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staff blog園長室ブログ

茨城大学との勉強会(第5回)を開催しました

平成29年9月17日

 茨城大学との共同研究から派生した動物園と大学の合同勉強会も5回目を数えました。今回は9月13日午後6時から当園で開催され、テーマは「VR/ARを活用したアプリケーション開発」。講師は茨城大学工学部情報工学科の石田先生。ん、なんじゃソレ?動物の話題からそれてるじゃん、と思う向きもあるかもしれませんが、まさに異種格闘技ならぬ異分野交流のだいご味がここにアリ、って感じで大変興味深い内容となりました。

スライド1 石田先生
≪石田先生の発表≫

 実は石田先生率いる石田研究室さんとは27年度から共同研究で、何かとお世話になっている研究室であります。IT化の進む社会にあって、動物園の魅力を伝えたり情報発信する新たな手段の必要性は感じながらも、こっちの分野には何かと疎い連中が揃ってる動物園。そんな矢先に、先生のほうから動物園アプリ開発のアプローチがあり、ちょうど時を同じくして農学部の小針先生からも「動物に関する研究を一緒にやりませんか」というお誘いがあったことから、共同研究という枠の中で進めることにしたという次第なのでした。

 動物園アプリは以前にホームページでもお知らせしましたが、かみね動物園の動物たちの図鑑やクイズのほか、園内での自分の現在地がわかるマップや、勉強会のテーマでもあったAR(拡張現実)機能の付いたカメラなどが搭載されています。現在は、このアプリを更に進化させようと今年の研究テーマにもしていますのでご期待下さい。(現在のアンドロイド版アプリは「かみね動物園」で検索すると無料で取得できます。)

かみねアプリ ARカメラ
≪かみねのアプリ紹介とARカメラで撮った「入園口に現れたシマウマ」≫

 今回の勉強会では、石田先生が動物園以外で進めているプロジェクトの数々が紹介されました。その中にはウチでも応用できそうなのがありました(今はナイショ)。また、特殊なゴーグルを使い、いわゆる仮想現実の世界にすっぽり入れるデモなども行い、脳と視覚の不思議なズレを体感することもできました(これは自分でやるのも面白いが、人のやっているのを見るのもまた一興)。

VR モニター
≪VR疑似体験≫

 普段、生きた動物たちと接している世界からは離れた時間でしたが、動物園とお客様をつなぐコンテンツとして、今後こうした分野にも絶えず注視していくことが必要だと感じた時間でした。そして勉強会後、VR/ARでフラフラとなった脳のクールダウンに向かったことは言うまでもありません。

 なお、茨城大学小針先生のつくった大学・動物園連携のホームページにも私より詳しく紹介されていますので、併せてご覧ください。
茨城大学-かみね動物園教育研究連携プロジェクト(新しいウインドウが開きます。リンクが開かない場合は以下のアドレスを貼り付けてみてください)

http://dklabo.wixsite.com/zoorep/single-post/2017/09/14/%E7%AC%AC5%E5%9B%9E-%E8%8C%A8%E5%9F%8E%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%8B%E3%81%BF%E3%81%AD%E5%8B%95%E7%89%A9%E5%9C%92%E5%90%88%E5%90%8C%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A%E3%82%92%E9%96%8B%E5%82%AC%E3%81%84%E3%81%9F%E3%81%97%E3%81%BE%E3%81%97%E3%81%9F%E3%80%82

  あ、カナヘビですが、前回のブログで書いたように、やはり4日間の留守中に見事3匹が孵化しました。しばらくの間、飼ってみることにします。

カナヘビ
≪あかちゃんカナちゃん≫

平成29年9月17日

夏は終わりけり

平成29年9月4日

  子どもたちの夏休みも終わり、季節は秋へと移りつつありますが、今年の夏って皆さんどうでしたか?東京は8月に入って22日間連続雨を記録し、日照不足で野菜の価格も高騰しているようです。日立でも同じような状況で、特にお盆以降は「これ夏なの?」と思わせるような雨や曇天、肌寒い日が続きました。

 そんな夏でも企画展「身近な生き物展」を開催し、それなりに子どもたちの嬌声が聞こえていました。この企画展は去年から開催され、飼育員たちが身の回りにいる虫たちを展示するというもので、期間中はこれら生き物も自分で世話をします。

    生き物展
≪身近な生き物展≫  

 展示
  ≪簡単な展示ケース≫

 具体的にはカブトムシやクワガタムシ、カミキリムシなど夏の定番昆虫のほか、バッタやムカデ、クモ、アリ、カエルなど何でもありの玉石混淆状態。名前だけ見ると石ばっかりで玉はいないような感じですが、それでもハンミョウなど普段は滅多に見られない珍しい昆虫もいたりします。私も、キアゲハ幼虫とニホンカナヘビ、エンマコオロギで参加。実は去年も同じカナヘビで参加し、今年はやる気なかったのですが、ある飼育員から「園長、カナヘビ見つけたけど、飼いませんか?」と、悪魔のササヤキが。去年、期せずして2度の産卵、孵化というビギナーズラックに恵まれ、ここで怯んでは男が廃ると「おう、こうたるわ」と。実は、カナヘビ飼うのはいいのですが、問題は餌の調達。彼らの餌は小さい生きた昆虫類などで、去年も自宅庭にいるコオロギ採りが朝の日課になっていました。まあ、結構庭にはいるので億劫がらずにやればいいのですが、本音はメンドクサイ。でも飼う以上は面倒くさがらずきちんと飼いましょうね、よい子の皆さん。

     カナヘビ
     ≪ニホンカナヘビ≫

 ハンミョウ
  ≪ハンミョウ≫

 で、始まった飼育から1週間ほどたったある朝のこと。何気なくケースを覗くと、おー!卵が。雌雄不明の1匹飼いだったので、まさか今年も産卵するとは。それも3つも。卵はひっくり返したりすると発生が止まってしまうので、慎重に取出し事務所で孵化を待つことに。この卵、時々水分を供給しないとダメなようで、土にしみこませた水分を少しずつ吸収し卵そのものが徐々に大きくなっていきます。不思議ですねえ。これを書いてる(いや、打ってる)段階で産卵時よりかなり膨れてきました。調べてみると40日ぐらいで孵化するという事なので、もうそろそろでしょうか(採卵は8月5日)。実は今週末から4日ほど不在にするので、その間に産まれちゃう予感が。

   卵1 
  ≪8月5日の採卵時≫ 

卵2
    ≪9月4日・大きい!≫

 企画展も昨日で終わり、この間脱皮の様子なども紹介できました。カナヘビはこのあと元いた場所にそっと戻します。もし卵がかえったら、子どもたちも自然に返しますが、展示用に飼ってたコオロギたちは交尾をしているので、こちらはこのまま飼って当分様子を見ようと思っています。

    脱皮
   ≪脱皮の跡・日本列島は去年のもの≫ 
 

  コオロギ
  ≪コオロギ交尾・コオロギの場合、上が♀、へえー≫

 しばらくの間、秋の音色が涼やかにひびく事務所になりそうです。         
  

平成29年9月4日