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staff blogスタッフブログ (スタッフブログ)

緑の絨毯

平成30年6月21日

さあ今年もこの季節がやってきました!そう!カピバラの緑化計画です。

現地の南アメリカでは草原の主の異名を持つカピバラですが、その巨漢ゆえに食欲旺盛で生えてきた草を片っ端から食べてしまい、なかなか緑の中にいる姿をお見せすることが出来ません。そこで数年前から緑化計画と銘打って、一時グラウンドを封鎖して種まきをして緑化を試みています。ただ、持続性は無いので見る側も食べている側もその一瞬を楽しむレアなイベントとなっています!昨年は子どもの進入もあり大失敗でしたが、今年はバッチリ草原に仕上がりました!

まずは去年の反省を活かして柵の強化!竹で作りました。でもそれでも2回ほど突破されました・・・。

かぴばら

   <炎天下付き合わされる後輩>

次に耕して種まき。数日で芽が出ます。芽が出始めのころはまだまだひ弱なので毎日水をあげます。

かぴばら

     <大きくなーれ>

そんなこんなで立派な絨毯が完成しました!例年タイミングを逸して育ちすぎてジャングルになってしまうのですが、今年はきれいなクローバーの絨毯になりました。

柵の一部を撤去して、いざゆかむ!

かぴばら かぴばら

開放したことに気づかずにいっせいにとは行きませんが、徐々に草原にカピバラが現れました。草原に来た主たちは食べる食べる!クローバーをムシャムシャ美味しそうに食べ始めました。

かぴばら カピバラ

その後は、テンションあげあげではしゃぐはしゃぐ!まるで子どものカピバラのように走ったりじゃれあったりとてもイキイキしていました!体重50キロ以上あるカピバラが駆け回っているのはとても迫力があり、見ているみなさんもビックリといった様子でした。「こんなに素早く動けるんだ~」との声も。

かぴばら かぴばら

  <自由気ままに過ごすカピバラ>           <大観衆?>

ひとしきりはしゃいだ後は絨毯の上で休憩していました。

かぴばら

       <寝食い>

そしてやっぱり緑の絨毯はすごいスピードで茶色の絨毯に変身しています。

かぴばら かぴばら

       <開始前>                <初日終了時>

かぴばら かぴばら

       <3日後>                <1週間後>  

ああ、恐るべし。まだ若干ではありますが緑は残っているので見たい方はお早めに!

数年前に細々と始めたイベントですが、やっぱり緑の中を駆け回るカピバラはカッコいいですし毎年楽しみにしてくれている方がいるのはありがたい限りです。なによりカピバラがあんなにテンションが高い姿を見せてくれるのは滅多にありません。それだけカピバラにとっても見ている皆様にも楽しいイベントなっているのかなと思います。

来年はオスのグラウンドも緑化しようと考えています!できればチンパンジーのように、種や苗木を募集したり、一緒に植えたりなんかしてみたいなあなんて思ったりしていますがどうなるかはお楽しみに。

果たして来年もカピバラ担当なのか 中本

カピバラ

 草原を羨望のまなざしで見つめる「おもち」

 

平成30年6月21日

飛び出せ動物園!ボルネオ編part9

平成30年6月20日

前回のブログ

part8
http://www.city.hitachi.lg.jp/zoo/blog/staff/inoue/p066618.html
 

ボルネオと日本の意外なつながり


念願の野生オランウータンと出会うことができて大満足なボルネオ旅行。

実は密林でたくましく生きる彼らの背景にはこんな事実もあります。

ウッドデッキ ブタオザル
  <リハビリテーションセンター>       <野生のブタオザルにも遭遇!>

こちらpart2で登場するスカウ川に向かう途中で立ち寄った「セピロクオランウータンリハビリテーションセンター」。
ここではわざわざジャングルに入らなくても飼育しているオランウータン、特に子供を多く見ることができるので観光客にも大人気のスポットです。

オランウータン3

当園で言う「もぐもぐタイム」のようにごはんの時間が決まっています。観光客はこの時間帯のみ観察ポイントに入ることを許されています。飼育員がフルーツを置くとどこからかわらわら・・・。

オランウータン2 オランウータン

愛らしい姿に思わず顔もほころびますが彼らの多くは傷ついたり、母親を亡くして自力で生きていくことができず保護された個体ばかり。

リハビリテーションセンターの目的はこのオランウータンたちを野生に返すこと。
将来、自らの力で生きていけるよう訓練を行っています。
どうしてこのような施設が必要なのでしょうか。

