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staff blog園長室ブログ

ふれあい再開しました

2021年12月2日

 いよいよ今年もあと1か月。思えば今年1月に年が明けた途端、休園が約40日続き、夏にも約2か月の休園を余儀なくされました。まさにコロナに翻弄された感の1年でした。しかしここに来て、やっと感染傾向の鈍化が続き日立市では10月中旬を最後に感染者は確認されていません。茨城県でも感染者数ゼロの日が続いています。全国的にも同様の傾向は見られ、第6波の懸念はあるものの、日常が取り戻されつつあるのは喜ばしい限りです。

 そこで動物園でも、長らく休止していた小動物とのふれあいを、やっと再開することにしました。2020年3月4日を最後に休止していたふれあいですが、なんと1年9か月ぶりの再開です。その間3回の休園期間を挟みましたが、開園中も園長への手紙で特に多かったのが、このふれあい再開への要望です。もちろんコロナが蔓延していた状態での再開は無理なのですが、少し落ち着いてきたので再開しようか、と検討しているうちにまた次の波がきてしまったこともあり、なかなか実施への判断は難しいものがありました。しかし、今回は当面落ち着いているだろうと判断し再開へ踏み切ることにしました。ただし、ホームページのお知らせ欄にもあるように、感染防止の観点から当面は平日のみ、しかも人数と時間を制限してのソロリソロリのスタートとなります。

ふれあいコーナー
《ふれあいコーナー全景》

 初日の昨日は朝からバケツをひっくり返したような雨に見舞われ、やっと午後から2組が参加した程度でしたが、今日は天気も良く6組のお客様が楽しんでいかれました。待ちに待ったふれあいに、参加した子供さんは満足げな笑みを浮かべていました。

ふれあい1
《ふれあい真っ最中》

 私たちは、あるモノや事象を目や耳などから多くの情報を得て認識します。しかし目と耳だけでは不十分です。そこで五感を研ぎ澄ませて、という言葉があるようにその他の情報取得のツールとして鼻や舌、そして手があります。この中で自分と他者の違いを区別する(判別できる)唯一のツールは手だと思います(場合によっては舌もツールとなりますが)。自分の手で自分の手や顔を撫でた時、その撫でてる相手は自分だというのははっきりわかりますが、その手で他の何かを触れた瞬間、これは自分ではない、と瞬時に認識する筈です。つまり自分以外の何かを触れるという事は、相手をまさに体をもって認識することになります。自分と違う相手を認識することは、自分以外の他者を理解することにつながります。もちろん目や耳で他者を認識できますが、手ほどのダイレクト感はありません。これこそがふれあいの醍醐味だと思います。

ふれあい2
《満足そう》

 小動物に触れることで、モフモフとした肌触り、命ある証拠としての温もり、時には心臓の拍動、こうしたちっちゃな子供さんの手を通してでも伝わる情報の質と量は視覚や聴覚では味わえません。そこから動物への愛着や興味、関心をもってもらい保全への入り口になってもらえれば動物園としての役割をある程度果たすことができるのではないでしょうか。ふれあいコーナーでの子供さんを見ながら、そんなことを感じました。

やっと再開したふれあい、願わくば、オミクロンなどがもう攻めてきませんように。

※撮影に協力いただいた皆さん、ありがとうございました。

整理券方式
《整理券方式で始めます》

(園長 生江信孝)

2021年12月2日