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平成27年1月10日(土曜日)

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映画でアマゾン気分

平成27年1月10日(土曜日)

 

 新年おめでとうございます。毎年年が明けると新たな気分で今年は何かしなきゃ、と思うのですが、思ってるうちにいつものように目の前の仕事やなんやかんやで結局時だけが過ぎてゆく・・・そんな繰り返しのような気がします。正月を過ぎると新聞広告に多いのは海外旅行の宣伝。去年「ケニアで動物と会おう!」のような広告があり、オシ、今年はアフリカ行くぞ、と気持ちを新たにしたのですがやはりこの時も気持ちだけで、実現はしませんでした。動物園にいるとやはり本当の自然の中での動物を見たい、という気持ちがわいてきます。これを読んでいる動物好きな皆さんのなかにもそう考えてる人は結構いるんじゃないでしょうか。そんな夢をちょこっと叶えてくれる映画が登場しました。タイトルは「アマゾン大冒険」。日本動物園水族館協会も推薦している映画です。

アマゾン大冒険
≪アマゾンに放り込まれた気分が≫

 アマゾンは、ご存知のように南米を流れる世界で最も大きな川。その流域の熱帯雨林は世界最大規模ともいわれ、様々な動物や植物が生息しています。今でも未知の動植物がどれぐらいあるのか推測もつかないような懐の深さです。「アマゾン大冒険」はここを舞台に、ジャングルに迷い込んだ一頭のフサオマキザルが行く先々で繰り広げるハラハラドキドキのドキュメンタリー風の物語。フサオマキザルをはじめ日本の動物園でも見られない珍しい昆虫や動植物などが次々に登場し、それらを見るだけでも必見の価値があります。内容はネタバレがあるのでここでは伏せておきますが、単なるノンフィクションではなくストーリーがあるので最後まで飽きさせません。

サルの楽園
≪当園のフサオマキザルが暮らすサルの楽園≫

 実は公開前に試写をする機会があり、その内容についてコメントを求められました。そこにも書きましたが、個人的な感想からいうとまず、原色のジャングル美に目を奪われました。豊饒な色というか実に艶やかな色彩美が全編を覆っています。もちろんすべて実写で、CGや特殊効果、スタジオ撮影など一切なしだそうです。以前から、砂漠やサバンナ地帯が多く乾燥度が高いアフリカ大陸より、圧倒的に熱帯雨林度の高い南米大陸(「南アメリカ」ではなく、ここはやはり「南米」の響きが似合うのです)のほうに色鮮やかで神秘的なイメージを持っていたのですが、この映画はまさにそうした印象を見事に映像化してくれたのでした。

コメントはこちら→amazon(PDF形式:1,066KB)

公式ホームページはこちら→amazondaibouken.com/(新しいウインドウが開きます)

 もう一つの驚きは、どのようにして物語の流れに沿った動物の映像を撮れたのか、というところです。事前に渡された解説書を読むと、いわゆるヤラセの類は一切なく、過酷なジャングルの環境の中でひたすら驚きの瞬間を待つようなそんな繰り返しだったそうで、撮影スタッフの苦労が偲ばれます。それだけに映画を見ている人が、突然アマゾンのジャングルに放り込まれたかのような臨場感を覚えるのでしょう。

 当園にも3頭のフサオマキザルを展示していて、フトシ(♂)とユメ(♀)、そして彼らの間に2012年に生まれたゲンキ(♂)の家族が仲良く暮らしています。彼らはいわゆる類人猿ではありませんが、チンパンジーに次ぐ頭脳の高さを持っているといわれています。その割には、子供にかまわずワシワシ餌を食べ、いかつい顔をした父ちゃんフトシにあまり知性は感じられませんが(失礼、でも憎めない顔つきをしていますよ)、それでも子供ができた時はよく背中に乗せて面倒をみていました。まあ、映画の主人公サイが波瀾万丈の旅を続けるのとは違い、とりあえず平穏な動物園でのんびり暮らすフサオマキザルたち。映画を見た後はぜひフトシ一家にも会いに来てください(公開は1月17日から)。

フトシ
≪当園の主人公・フトシ父ちゃん≫

どうぶつのくに「あっ、かみね動物園だ!」Vol.19はこちら→www.doubutsu-no-kuni.net/(新しいウインドウが開きます)

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