七夕磯
【七夕磯】

「七夕磯」は会瀬漁港の堤防先に引き潮の時にだけ現れ、年に一度の七夕にまつわるロマンチックな伝説があります。
伝説では、「昔、7月のある夜、会瀬の浜が昼間のように明るくなり、若い男女が七色の雲に乗って、沖合の2つの岩に舞い降りた。すると、それまで静かだった波が、この岩を中心にぶつかり合って飛び散り、それが白い雲となって美しく輝いていた。やがて、その雲を透かして、岩の上で仲睦まじくしている男女の姿が見えてきたと。その不思議な出来事に村人は驚き、『今夜は七夕なので彦星と織姫星が舞い降りて、逢う瀬を楽しんだのであろう』と話したのであった」と伝えられています。
また、七夕磯がある「会瀬」の地名は、常陸国風土記の久慈郡の条の末尾に「昔この地は『遇賀』と名付けられ、それは倭武天皇が皇后とお会いになった場所に由来する」と言われています。このように「出会い」にまつわる言い伝えがあることから、会瀬町には「七夕磯」伝説が生まれたものと考えられます。
満潮時、七夕磯は海面下に隠れています。潮の満ち引きや波の高さ等の条件が合った時にしか全体を見ることができません。
会瀬漁港のすぐそばをJR 常磐線が通っているため、電車内から会瀬の海を見渡すことができます。また、漁港から少し北上したところに位置するJR 日立駅からも太平洋を望むことができます。
【所在地】 | 日立市会瀬町地内(会瀬漁港付近) |
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