森
 <ブロッコリー集合体のような熱帯林>

その主な原因の一つとして彼らの住処である熱帯林の減少が挙げられます。
特にボルネオ島は世界で最も多く消費される植物油「パーム油」を生産するためアブラヤシ農園の拡大が近年著しい場所。
アブラヤシは効率よく油がとれ、安値で食品、洗剤、化粧品などあらゆるものに使用することができます。

成分表示
   <皆さんの台所も見てみてね>

試しに我が家の台所をのぞいてみたところありました、わんさかとパーム油を使用した商品。原材料名に植物油、または植物油脂と表示してあるものはほとんどこのパーム油です。

もしお暇があればぜひ自宅の冷蔵庫をのぞいてみて下さいね。
そしてこの油の原産国はほとんどがインドネシアとマレーシアです。

パーム油のトラック
   <パーム油を運ぶトラック>

農園が拡大し、原生林が減少すると本来そこで生息していた野生動植物の住処が奪われます。オランウータンは主に果実食の動物でありアブラヤシ農園が広がればその分彼らのごはんや移動手段兼ねぐらになる高木が減っていきます。

誤って農園に出没したオランウータンは畑を荒らす害獣として殺されたり捕らえられてペットとして売り飛ばされる事もあります。その際、命を落とすの力が強く人では制御のきかない成獣がほとんど。リハビリテーションセンターではそういった理由で親を亡くしたオランウータンが保護されてやってくるのです。

ここまで書いたら彼らを守るためにどうしたら良いか、もう分かりますよね。

「パーム油を使った商品を買わない!作らせない!」

私たちが使わなければ良いんです。これに限ります。

アブラヤシ畑

しかし残念ながら、仮にその生産をやめたとしても結局別の作物(例えば身近なところだとコーンや菜種など)と別の場所へ問題が移るだけ。

植物油無しではもはや人間の生活は成り立たず、またパーム油は他の植物に比べて少ない面積で多くの油を生産できるという利点もあります。

そして現地で暮らす人々にとってアブラヤシは大きな収入源の一つ。彼らの生計や働き口の事も考えると「商品を買わなきゃいい」という単純な問題では済まされないのです。

認証パーム油マーク

でも、私たちの便利な暮らしの陰で悲しい想いをする生き物がいるのはやるせないこと。

パーム油消費者として何か具体的にできることは?
すぐにできるのは「環境や人権に配慮されたパーム油が欲しい」と求めることです。
「RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)」という認証制度があります。

これは手つかずの自然や保護価値の高い森で新たに農地を開発しない事、野生動物の保護、労働者の安全や権利保護に関する基準を作成。それを満たす農園を認証し、そこで生産されたパーム油を含む製品にはマークがついています。
問題の多くは生産地で起きていますが、消費地からも声を上げることがオランウータン含むボルネオの動物を守ることに繋がるのです。

そうは言ってもすぐに実行するのは簡単ではないですよね。
今回のブログ、少し話が壮大で難しいものになったかもしれませんが最も大切なのは自分に何ができるか考える事。

私は野生動物を見るためにボルネオに行き、そしてその素晴らしさと現状は絶対に動物園のブログを通して皆様に伝えたいと考えました。

この拙い文章でどれだけそれができたか分かりませんが、読者の方が一人でもこの話に興味を持ってボルネオに行きたい、知りたいと思ってくれたら幸いです。
動物園で働いているだけでは分からない事、生息地に行って改めて肌で感じてきました。
フィールドで学んだ経験を糧により良い動物園作りに生かしていきますね。

 さて、次なる飛び出せ動物園!してきたのは大栗飼育員。
動物園で働く職員ならだれもが一度は憧れるアフリカの大地に降り立ったようです。
あ、園長も最近タンザニアに行ったのでそっちの話の方が先かな?
書きたくてうずうずしてるようですから(笑)

どんなお話が飛び出すか・・・お楽しみにー♪

 おまけ

帰り路、コタキナバル空港からクアラルンプールを経由した際に何気なく腰に手を当てるとなんと服にも手にも血がべったり!!真っ赤!!でも痛みは全く感じない。

なんで!?!?と非常に動揺しながらトイレに駆け込み友人に腰のあたりを見てもらったところ・・・

ヒルとの遭遇 

つぶれたヒルが出てきました。
ボルネオのジャングルはヒルが大量にいるため皮膚の露出はできるだけ控えて万全の装備で行ったつもりだったのですがどこからか入り込んでいたようです。

まさかここまで痛みを感じないとは。そして大量に血を吸っていたようですね。

血でべったりのTシャツと下着は変えざるを得ず、異国の薬局で10枚300円のパンツを買ったのがボルネオ最後のトホホな思い出なのでした。

(飼育員 いのうえ)

平成30年6月20日

チンパンジーの森をつくろう10周年

平成30年6月16日

今年も開催しました!チンパンジーの森をつくろう!!

