あの日を忘れない…

平成23年3月11日 日立市は過去に体験したことのない震度6強の大地震に襲われた
ライフラインは寸断され、市内69箇所の避難所には、最大1万3千人以上の市民が避難した
あの日、市内を見渡すと、そこには昨日と違う世界があった
市民生活は困難を極めた
しかし、多くのかたがたからの温かい支援の手や、お互いが助け合うことで、私たちは被災の苦境を乗り越え、日常を取り戻すことができた
あれから5年あの日を、あの想いを、私たちは忘れない

地震発生

 平成23年3月11日(金曜日) 14時46分 東北三陸沖を震源とするマグニチュード9・0の地震(名称:平成23年東北地方太平洋沖地震)が発生しました。
 日立市では、歴史上最大となる震度6強を記録し、沿岸部一帯に高さ4メートル程の津波が押し寄せました。
 この地震による家屋の被害は、1万8千386件(うち全壊は436件)にのぼり、また、交通機関が不通となり帰宅が困難となった人を含め、最大約1万3千人が69箇所の避難所に避難しました。

ライフラインが止まった

 電気、都市ガス、水道は震災当日から停止し、市民生活は困難を極め、給水所には水を求める人で長蛇の列ができました。(下写真は市役所で給水を待つ人々) *電気は3月16日、都市ガスは3月18日、水道は3月21日に市内全域の復旧が完了。

自主防災

 災害発生後すぐに、各地区コミュニティ組織では自主防災活動(避難所開設準備などの初動対応と、炊き出しや学区内パトロールなどの災害支援活動)を実施しました。3月11日以降19日までに各地域において約600人が地域のために活動しました。

園・学校も被災

 幼稚園、小・中・特別支援学校は3月18日まで休園・休校となり、くじ保育園、河原子幼稚園、水木小学校は地震による被害が甚大だったため、近隣の園や学校での保育や授業を余儀なくされました。

がれきがまちにあふれた

 推定総量4万5千トンの、災害廃棄物(ブロック、大谷石、家屋の解体木くずなど)が排出されました。

久慈サンピア日立脇の臨時集積所に集められた災害廃棄物

原発事故からの避難者

 3月12日、福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋付近での爆発事故を始めとした、一連の原子力発電所の事故により、住み慣れた土地を離れることを余儀なくされた、最大211人の福島県からの避難者を受け入れました。

支援の手が続々と

 3月15日、日立市社会福祉協議会と市は災害支援ボランティアセンターを設置。6月21日のセンター閉鎖までの間、希望する世帯に延べ594人のボランティアを派遣しました。また、自衛隊や他市町村からの応援、義援金などたくさんの温かい支援が日立市に寄せられました。

私たちにできること

 東日本大震災を教訓に、私たちは、食料や飲料水などの備蓄、防災マップや津波ハザードマップの見直し、津波避難階段や津波避難場所の整備など、自助、共助、公助のそれぞれの面から、多くの取組を進めてきました。
 また、災害時に大きな力となる「人と人との絆」を深めていくため、学校や、コミュニティ、関係機関などと合同で取り組む防災訓練も毎年実施しています。
 安全で安心なまちをつくるため、私たちはこれからも、震災の記憶を風化させず、教訓として後世に伝えること、そして、一人ひとりが行う防災の取組を継続させながら、自助、共助、公助の連携をいっそう強めていくことが必要です。

震災発生後の経過(主なもの)

平成23年
3月11日(金曜日)
14時46分 平成23年東北地方太平洋沖地震(災害名称:東日本大震災)発生。
15時14分 大津波警報発令
災害対策本部設置後速やかに避難所を設置(最大69箇所。避難者は最大約13,000人。同年3月31日最後の避難所閉鎖)
県知事に自衛隊派遣を要請
3月12日(土曜日) 福島第一原子力発電所1号機原子炉建屋付近で爆発
3月14日(月曜日) 福島第一原子力発電所3号機原子炉建屋付近で爆発
3月15日(火曜日) 福島第一原子力発電所2号機で爆発
日立市災害支援ボランティアセンター設置(同年6月21日閉鎖)
3月16日(水曜日) 福島県からの避難者受け入れ開始(避難所開設。避難者は最大211人。同年4月11日に避難所閉鎖)
市内全ての電気復旧
3月18日(金曜日) 市内全ての都市ガス復旧
3月21日(月曜日) 市内全ての上水道復旧
3月29日(火曜日) 被災者支援総合相談窓口を市役所本庁及び各支所に開設(同年8月31日閉鎖)
5月12日(日曜日) 市内10か所で空間放射線量率測定開始
11月10日(木曜日) 市立幼稚園・保育園、小・中・特別支援学校の除染作業開始(平成25年度に完了)

東日本大震災に関する取組

 市では、大震災から5年を迎えるに当たり、震災関連の取組を実施します。


防災行政無線による追悼放送(黙祷) 3月11日(金曜日) 14時46分〜 

シェイクアウト訓練(県北臨海3市同時開催)・防災行動プラスワンコンテスト 3月11日(金曜日) 12時〜  *訓練に併せて独自に取り組んだ防災行動の内容と写真を募集します(詳細は市ホームページを御覧ください)。

震災写真パネルの展示 3月7日(月曜日)〜13日(日曜日) 日立駅情報交流プラザ、4月1日(金曜日)〜9日(土曜日) 日立シビックセンターアトリウム

問合せ 生活安全課   内線337