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平成30年5月2日(水曜日)

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バルミーの闘病生活~子宮蓄膿症?!~part4

平成30年5月2日(水曜日)

  

※一部ショッキングな写真があるかもしれませんのでご注意ください。

 

翌朝のバルミー。

ご飯も食べて、ガウガウいってて、

「よし!元気!」

 

と思ったのもつかの間。

飼育員さんから、「なんか床に血痕があるし、傷口からポタポタしているみたい・・・」との連絡が。

 床の血痕

 

夕方まで様子を見ましたが、止まる気配もなく・・・

翌日に再縫合を実施することにしました。

 

麻酔をかけて、状態を確認したところ、皮膚の縫合糸が全部なくなっていました。

気にしてなめとってしまったみたいです・・・

なので、縫合を強めにして、しっかり閉じて今日はおわり。

 再縫合のようす

 

覚醒もうまくいき、一安心。

回復も順調にいっていて、「よーし。今度こそ安心!」

と思ったのも数日で・・・

 

また、縫合糸をなめとってしまい、傷口が開いてしまいました。

おなかの出血

(術創周囲に皮下出血も出てしまっていました…おなかがタポタポ。)

 

また麻酔だ・・・私は内心、「約1週間のうちに3回も全身麻酔をするなんて、なんて恐怖だ。でもやらなきゃ、バルミーは助かんないな・・・」

 

ということで、今度こそ!!と、縫合の一部にワイヤーをいれてみることに。
ワイヤー縫合

覚醒の状態があまりよくなかったので心配になりました…

 バルミーの覚醒のようす

(なんか痛いし、気持ち悪いし、だるーい…寝てよ…)とでも思っていたのかな?

※こちらは不安すぎて、何度も何度もお見舞いに足を運び。見守ることしかできずもどかしい時間でした…

 

 

が!!!!時間がたつにつれ、回復していきました。

 

 

その後は順調に回復し、元通り、娘のジュンとも同居できるように!!!

 ライオン母娘同居

(左がジュン、右がバルミー)

 

 

「あーーーーーーー、よかった!!!!」

と、バルミーの闘病生活は終わりを告げました。

 

おっと、Part3でだしていた子宮の検査結果ですが、なんと・・・目立った所見はなし・・・

 

あれれ?

目で見て異常を感じても、ミクロな世界でみると異常がないこともあるのか?!とびっくり。

つまり、この検査結果だと子宮蓄膿症ではなかったということ・・・?

 

じゃー、あの夏、見たものは何だったのか?

 

(1)膣炎+なんらかの全身感染症だった?

(2)膣炎+子宮水腫・子宮粘液症(子宮に液体や粘液がたまる病気)だった?

(3)炎症が完全に治癒した子宮蓄膿症だった?

 

などの可能性が考えられます。

 

「じゃー、手術しなくてよかったじゃん。」

「バルミー頑張り損じゃん。」

といった声が上がってくるのも無理もありませんが…

 

ただ、今後、バルミーの出産予定はありません。となると、今後、いつ子宮系の病気になってもおかしくないんです。

 

今後、また具合が悪くなってしまったときに手術をするよりも、

元気なときに手術できた方が、体への負担や麻酔のリスクは減らすことができます。

 

また、今回と同じように具合悪くなってしまった時に、次も抗生剤が効く保障もないんですね。

 

だから、元気なときに手術して、病気を予防できて、よかった!!!と、予防大好きな私は思っています。

 

 

今回、バルミーのおかげで、治療について話し合ったり、みんなで準備したり、色々な可能性を想定したり。

今後の診療にも活かせることが、やまほどありました。

 

なにより、同じ悲しい歴史を繰り返さずに済んだこと、一つの命を救えたことが大きな成果でした。

 

頑張ったバルミーに大大大拍手。頑張った私たちに拍手。

 

すっかり時間があいてしまいましたが、

支えてくださったたくさんの方々に深々とお礼をして、バルミーの闘病生活のご報告とさせていただきます!

 

バルミー、ありがとう!これからもよろしく!

 

 

(頑張ってくれる動物たちに全然頭があがらない獣医師・あきば)

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