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平成31年1月13日(日曜日)

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今年もよろしく、あるいはバタバタした年の瀬顛末記

平成31年1月13日(日曜日)

 

 や・や・や、お屠蘇気分でいたらもう成人式!遅まきながら、おめでとうございます。昨年は、ほぼアフリカンなブログだったため、本来の園長ブログ更新を見失いそうになってしまいました。遅ればせ・・・ご容赦を。

 まあでも11月のはちゅウるい館オープンから年末にかけては、バタバタと色んな事がありました。オープンしたはちゅウるい館にはたくさんの人が訪れ、おかげ様で開館後、11月、12月とも前年を大きく上回る来園者で賑わい、園長への手紙でも、ありがとう、楽しかった、興奮しましたなど、肯定的なご意見がほとんどで、ホッとしているところです。

 しかし、そんなオープン効果で賑わう中、思わぬ事態に発展したこともありました。ご存知の方もいるかもしれませんが、来園したお客様が、9月に闘争により亡くなったカピバラの告知看板を見てツイッターでつぶやき、大きな反響を呼んだことです。ネットを賑わせたということで、年末ぎりぎりにはテレビや新聞などマスコミからの取材も受けました。またそうした報道を見た方から何通かお叱りのメールなども届きました。私たちとしては3か月も前のことが、なぜ今?という感じなのですが、取材を受けながら思ったのは、私たち動物園職員が接する動物と、世間一般(と言っていいのかどうか)の人が捉える動物のイメージに乖離があるんだなあ、ってことです。

 時期を隔てて生まれたカピバラのオス2頭のうち1頭が闘争によって亡くなった、ということの経過は当時のホームページにも載せましたし、件の告知看板も掲出したところです。もちろん飼育下ですので闘争を避けるためあれやこれや対策を講じていたのですが、残念ながらそれを上回る予期せぬ結果となってしまい、そこを責められるのであれば甘んじて受け入れますし、今後の反省材料ともしているところです。しかし私が驚いたのは、「温泉にも浸かるようなのほほんとしたあのカピバラが闘争?」というイメージが広まっていたということです。

 動物園の動物は基本的に野生で暮らす生き物。野生下なら、餌をめぐって、繁殖相手をめぐって、縄張りをめぐってなどなど、個として生きていくために熾烈な争いがあることは広く知れ渡っていることですし、多くのドキュメンタリー番組でも伝えているのではないでしょうか。それは当然カピバラにも当てはまり、今回の取材でも、あるテレビ局ではこちらの意図を理解し、野生のカピバラが争うシーンを流していました。日本の動物園でカピバラに温泉を取り入れているのは、火山国日本の特性と冬の寒い季節を乗り切るための動物を考えての方策と理解していますが(もちろん来園者向けというのもあるでしょうが)、だから争わない訳じゃないんですね。また、漫画のイメージが先行しすぎたのか、決してのほほんとしてる訳でもありません。イマジネーション豊かな私たち人間は、動物の行動をデフォルメして童話やファンタジーを生み出してきたので、そのこと自体を否定するつもりは全くないのですが、実際の動物とイメージ下の動物は分けて考えてほしいと思います。でも、今回の件は、こちらの飼育への批判という部分はあったにせよ、動物にはこういう側面もあるんだ、ということをマスコミを通じて伝えられたという意味で、バタバタした年の瀬ながらも意義ある年末だったかなと思います。ただ、闘争という言葉、「わが闘争」のように結構激烈な表現だったかも知れませんね。表現や伝えることの難しさを知ったという意味でも勉強になりました。

 ともあれ、今年もよろしくお願いします(や・や・や今回写真がないぞ)。

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