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staff blog園長室ブログ

今年も色々と…あれ?やっちゃった!

2017年12月27日

 2017年も残すところあと4日。今年も動物園は色んなことがありました。おめでたい話では当園初となるマンドリルに始まり、ワタボウシパンシェやカピバラ、アカカンガルーなどの繁殖があり、たくさんのお客様に喜んでいただきました。一方、54歳という国内で最長寿カバだったバシャンの死亡のほか、期待されていたジェフロイクモザルやフサオマキザルの、繁殖間もない死亡、といった悲しい話もありました。そして年も押し迫った今月には、前回も書きました当園初の大がかりなライオンの子宮・卵巣摘出手術も成功させたところです。

シンゴ
≪誕生まもないマンドリルのシンゴくん≫

 イベント関係では、今年開園60周年という事で6月4日にはファイトセブン+2の北関東・福島8園館のキャラクターをお迎えし盛大な記念行事をやったほか年間を通して様々なイベントに取り組み、私も6回ほど「動物園今昔ツアーガイド」なるものをやらせて頂き、毎回多くの方に参加頂いたところです。恒例のZOOサロンも今年は2回開催し、川端裕人さんと西原智昭さんというそれぞれの分野で活躍する方をお招きすることができました。

60周年
≪ファイトセブン+2の60周年記念行事≫

 そして60周年記念施設である「はちゅウるい館」の建設着工です。現在、基礎のベース打ち部分はほぼ終わり、建屋配筋まで進んできました。来年秋以降の完成が待ち望まれるところです。

はちゅウるい館
≪建設中「はちゅウるい館」の現在≫

 そんな1年、絵本作家でもある当園飼育サポーターのイラストの入った来年のカレンダーもつくり、やれやれ、とくつろいでいたらトンデモナイ知らせが。そのカレンダー、実はミスプリントだったことが発覚したのです。ウン?どこだどこだ?皆さん分かりますか?そう、12月29日がないのです。ガーン!!!私を含め事務員も印刷をかける前には見ていたはずなんですが、見事にチェック漏れしていたのですね。本当に販売もしておきながら、大変申し訳ない事態となってしまいました。購入されたお客様にはこの場を借りてお詫び申し上げます。ごめんなさい。

カレンダー1 カレンダー2
≪カレンダー≫

 で、お知らせ欄にも告知しますが、29を入れた修正版を現在、鋭意作成中であります。しかし印刷屋さんの話では納品は年明けになってしまうとのこと。交換をご希望のお客様には動物園窓口で交換させていただきますが、その交換時期については再度お知らせ欄で告知いたしますので今しばらくお待ちください。ただ、1日だけ日付が入ってないカレンダーもそれはそれで珍品レアものだったり、手書きで29と入れれば世界に一つだけのオリジナルカレンダーになったりして、という方はどうぞ来年の12月29日を楽しみに待ちながらお使いいただくというのもアリかな?なんちゃって。

 というわけで、今年も何かとお騒がせの1年でしたがご来園いただいた多くのお客様、色々とお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。皆様、どうぞ良いお年を。

※修正後のカレンダーが納品されるまでに購入希望のお客様には、修正前のものに「29」をシール張りしたものとなりますことをご容赦ください。

2017年12月27日

ライオンの手術

2017年12月7日

 

 昨日(12/6)、当園始まって以来初のライオンの子宮卵巣摘出手術を行いました。手術については、12/3付け「お知らせ」欄の「猛獣もぐもぐタイムの変更」やSNSでもお伝えしてたところであり、詳しい話は後ほどスタッフブログで紹介されると思いますので、ここはザックリと。

 この手術はメスのライオン、バルミーに施したものです。バルミーはこれまで3回の繁殖で11頭の子どもを産んで(うち1頭は出産直後死亡) 育てた肝っ玉母ちゃんですが、今年の夏ごろから体調不良や採餌量が減ってきました。このため薬剤等での経過観察をしながら、X腺やエコーのほか胃部内視鏡検査など(これも初の経験!)を行ったのですが、消化管等には特に異常は見られなかったものの、排膿などの症状を含め改善が見られないことから子宮蓄膿症などの子宮疾患を疑い、今回の処置に踏み切りました(この辺の診断に至る経緯は、後ほど獣医が詳しくブログってくれるかな?)。

バルミー
≪バルミー母さん≫

 実は当園でこれまでこのような大手術の経験はなく、技術的な部分や必要とする医療機材や麻酔面など大きな不安がありました。このため園内で何度か話し合いがもたれ、その中では手術を見送ることも検討しましたが、経験のある動物園や動物病院からアドバイスを頂いたり、器具等の貸与が受けられるということ、そして何よりも動物の状況を考慮し、決行することにしました。

 人間や犬猫などの場合は、こうした摘出術は手法も確立されていると思いますが、なにせ大型猛獣、素人の私なんか「麻酔から覚めちゃったらどうしよう」などと思ってしまいます。3人の獣医たちは何度か打ち合わせを重ね、当日の段取りに余念がありませんでした。そして早朝からいつもの寝室を手術室仕様にこしらえ、機材を運び込み、部屋を暖め、また近隣動物病院の先生も応援に駆け付けていただき、手術はスタートしました。そうした周到な用意があってか手術は順調に進んだようで、当初計画していた予定より早めに終えることができました。なお、摘出した臓器は県北家畜保健衛生所で詳細な検査をして頂く予定です。

手術中
≪手術中の様子≫

 麻酔から覚めたバルミー、今後しばらくは経過観察しながら様子をみていくことになりますが、大きな不安を抱えながらも入念なる事前準備に奔走し手術を断行した獣医・飼育スタッフに先ずは手前味噌ながらも賛辞をおくるとともに、数々のアドバイスや資料を提供いただいた動物園水族館スタッフ、ならびに近隣動物病院さま、県北家畜保健衛生所の皆様にこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 そして、これまで検査を含め幾度もの麻酔に耐え、頑張ったバルミーにも・・・。

2017年12月7日