INTERVIEW
「日立の玉手箱」実行委員会
事務局長 寺田 誠 さん

日立市の素晴らしさを伝えるため始まった、「日立の玉手箱」プロジェクト。プロのオペラ歌手や、市内の子どもたちが参加するこのオペラ・ミュージカルの魅力について、「日立の玉手箱」実行委員会の寺田 誠さんにお伺いしました。

制作に込める思い
日立市には、歴史や文化遺産など素晴らしいものがたくさんあることを多くの人に知ってほしい。そして、プロのオペラ歌手との共演という貴重な経験をすることで、子どもたちは日立市の素晴らしさを学び、継承していってほしいという願いから、市民参加のオペラ・ミュージカル「日立の玉手箱」を企画しました。
3年越しの企画が台本に
日本古来の文学などを題材とし、オペラを制作している作曲家の仙道作三先生に依頼をした際、日立市の1500年の歴史をまとめてほしいと言われました。そこで市内の図書館を回り、約3年かけて、日立市に関係のある108冊の本を読みあさりました。そのうちの50冊分の資料を製本して先生に送り、それを元に、先生が台本をまとめ、作曲をしてくれました。
さまざまなジャンルの音楽を取り入れたオペラ・ミュージカル
このオペラでは、日立市の1500年の歴史が入っている7つの玉手箱を開けながらストーリーが進んでいきます。この玉手箱は、日立市の産業発祥の原点でもある「モーター」を形取っています。そして、皆さんに歴史を伝えていくため、「音楽」という手段を使うことにしました。オペラと聞くと身構えてしまう人がいるかもしれません。今回の企画には、ミュージカルを取り入れ、さらにジャズ、ポップスなどのほか、津軽三味線、エレキギター、能舞、合唱団も登場します。また、市内の3か所のバレエ団にも踊ってもらいます。もちろん日立市の獅子舞「日立のささら」も入ります。盛りだくさんなので飽きさせません。
「日立の玉手箱」は歌だけでなく、ステージの後ろの大スクリーンに、約170枚の写真が投影されます。写真を見ているだけでも日立市の歴史をたどることができます。3台のプロジェクターにより、素晴らしい空間が広がり、プロのオペラ歌手の歌声が彩りを添えます
子どもたちの成長も感じる公演に
今回参加している市内の約30人の子どもたちは、オペラ未経験の子ばかり。歩き方、体の動かし方、顔の向き方から訓練しました。最初は声も出ませんでしたが、仙道先生の「子どもは変わるから大丈夫」との言葉どおり、昨年の8月に多賀市民会館で行われたプレ公演当日では、ガラッと変わり、堂々と演じることができました。皆さんも、日立市の1500年の歴史が詰まった素晴らしいオペラを体験してみませんか。

オペラ・ミュージカル
日立の玉手箱

とき
3月28日(土曜日) 15時開演
3月29日(日曜日) 13時開演
*開場は各日開演1時間前
ところ
日立市民会館
料金
(全席指定)S席3,000円、A席2,500円、高校生以下1,000円
*乳幼児入場不可。チケットは、日立・多賀市民会館他で販売中。
問合せ | 「日立の玉手箱」実行委員会 (寺田 電話番号 090-7263-6037) |
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