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平成30年10月3日(水曜日)

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アフリカ行ってきました(5)

平成30年10月3日(水曜日)

 

 アフリカ滞在4日目の朝、いよいよ旅もクライマックス。今日はたっぷり一日、セレンゲティを楽しむことになります。朝6時に起床してロッジの外をちょっと散歩。まだあたりは仄暗く、肌寒さを覚えます。ここセレンゲティもンゴロンゴロほどではありませんが、標高は1000mを超える高地にあるため、朝晩は結構冷え込むのですね。でも昨晩はちょっとお酒も進んだので(バーでワインを!)、この冷気がかえって気持ちいいくらいに。そしてやがて明るくなるにつれ、高台にあるこのロッジから眼下に広がるアフリカの草原が望めるようになりました。昨日もレインボーアガマを見つけた小高い丘で思ったのですが、高いところから俯瞰するサバンナの景色って、何となく「ジャングル大帝レオ」のワンシーンを思い起こさせるのですが(まあそんなシーンがあったかどうか自信ないのですが=というか若い人でこのアニメ知ってる人いるのかな?)、荘厳な景色であることは間違いありません。

ロッジから1 ロッジから2
《ロッジから望む朝のサバンナ》

 ササッと食事を済ませ、すっかり意気投合したメンバー12人は予定の出発時間である8時前には全員集合。ニッキーさん、今日もよろしくと車を走らせると、いくらも進まないうちに道路をゾロゾロと横断するものが。おー、ホロホロチョウの一座です。当園でも昼間は園内放し飼いなので、群れで歩く様が妙に懐かしかったのでした。突然ニッキーが「この辺にはこいつもいるぞ」と1本の長い針を取り出しました。これも当園にいるのですぐ分かりましたが、ほかのメンバーは首をひねるばかり。そう、ヤマアラシの針です。英語で「ポーキュパイン?」と言うと頷くニッキー。わが動物園にいる動物たちが出てくると嬉しくなります。沿道では「セレンゲティ楽しんでね」とばかりにインパラ親子が見送ってくれました。

ホロホロチョウ1 インパラ親子
《道路を横切るホロホロチョウとインパラ親子(右)》

 道路はやがて小さな橋に差し掛かりました。ニッキーは車を止めエンジンも切って川を眺めます。川幅が10mあるかないかぐらいの何の変哲もない川に何がいるのか。咄嗟に「ワニか!」と期待すると、「カバだ」とニッキー。ちょっと期待外れながらも再び車を走らせより見やすい場所に移動。いるいる、あっちにプカプカ、こっちにプカプカ。水面から目と鼻と耳だけチョコンと出すカバたちは結構カワイイのです。しかし、運転していてよく見つけたな。実は、ニッキーたちはゲームドライブの最中、無線で公園内を走る同業者たちと連絡を取り合っているのです。あそこに何々が出たという情報はくまなく伝わり、近くにいるサファリカーはすぐ駆け付けられる、という仕組みなのです。しかし彼らが連絡を取り合うときは英語ではなく母国のスワヒリ語。なので海外から来たツアー客にはちょっと伝わりません。考えてみれば同乗者の誰も見つけられず異常に現地人は目がいいと感心したンゴロンゴロのクロサイ事件も、実はそういう無線のやり取りで得た情報からもたらされたものだったかも知れません。なーんだ、ニッキーそうだったのか。ただ、それにしても感心するのは建物も目印もない広大なサバンナでどうやって位置情報をやり取りできるのか、GPSでも使ってるのでしょうか、そっちのほうが気になります。後で聞いたら、GPSではなくちょっとした地形の違いだそうですが、このどこまでも同じ光景のサバンナ、地形の違いあるのか?この後も、ライオン親子がいるという情報を得たニッキーはそちらへ向かうことに。

カバ川1 カバ川2
《怪しげな小さな川にカバが》

 カバ川から10分ほど走ると数台のサファリカーが止まっている場所に到着。草原の中のちょっと開けた広場のようなところに確かにライオンたちを発見。母や子供たち、メスのライオンなどいわゆるプライドと呼ばれる群れが確認できました。朝一で狩りをしたのか、その中の1頭は明らかに食事した後のようなパンパンのお腹を上にして横たわっていました。子供たちは無邪気にその辺を遊びまわっています。ゲームドライブのルールとして一定の距離以上は近づかないため、全然こちらを気にする風ではありません。特に何も起こらないので静かに立ち去ることにしました。時間は午前9時。雲一つない群青の空にじりじりと照りつける太陽。思えばアフリカに来てからずーっとこんな晴天が続いていました。このタンザニア一帯は今は雨季の終わり頃の筈です。雨具なんかも荷物になりながらも持参してきたのに全く使う気配はありません。そんな気持ちのいい青空の下、草原の中に設けられた道路を疾走します。すると前方に道路を横切る2頭の動物を発見。セグロジャッカルです。当園にはいませんがイヌ科の仲間で生涯夫婦関係を築くといわれており、横切った2頭もおそらく仲のいいペアなのでしょう。そそくさと草むらの中に消えていきました、羨ましい!イボイノシシやアフリカゾウの群れを眺めながらなおも走ります。