チンパンジーの森全体

<5月26日はお天気にも恵まれました!>

2008年に新しい運動場「チンパンジーの森」が完成した1年後からはじめた植樹祭も今年で10回目をむかえました。

昔の運動場 新しくなった運動場

<懐かしき昔の運動場>        <完成間もない運動場>

コンクリートで囲まれていた運動場から土と緑、大きなタワーの運動場にはなったけれどもちょっと木が少ない…これじゃあ「森」に見えないし名前負けしちゃう…

「じゃあ自分達で木を増やせばいいじゃん!」「お客さんにも協力してもらったら更にいいのでは!?」ということで始まりました!

ただ問題だったのがチンパンジー達は木を葉っぱや樹皮を食べるのも大好き!枝で遊ぶのも大好き!目新しいものも大好き!

枝に乗るリョウマ 木に転がるゴウ

<木に登って遊ぶリョウマ>      <木に転がって遊ぶゴウ>

そのため木を植えても抜かれてしまったり、食べられてしまったりなかなか育ちません…

「せっかく参加者の方々に木を持参して協力してもらっているのに根付かなくても大丈夫なの?」と言われることもありました。

でも実際に参加して下さった方のアンケートには「植えた木で楽しそうに遊んでくれていて嬉しかった」「すぐに食べられちゃったけど喜んでくれていたので嬉しかった」という好意的な意見ばかりでした!

そんな優しい皆様の協力のもと少しずつ木は増えていき、運動場が新しく完成した頃から比べるとかなり森らしくなりました!!

現在の運動場

<現在のチンパンジーの森>

今年は8組20名の方に参加して頂き、汗を流しながら楽しく作業を行いました。

チンパンジーのお話 

<資料館でチンパンジーについてのお話もしました!チンパンジーの生息地はアフリカですよ~>

植樹作業1 植樹作業2

植樹作業3 植樹作業4

<一生懸命土を掘って作業する参加者の方々>

おべんとう広場には全員で記念植樹。大きく育ったらチンパンジーたちにおやつとして木の葉をあげることができます。

ちなみにこちらの木は動物園の隣にある遊園地などを運営する公園協会さんから寄贈して頂きました!

記念植樹1 記念植樹2

<子ども達も手伝ってくれました!>

最後に全員で記念写真!そして10周年特別景品としてチンパンジーの食べ残した枝を使った写真たてをプレゼント!!(もちろんしっかり洗ってますよ)

集合写真 オリジナル写真フレーム 

   <全員でハイ!チーズ!!>       <記念写真をいれてプレゼントしました>

チンパンジー達が運動場に出てくるところも観察し楽しく終了となりました!

チンパンジー待ち チンパンジー待ち2

<みんなで観察>

ゴウ ゴウ2

<実のなる木を我先にと食べるゴウ>

「チンパンジーの森をつくろう」はチンパンジー達の生活環境の向上を目指し毎年行っています。少しずつしか進まない活動かもしれませんが、少しずつでも変化しているのは応援してくれる皆様のおかげです。

来年も開催する予定ですので興味のある方はぜひ御参加下さい!チンパンジーともどもお待ちしております♪

イチゴちゃんイチゴも待ってまーす!

(チョコミントの美味しさが最近分かったチンパンジー担当 おおぐり)

平成30年6月16日

ごみ箱をオシャレに!?~開園記念イベント~

平成30年6月9日

多くの方々に愛されて、かみね動物園は6月5日で61年目!

ということで今月の3日(日)には、 『開園記念特別イベント・みんなでメイクアップ大作戦!』を行いました。

ゴミ箱の様子写真 ゴミ箱の様子写真

            【去年の作品】

どれも鮮やかですね。

今年も個性的な絵がたくさんできそうで楽しみです!

イベントの様子写真 イベントの様子写真  

イベントの様子写真  

      【作業の様子】

あれ?誰も筆を持っていませんね。どうやって描いているんでしょう?

ゆびえのぐ写真

      【ゆびえのぐ】

実はこの『ゆびえのぐ』を使っているんです。

洗えばすぐ落ちて、もし食べちゃっても大丈夫。安心ですね。

イベントの様子写真

これはキリンかな?

イベントの様子写真 

こっちもキリン?それともウマ??

どちらにせよカラフルでとってもきれい!

イベントの様子写真

これはなんだろう...フラミンゴかな?

