【コラム】男女共同参画コラム
国際女性デー 〜誰もが生きやすい世の中になるために〜

 3月8日は、「国際女性デー」です。女性の経済的、政治的、社会的地位においてジェンダー平等を尊重する日として、国連が定めた記念日のひとつです。
 世界のジェンダー平等の現状を知る方法の一つとして、「世界経済フォーラム」が毎年公表している「ジェンダー・ギャップ指数」があります。男女格差を「政治」「経済」「教育」「健康」の4分野で数値化したもので、2022年の日本の順位は、146か国中116位でした。「教育」「健康」は世界トップクラスであるにもかかわらず、「政治」「経済」への女性参画の遅れが影響し、先進国の中では最下位、同じアジアの韓国や中国より低い結果です。
 「もはや昭和ではない」。政府が、昨年6月に公表した男女共同参画白書の中で記した言葉です。「男性が働き、女性が家を守る」という家族の姿は薄れつつあります。しかし、女性の非正規雇用労働者の割合は高く、ジェンダー平等になったとはいえません。人生100年時代を迎えた現在、自分たち自身のものの捉え方、社会のシステムもアップデートし続ける必要があります。
 日立市では、女性デジタル人材育成講座など、就業を後押しする学びの場の提供や資格取得の補助など、女性が経済的に自立するためのサポートを続けます。並行して、政策決定の場に女性委員を増やすため、託児など参画しやすい条件を整え、市の政策にさまざまな人の意見を取り入れて、社会の変化に柔軟に対応できる体制を作っていきます。
 性別などによる決めつけがなくなり、多様性が増した社会は、女性だけでなく誰もが生きやすい世の中になるでしょう。国際女性デーをきっかけにジェンダー平等について考えてみてはいかがでしょうか。

問合せ 女性若者支援課
電話番号 0294-26-0315 ファックス 0294-26-0317

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