アフリカの太陽 ライオンたち
《じりじりと照りつける太陽とライオンたち》

ジャッカル1 ジャッカル2
《道路に飛び出し草むらに消えゆく2頭のセグロジャッカル》

ゾウの群れ イボイノシシ
《アフリカゾウの群れとイボイノシシ》

 草原の切れるあたりには小高い山が望めます。その中腹あたりには私たちが泊まったようなロッジも見えます。この辺はセレンゲティでも辺縁部あたりなのでしょうか。走りながら沿道に目を移すとこんもりと土を盛ったような塚のようなものが所々に見られました。これは何だろう。そんなことを思いながら車に揺られているとやがて、「トイレ休憩だ」とニッキー。この広い国立公園の中にもポツンポツンとトイレが設置されているようで、しばし車を降りてのんびりすることに。さっきの土を盛ったような塚がここにもあったのでニッキーに聞くと、マングースの巣穴だということがわかりました。ただ残念ながら、人が集まるこの休憩地にあるものは、無残にも穴の中に人間の持ち込んだゴミが無造作に突っ込まれていました。悲しい光景です。

マングース巣穴
《マングースの巣穴だそうです。休憩所にて》

 みんな思い思いに写真を撮ったり、話をしたりしているとニッキーともう一人のドライバー兼ガイドのロジャーが、サプライズだ、と車から何かビンを取り出しました。おー、シャンパンだ!一同から拍手が起こり、さっそく乾杯!うまいっ。アフリカの大地で真っ青な空と見渡す限りの草原をバックにシャンパンが飲めるとは。我が人生の中で「最高の瞬間ベストテン」をつけるとしたら、間違いなく上位に入る時間が流れていきます。非日常の極みですね、なんてことをメンバーと語ってるうちに休憩も終了。再びランドクルーザーに乗り込み出発です。サバンナの中の道は草が生えてないだけで自然のままの状態。特に雨季には大量の雨が降り川のようになって土砂が流されます。雨が上がり乾期に入ると今度は流された土砂が固く乾き凸凹状態に。サファリ用に改造されたランドクルーザーでなければ走れないダートコースです。ガクンガクンと前後左右に揺られながらもシャンパンの軽い酔いと相まって何とも心地よい状態に。すると突然車が大きくジャンプし、一瞬お尻が浮き上がったかと思うとドスンと着地。瞬間バン、という音が。ニッキーは「ソーリー」と言いながらやがて車を止めて外へ出ると、タイヤがバーストしたとの事。前を行く1号車に無線を入れ、二人がかりでタイヤを交換することになりました。こういう事はよくあるようで、車にはスペアタイヤが2個積まれていました。少し前の人生の最高の瞬間から一転して奈落の底って感じ。まあでも、これも旅です。やがてタイヤ交換を終え、再スタート。

シャンパン カンパーイ
《サバンナにカンパーイ》

パンク1 パンク2
《浮かれた気分は一転・・・》

 1時間も走ったころ、ニッキーが頻繁に無線でやり取りを。どうやら何か動物を見つけたらしいのです。お目当ての場所に着くと1本の木のまわりに何台ものサファリカーが止まっています。私たちの車もその近くに止めると木の上に動物を発見。ヒョウです。木の葉に隠れ一見分かりにくいのですが、双眼鏡を使ってみるとお休み中の1頭のヒョウが確認できました。そしてその下には木の枝にぶら下がった1頭のヌーが!どうやら狩りをして仕留めたヌーをこの木の上まで引っ張り上げ、とりあえず休憩してから頂こうということなのでしょうか。多くの見物車が囲んでいても一向に気にすることなくお休みしています。相当なエネルギーを使ったのでしょうね。食べるまで待ってられないので、出発することに。

ヒョウ1 ヒョウ2
《木の上で休むヒョウの足元には狩りをしたヌーが》

 サバンナには草原だけでなくヒョウが休んでいたような木の茂ったところや、現地ではコピ(もしくはコピエ)と言われる大きな石や岩が積みあがった場所があります。このコピの一つに車をつけると今度はライオンの集団がその岩の上で休んでいました。ライオンは今回の旅でよく見かけた動物の一つですが、岩の上で寝転ぶライオンはまさに動物園で見るライオン状態そのもの。野生でも寝てます、って自信をもって言えるぞ。先ほどのヒョウもそうですが、栄養価の高い肉を時間と労力をかけて食べれば、あとは寝ていていいのです。次の狩りのための体力温存でもあるのですね。ゆっくりお休み。

 セレンゲティの旅は後半へと続きます。

コピ1 コピ2
《サバンナに点在するコピ。その一つには》

寝るライオン1 寝るライオン2
《ライオンは寝ている》

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