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カピバラのメス「ハナ」の歯が折れました!!
朝カピバラ好きの常連さんに「ハナがご飯食べづらそうですよ」なんて言われて、寝室を掃除していると白い物体が2個落ちていました。
これか!と思い、確認してみると見事に上の前歯がポッキリ!
ビフォー
アフター プション
表
裏
横
排水口に落ちていたことから、中に落ちたリンゴを食べようとして蓋に挟まってしまったものと思われます。
再発防止で蓋は撤去しましたが、それにしても食い意地はり過ぎですね。
3センチほど折れていますが、本人は餌が食べにくいこと以外は問題なさそうなので様子を見ています。
歯の話題がでてきたので、ネズミのお話をしようと思います。
ネズミは分類上「齧歯類(げっしるい)や齧歯目(げっしもく)」と呼ばれます。(例えば人間は霊長類(目)、ゾウは長鼻類(目)になります)
突然ですがここで問題です!下の写真の中で齧歯類(ネズミの仲間)はどれでしょう?
プレーリードッグ
マーラ
ヤマアラシ
モルモット
カピバラ
リス
ビーバー
ハツカネズミ
正解は・・・、全部です!!!
齧歯類を分かりやすく言うと、「齧る(かじる)ための歯を持つ仲間」となります。
ネズミの前歯は上下1対で4本生えており、常生歯(じょうせいし)と呼ばれ一生伸び続けます。
要するに、一生伸び続ける鋭い前歯を4本持つ動物がネズミになります。
それなので、ハナの歯もすぐに生えてくるのでご安心ください!
齧歯類はこの前歯の先端部分を「のみ」のように使って堅い物を齧ります。
たまに口をもごもごしているのは歯の先端を擦り合わせて尖らせているためです。
ウサギも常生歯を持っていますが、上の前歯の後ろに小さな前歯が隠れているので6本の前歯を持つ動物となり、分類上はウサギ類や重歯類と呼ばれます。
ウサギ
カピバラは齧歯類の中で最大種です。簡単に言うとネズミの仲間で一番大きい動物です。
しかし、カピバラやヤマアラシ、マーラはおよそネズミとは言えない見た目ですがなぜ同じ仲間なんでしょうか。
それは骨や歯の特徴をもとに動物の分類がされているからです。
見た目でも良いのではと思われますが・・・では、マンモスがゾウの仲間であることや、恐竜が爬虫類であるということはどうやってわかるのでしょうか。
そう!化石なんです!!
先代のアジアゾウ「みね子」
現存している動物は見た目で分かりますが、絶滅している動物や死んでしまった動物を分類する場合、骨や歯が重要な手掛かりとなります。
そのため、現在の分類では骨や歯が基になっているというわけです。
しかし、最近では科学の進歩によってDNAで動物を分類できるようになっており、今までの常識が大きく変わる日が来るかもしれません。
とは言っても、動物の分類は人間が線引きしたものなのでこれが正解ということはありませんし、実際に学者によって意見が分かれる種もいます。
骨がお出迎え
話がだーいぶ脱線してしまいましたが、結論としては「齧歯類は歯が命」ということで終わりたいと思います!!(かつて似たようなCMがあったような・・・。)
エサやりの時間にはぜひカピバラの歯に注目してみてください!!
また、動物園の動物を仲間ごとにわけていくと面白いかもしれません!
動物資料館に動物たちの骨もありますのでそちらの方もぜひ見に来てください!
カピ!バラエティハウス担当 中本