県北高校フシギ部の事件ノート【前編】
【前編 公開中!】
【後編】はこちらから!
~あらすじ~
山深い豊かな自然に囲まれた県北高校の「フシギ部」は、部員わずか2名、廃部寸前のヘナチョコ組織。部長のミコトと副部長のナミは、気になる男子クラスメート、柳田の突然の入部に浮き足立ちます。3人は県北地域の伝説と民話の地を訪ね、体感するうちに、次第にフシギな出来事に巻き込まれるようになります。果たして柳田が入部した本当の目的とは…。
フシギ部の活動を通して、県北に息づく伝説や、青春時代特有の淡い恋を描く。
~フシギ部の部員紹介~
~フシギ部の活動記録~
部員たちが取り上げた伝説や訪れた場所、おやつなどを紹介します。
[フシギ部が取り上げた伝説や民話] 『不動滝の河童』 不動滝には昔から河童が住んでいて、人の弁当をひっくり返したり、奇妙な声をはりあげて人を驚かしたり、川べりで遊んでいる子どもを見つけては川へ引っ張りこんだり、悪さばかりしていた。 ある日河童が水遊びで濡らした鞍を石の上に干しておいたところ、通りかかった魚売りが気に入り、河童が止めるのも聞かずに持って帰った。それから原因不明の疫病にかかった魚売りは祈祷師の勧めで鞍を元の場所に返し、すっかり元気になったという。 (出典:『高萩の昔話と伝説』高萩市教育委員会) |
『不動滝』
県内でも有数の紅葉の名所「花貫渓谷」にある滝。この滝には、河童が現れるとの伝説が。
ミコトとナミは、伝説の河童を釣り上げるため、不動滝を訪れるが・・・。
『高萩名物 フルーツほおずき』
高萩市の新しい名物の“フルーツほおずき”。加工品としてジャムやアイスなどがあるが、生でも食べられ、優しい甘さと爽やかな酸味の絶妙なハーモニーが特徴。
ミコトとナミが河童を釣り上げるために訪れる不動滝でおやつとして登場する。
[フシギ部が取り上げた伝説や民話] 『猿に助けられた武将たち』 今から800年程前、茨城北部の豪族佐竹氏は源頼朝に逆らったため「金砂山合戦」となった。この戦いで佐竹義政は討たれ、弟の秀義は絶壁を利用した金砂城に立て籠ったが落城。家来をつれて山深い花園山に逃れ、猿ヶ城の岩穴に隠れていたところ、岩穴の前に沢山の猿が現れ、木の実などの食べ物を置いていった。その後も猿たちは何度も食べ物を運び、秀義たちを助けたという。 |
『花園神社』
源頼朝に逆らった佐竹一族を猿が助けたという伝説が残るこの地域では、猿は神様のお使い“神猿(まさる)”として崇められている。
ミコトとナミ、そして新入部員となった柳田の3人で訪れるが、そこでは不思議な体験が・・・。
『花園のささら』
900年ほど前に生まれた舞。今では子孫繁栄を願って子供たちが踊るが、もともとは平安時代末期、源頼義と頼家の父子が戦勝祈願のために奉納したのが始まり。
花園神社を訪れたフシギ部の3人は、練習中の“花園のささら”と遭遇し・・・。
『北茨城名物 久利山精肉店のチューリップ』
磯原駅前にある久利山精肉店。ここの名物が、1日1,000本以上も売れるという骨付きの唐揚げ“チューリップ”。甘い味付が人気のチューリップは、食卓にもおやつにも大人気だ。
お腹を空かせたフシギ部の3人は、久利山精肉店に立ち寄りチューリップを豪快に頬張る。
[フシギ部が取り上げた伝説や民話] 『越前へひとっ飛び』 昔、越前国(現在の福井県)から大子の山に仕事にきていた漆掻き(漆の汁を集める仕事)の若者は、長いこと故郷に帰れず、年老いた両親のことが気がかりでならなかった。 ある日、髭を生やした鼻の高い老人が現れ、「私の背中につかまりなさい。ただし絶対に目をあけてはならない」と言った。 老人の言う通りにした若者は、身体がフワッと浮いたような気がした後ドスンと地面に投げ出され、約400キロ離れたわが家に着いていた。 |
『袋田の滝』
日本三名瀑のひとつである“袋田の滝”。滝の横には、“天狗岩”と呼ばれる奇石がある。天狗の展望台と言われており、夜な夜な天狗の羽ばたく音が聞こえるらしい。
フシギ部の3人は、天狗岩の伝説に惹かれ、登ることを決意するが・・・。
『大子名物 大子おやき』
昔からの知恵に現代風アレンジを加えた“大子おやき”は、素朴で健康的な名物おやつ。地元の野菜やフルーツを使い、味はなんと10種類も!
ミコトとナミが天狗岩に登る前のおやつとして登場する。
~部員紹介~
折口ミコト(おりくちみこと)
フシギ部部長。県北高校一年生。
成績はパッとしないが日本中の伝説と民話に詳しく、週末は茨城県北の伝説と民話の現地調査に勤しむ。
おじいちゃんおばあちゃん子のせいか、全般的に趣味が渋い。
好物は鯉の甘露煮と、渋茶でいただく羊羹。愛読書は「常陸国風土記」(ほぼ暗記しているとの説あり)。
いきなりフシギ部に入部してきた柳田のことが少し気になっている。
凛美(りみ) |
宮本ナミ(みやもとなみ)
ミコトの小学校からの幼なじみでクラスメート(6カ月お姉さん)。
サバサバした性格でしっかり者。
ミコトに強引に誘われてフシギ部に入部。無理やり副部長にされる。
フシギ部の活動をビデオカメラとノートに記録する係。イラストが得意。
伝説と民話の探究にはそこまでこだわりはなく、現地調査の場で何が食べられるかの方に興味がある。
其原有沙(そのはら・ありさ) |
柳田(やなぎた)
ミコトのクラスメート。
廃部寸前のフシギ部にいきなり入部する。伝説と民話の知識はミコト以上。
わかりやすくイケメンだが、何を考えているのかはよくわからない。
県北の伝説や歴史をその場で見ていたかのように語る癖があり、ミコトとナミの間では密かに「ごじゃっぺ大将」とのあだ名がついている(ごじゃっぺとは茨城弁で『いいかげん』の意味)。
新原泰佑(にいはら・たいすけ) |
~作品情報~
監督・脚本 | 石井永二 |
---|---|
企画・原案 | 東野みゆき |
制作 | テレビマンユニオン |
制作協力 | 茨城県(県北振興局)、日立市、常陸太田市 高萩市、北茨城市、常陸大宮市、大子町 |
【後編】はこちらから!