噛み切られるという怪我を負いました。以来、昼間の展示も夜間同様分けているのですが、ちょっとした小競り合いはそれ以降もたびたびありました。そんな状況証拠からミネコによるものと判断したのです。

 そんなスズコの鼻先。見るからに痛々しく、床につけるのもためらってる様子でした。ゾウの鼻はご存知のように匂いを感知するだけでなく、エサや水を口に運ぶなど、生活するうえで非常に大切な器官です。特にゾウの鼻先は意外にも巧妙にできており、鼻先の上下の突起を使って上手にモノを掴むことができます。私はある動物園のゾウに、穿いているスニーカーの靴ひもを鼻先でほどかれたことがあります。そんな大切な鼻先の裂傷です。私たちは獣医を交え今後のことを話し合いました。

スズコの怪我
≪スズコの裂傷、奥はミネコ≫

 ひとつの方法としては裂けた部分の縫合です。しかし、ひと時もじっとしていないゾウにそんな手術をするわけにはいきません。そうなると麻酔での鎮静・不動化を行わなくてはなりません。しかし、これまで当園でゾウに麻酔を使ったことはありません。鎮静までにゾウがどのように反応するか、見当がつきません。またすぐ隣にはミネコがいます。基本仲の良い2頭、ミネコの反応も気になります。ゾウ担当の飼育員は今6名いますが、2頭のゾウが本気で暴れたら6名といえども、とても抑え込めるものではありません。縫合そのものは出来るにしてもそこに至る道筋が描けないのです。

 もう一つの方法は、(方法と言えないかもしれませんが)経過観察しながら自然治癒に任せる方法です。実は職員での話し合いと並行して、色々と情報収集も行い、他園の状況なども掌握することができました。すると、鼻の負傷事故は国内の何園かでも起こっており、そのいずれもがそうしたやり方でした。また、野生でもそうした傷を負ったゾウはいるそうで、それなりに生活しているとのことでした。やはり差し迫って生命の危険はないような事故で、それ以上のリスクを負ってまでの選択には至らないということなのでしょう。何回かの話し合いの結果、当園でもこちらを選択することにしました。幸い、その後の経過観察からもスズコの鼻は事故当初から6日目となる現在、裂けた部分の肉も幾分硬く盛り上がってきてるように見え、事実痛くてつけられなかった水飲みに、鼻をつけたところも確認されました。ただ自分でエサを運ぶことはできないため、当分の間は飼育員が口元まで持っていくという作業があります。

口元へ
≪口元へエサを≫

 スズコの怪我以来、2頭とも展示は中断しています。怪我をしていないミネコだけでも出せないか、という話もいただきますが、基本的に仲の良い2頭。残念ながら1頭だけでは出てくれないのです。当園は、入ってすぐがゾウ舎のため、がらんとしたゾウのグランドはとても殺風景です。一日も早くお客さんに見てもらいたいという気持ちはこちらとしても山々なのですが、そんな状況をくみ取っていただければと思います。また、少しずつ慣れてもらうため、怪我の状況をみながら予告なくグランドに出る場合もありますので、その際はどうか温かい目で見守っていただきたいと思います(なお、グランドに出てない場合でも、裏の寝室からは常時ご覧いただけます)。

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