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平成30年1月27日(土曜日)

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寒中動物園で思ったこと

平成30年1月27日(土曜日)

 

 30年ぶりとか40年ぶりとか、あるいは地方によっては観測史上初とかの異常低温が続き日本列島がスッポリ冷凍庫に入っちゃったようで、ホント寒くて、寒すぎて嫌になりますね。近年まれにみる大寒波襲来、動物園も1月22日から降った雪の影響で、23日は4年ぶりの臨時休園としました。日本海側や北の地方ではもっとすごいことになっているようで、本当に大変だなと思います。ここ太平洋側では、あの雪の日を除いては、比較的晴天の日が続いていますが、それでもこの寒さ。外の気温はマイナス5度からせいぜいプラス5度ぐらいです。

園内
≪寒さでなかなか雪の解けない園内≫

リスザル島
≪リスザルの島の氷≫

 この時期、動物たちの寒さ対策はどうしているのでしょうか、とよくマスコミなどから聞かれるのですが、この質問というのは人間の生活を基準に考えているのでは、と前から違和感を感じていました。家の中で暖房をかけて生活し、外へ出るときは厚手のセーターやコートに身を包み、また家へ帰ればあったかい風呂に入って熱燗でほろ酔いになり、いい気分で布団に入る私たち(というか、サンプルは私)からすれば、外で生活する裸(?)の動物たちはさぞ寒かろう、と思うのは人情です。でも、野生で暮らす生き物たちも寒さを経験します。日本には四季がありますが、赤道を含む低緯度地域を除き地球上の各地には年間の気温差があります。年間を通して暑いと思われている熱帯地方や砂漠地帯でさえ実は一日の寒暖差は大きく、夜間は一桁台や氷点下の気温になることも。そうした寒さも経験し、長い進化の末にたどり着いたのが今の生き物たちの姿です。

 私たちは服を脱げばツルツルの素っ裸、これ哺乳類では極めて珍しいのです。家庭の犬や猫に始まり、動物園ではサルやチンパンジー、トラにライオン、クマ、ヤギ、シカ、タヌキなど、みーんな体温を維持できると同時に、毛皮をまとうようにフカフカの毛で覆われ外気温を遮断しているのが哺乳類(だから獣=毛モノ、との説も)。例外的にゾウやカバ、サイなど毛の少ない動物もいますが、これとて体温を逃がしにくいよう体を大きくし脂肪層を厚くまといました。鳥たちも羽毛で覆われています。南極に暮らすペンギンたちも極寒の環境を選んだのは、捕食者がいないことと引き換えにあの密度の高い羽毛とその下の保温層や脂肪層で寒さを乗り切っているのです。つまり野生の動物たちは寒さにも対応できる体を備えているのです(そのうえで、寒さをしのぐため陽だまりに移動したり、風を避けたりという事はあるかもしれません。)なので冒頭の質問には、野生の動物たちは何か対策を?と返したくなることからくる違和感だったのでしょう。

ペンギン
≪氷の張ったプールにとまどうフンボルトペンギン≫

チンパンジー
≪室内のチンパンジー、ガラス汚されるw≫

 という感想は置いといてもこの寒さ。動物にとってもこたえる気温であるのは間違いないでしょう。動物園の動物たちは野生とは違って行動する範囲が限られる以上、人間が管理する必要があります。夜間などは暖房の効いた室内で過ごすこともできますが、外の展示場があまりに寒い場合は考えなければなりません。このため室内観覧が可能な動物は室内で、それが無理な場合は少しでも気温が上がり室内との寒暖差が小さくなってから屋外へ出すなどしています。このため、朝早い時間や気温の下がる夕刻近い来園ですと動物が見られない場合もあるかと思いますが、動物たちの体調も考えてのことですのでどうぞご理解下さい。冬の寒さももう少し。動物と一緒に陽光うららかな春を待ちたいと思います。それにしても寒い!おまけに事務所のエアコンは暖房が故障、ってシャレになんないよー。

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