皆さん楽しげに真剣に製作していました。

イベントの様子写真

      【クイズの様子】

順番待ちをしている方々には、ベテラン飼育員が考えた『おもいでのかみね動物園クイズ』をやってもらいました!

昔かみね動物園で飼育していた動物や、懐かしい建物などがクイズになっています。

(『おもいでのかみね動物園クイズ』は、レッサーパンダの展示場の近くにしばらく掲示しています。)

イベントの様子写真 イベントの様子写真 

イベントの様子写真

     【完成した作品】

そしてついに完成!!!

今年もすてきな作品がたくさんできました!

完成した作品は、6月中に園内のごみ箱に貼れるように頑張ります!(笑)

かみね動物園をきれいにメイクアップしてくださってありがとうございました!!

※参加していただいた皆様には6月中に作品を郵送にてお返しいたします。万が一6月中に届かない場合は動物園までご連絡ください。

平成30年6月9日

キバ切るよ~!!

平成30年6月6日

 5月16日、アジアゾウ「スズコ」のキバ切りを行いました。

ゾウといえば、長い鼻と大きなキバを想像します。

アフリカゾウには、オスメス共に大きなキバがありますが、アジアゾウの場合は、オスには大きなキバがありますが、メスは小さいか無いか、といわれています。当園はアジアゾウのメス2頭で、「ミネコ」のキバは抜け落ちてしまったのでありませんが、「スズコ」には左右にキバが生えています。キバは一生伸び続けるので、ある程度伸びるとキバを切ります。伸び具合を見つつ、だいたい2~3年に一度行います。

・なぜ切るの?

当園でキバを切る理由は3つあります。

⑴「ミネコ」を守るため

じゃれあっているとき、またはケンカのときにはキバが武器になってしまうので、「ミネコ」が不用意なケガをしないように…。

スズコやめてー

    「きゃー、スズコやめて~」

⑵物を守るため

ゾウは好奇心旺盛な生き物。気になるものがあると取りたい(壊したい)という衝動にかられてしまうようで、体全体(鼻で巻く、押す、足でける、キバで押すなど)を使って任務を遂行しようとします。ゾウ舎自体は頑丈に作られていますが、ちょっとでもやわな所があると…。伸びたキバを上手に使うことができるので悪用?される前に…。

⑶飼育員を守るため

キバは位置的に私たち飼育員のちょうど頭の高さにあります。何かのはずみで、頭にゴンってきたら…。

ゴン

 「うー、スズコやめて~」

 という事で、危険防止、回避の意味でキバを切ります。

 ・切る道具は?

 ここでクイズです。硬いキバはどれを使って切るでしょう。

一覧

はさみ 金属用 金刃 

       「はさみ」                「金属用金刃」

のこぎり チェーンソー

      「木工用ノコギリ」             「チェンソー」

答えはのちほど。

 ・どうやって切るの?

ゾウが立ったままでは切れないので、横になってもらいます。

座って 横になって

      「座って~」               「横になって~」

鼻あげて

     「鼻上げて~」

次に鼻を上げさせて、切りやすい位置を決めたら一気に切ります。

いっき いっきいっきいっきいっきいっき

    「いっき」      「いっき」            「いっき」

ふう切れた やすりで整えて

   「ふぅ、切れた!」             「ヤスリで整え出来上がり」

はい先ほどのクイズの答えです。正解は金属用金刃でした!

当初、3分くらいで切り終わる予定だったんですが、そのときの体力(飼育員)や切れ味(ノコギリ&飼育員)が今ひとつだったので、10分少々かかりました(いつも通り)。

手のひらサイズ 9cm

       「手のひらサイズの9cm」

 今ひとつの原因

その日は暑い日で必要以上に汗が出た(飼育員)。

中古のノコギリ(右キバを落とした後のノコギリ)だったので、切れが悪くテンションが下がった(飼育員)

・短くなっても大丈夫?

心配ご無用。困ることはありません!

あっ、「ミネコ」と見分けるポイントの一つなので、みなさんが困るかも…。

どっちがスズコ?

   「あれっ?どっちがスズコ?」

キバを切っている最中は、ムズかゆいのか体を動かします(痛くはありません)。その時にノコギリの刃が折れてしまうこともあります(今日ところは3本で済みました。300円相当)

そんなこんなで汗水垂らして切り落とし、ヤスリで擦って完成です!!

ばっちり!

 「バッチリ!」

 今回のキバ切りも無事に終わり、ホッとしたのと同時に、なかなか収まらない呼吸の乱れに、次回のキバ切りまで体力が持てばいいな~と思う年頃。

                          まだまだキバるよ~ 飼育員 おおうち

平成30年6月6日